彼と私
とても短い小説となっています。ホラー未経験の為意味がわからない上全然怖くないのが難点
「か、が、かがや…」
またか
私、加賀谷 まひるは、メンヘラな彼と住んでいる
涙でぐちゃぐちゃになった顔…血塗れの腕…
「はあ…」
吐き気がする……これが毎回
「あっちへ行って」
「ひい…か、がや…」
私に構ってもいい事なんてないのに
馬鹿な人
「君の為にやったんだよ…褒めてよ」
「あっそ…それにしては血なまぐさいことしたのね!汚いから近寄らないで!」
「かがやぁ〜…あぁぁああ」
泣かないでよ鬱陶しい…
どうして私ばっかりこんな事に…
恨めしいわ…コイツが
私をこんな所に押し込めて何になるのかしら??
こういうの誘拐って言うの?
「加賀谷…かがや…!」
まあでも…情けないコイツを見捨てて逃げようと思えないのよね
恨めしいけども……ね
「泣かないで…」
頭を撫でようとする…
すると
スカッ
「あ、」
ピンポーンとインターホンが鳴る
「ずびっ…誰かきたみたいだ……待ってて」
「あ、うん」
今……何か
「君…日々木 寛太くんだね?」
「は、はい…」
嫌な予感がする…何か忘れてる
「私達、こういうものなんだがね…」
「…う、うわあああ!!」
彼は走り出した……がすぐに尋ねてきた男達に取り押さえられる
そして1人の男性が私に近づき
「今まで辛かったろう……」
私の目の前で手を合わせる
男性の目に映る私の姿は骨…
そっか、私
彼に殺されてたんだっけ
__
アイドルだった私、加賀谷 まひる…
そんな私のストーカーだった彼……
私は知ってた、嬉しかった、こんな私にもそんな人がいるのかって……
人気になったある日
応援してくれてるお礼を言いたくて いつも付けられている路地で話しかけた……そしたら
ドスッ
お腹が熱い…血の気が引いていく……
最後に言った……彼の言葉……なんだっけ?
「人気になって調子に乗るなよ!!僕の加賀谷だろ!!」
なんて、なんて自分勝手なの…!!
よくよく考えてみれば付けられていることは嬉しくもなかった!!
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!!
許さない…………
私の夢を壊した奴が、こんなになるまで見つけなかった奴等が…!!!
憎い……!!
____
数年後…
「へへへ、ここがいっちばん笹谷かぐやの家に近いんだよなー…」
にしてもこんないい部屋が2万とか…なんかあったのか〜?
「ま、いっか取り敢えず荷物をここに…」
ずるん
「お前も私の夢を邪魔するの???」