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第六話

短いデス…...orz

「彼方!囲まれてる。逃げろ!」


そう叫びはしたが、すぐに行動に移せるものでも無い。

彼方のもとまで一瞬で駆け寄り、肩を掴んで引き倒す。

彼方に覆いかぶさる様に身を伏せた良紀の頭上スレスレに、猛スピードで石が飛んでいった。


「新手は俺が相手する。彼方はカリエの方を頼む!」

「…分かった。」


身を起こしつつ言うと、すぐに承諾があった。

集中すると、十人分の気配を感じる。

全員、想像以上の動きを見せた良紀を警戒しているようだ。

そのうち、1番彼方から遠い気配へと向かう。

焦ったようにまた石を飛ばしてくるが、狙いが甘過ぎて擦りもしない。

大体、攻撃手段として投石を用いている時点で、異能者としてレベルが低い事が伺える。

一人につき一つ持っている固有異能は、相応の熟練と発力を必要とする。

それらが使えない内は、CCで攻撃した方が、相手に与えるダメージは大きいのだ。

その為、彼方やカリエのように固有異能で戦闘をするのは、それだけである程度のステータスになる。


「うおおおぉぉぉ!」


攻撃が全く当たらない事に痺れを切らした敵の一人が、叫びながら迫って来る。

身体強化を掛けたその動きは、彼方には遠く及ばないものの、一般人よりは遥かに速い。

――――――しかし、彼方の走りに付いてこられた良紀の敵では無い。

顔に放たれた拳を最小限の動きで避けると、そのまま相手の懐に入り、顎へ掌底を喰らわせる。


「がっ!」


脳を揺らされ昏倒する男には目もくれず、良紀は次の気配へと向かった。

しかし、残っている敵は良紀を強敵だと認識したらしく次々と攻撃を放ち始めた。


(面倒だな。)


九人の異能者から次々と放たれる攻撃は、一つ一つが人を殺傷するのに充分な威力を持っている。

そんな攻撃を一身に受けても、良紀の動きが過度の緊張によって硬くなる様な事は無い。しかし、今は遠距離攻撃を使えない以上、全ての敵を倒すには時間が掛かる。

ふと彼方の方を見ると、先ほどまでは拮抗していたが、今では彼方が押している。

この分だと方がつくのは彼方の方が早いだろう。


(とっとと終わらすか。)


そう思いつつまたしても飛んできたレンガ片をよけた時のことだった。


今まさに目を離したばかりの方向、まさに彼方がいる場所だ。

そこから、彼方やカリエでも相手にならない程の殺気が噴き出した。



魔のテスト週間が迫って来たため、次回は一ヶ月弱後になります……

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