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突然ウインクができなくなった世界  作者: ダリスティン
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朝、俺は目が覚めた。時計を見るとまだ6時半。

「まだこんな時間か」

起きる時間はいつもより異常に早かった。今日は良いことがあるかもしれない。そう思って階段を尋常じゃない速度で駆け下りた。俺は勢いよくパンをトースターに入れて寝間着を脱いだ。制服に着替えている途中にパンが焼けた音がした。制服を着終わってパンを口にくわえた。「そうだ!」ふと考えた。いっそこのままパンをくわえて学校に突っ走って行けば良いんじゃないか。そう考えた。「いや待てよ?」様々な疑問が浮かび上がった。まず俺は男だ。このまま突っ走ったとして角で女の子とぶつかっても女の子に怪我を負わせてしまうだけだ。それにまだ6時50分。今出ても、せっかくの早起きが無駄になってしまう。熱いし。そこでまたふと思った。漫画でよく見るパンをくわえて学校に行く女子高生は歯を磨いているのだろうか。もし磨いてないとすれば彼氏ゲットどころの話ではなくなってしまう。なんて考えているうちにもう7時。妄想に時間をかけ過ぎてしまったようだ。この冷めてしまったパンをくわえながら、僕は学校に向かった。

「あっ、」っと気づいた時にはもう遅い。ちょうど今女の子に怪我を負わせたところだ。まぁ、膝の擦り傷程度の怪我だからよかったものの、俺がもしプロレスラーだったらこの子の安全は保証できなかっただろう。一応声をかけておくか。

「君、大丈夫?」



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