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 それぞれがタバコを吸いつつ、ついついとメールを打つ。越谷は江島に、

「こんなもんでいいか? 『赤紙。江島宅集合』」

「いつの生まれだよ、お前」

「通じりゃいい」

「沢にも召集令状か。前線送りだな」

 江島は言いつつ笑った。越谷も笑う。長い付き合いが、気持ちのいい会話をもたらしている。

「じゃ、送る」

 越谷は送信ボタンを押した。封筒がひらひらと送られ、待ち受け画面になった。アニメキャラのものだ。同じく送信を終えた江島に、

「これ。嫁」

待ち受け画面を見せた。

「お前も好きなー。せめて冴ちゃんのにしろよ」

「嫁が2人いるんだ」

 堂々と越谷は言い放った。

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