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「タクシー通勤が、おにぎりの値段にこだわるなよ」

「ほえはしおはいほ」

「食ってから言え」

 江島は呆れた様子で言った。ごくんとした須田は、

「仕方が無いの。昨日泊まりだったんだから。初乗りで着いたから、割増しでもたいしてかかってないし」

「ヤな客なー」

 言いつつ、江島はまたタバコに火を付けた。美味そうに吸うその姿を見て、越谷もタバコに手を伸ばす。

「りゃ。残り2本か。江島ー。下のファミマってタバコ売ってたっけ?」

「酒もタバコもあるよ。とっとと行って来い」

「吸い終わったらな」

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