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《プロローグ》
「ねぇ、約束だよ。私を……ね」
これは立花隼人の記憶だ。幼い時に幼馴染の姫宮雫と交わした約束。
それは何気なく交わした言葉だが、隼人にとってはかけがえのない誓いだ。
「うん‼︎」
短いがその言葉には覇気が纏っており、絶対にその約束を守り抜くという感情が強く表れている。
雫もその想いを感じ取り、微笑む。
「じゃあ、指切りしよ‼︎」
雫は隼人に向けて小指を差し出した。その小指に自らの小指を重ね、せーので合わせて、同じ言葉を紡ぐ。
「「ゆーびーきりげーんまん嘘ついーたら針千本のーます。ゆーびきった」」