最初の事件
ちょっと短いです。
前回のお話
独り立ちします。
「ここら辺だよな......」
俺、霧丘秋人は大きなキャリーバッグを引きずりながら紙に書かれた場所を目指していた。
しかし、周りを見渡しても木が生い茂っているだけだ。
街の都市部からかなり離れた場所に紙に書かれたその場所はあった。
「ん〜、無いなぁ…..一回電話してみるか。」
ポケットからスマートフォンを取り出し、電話をかける。
プルルルルル
しばらく呼び出し音が鳴った後、電話をかけた相手が出た。
「はーい、もしもーし。リティです。」
「霧丘秋人だ。家は何処にあるんだ?」
家を尋ねることは既にリティに言ってある。
「秋人だ!うーんとね、今どこにいるの?」
もう1度周りを見渡しながら俺は言う。
「紙に書かれてあった場所に来たが....周りに何もねぇぞ?」
「もう来たんだね、じゃあちょっと待ってね....ほいっ!」
バシュンッ!!
「うぉ!?」
一瞬の浮遊感があった後に、周りの景色がガラッと変わる。
どこだろう此処は....まるで現世ではないようだ。
見渡す限り何も無い空間が広がっている。まさに『無』という表現がぴったりだ。
そんな空間の中、目の前には立派な一軒家があった。
「でけぇ家だな....てかここ何処だよ....」
ガチャッ!
目の前家のドアが勢いよく開いた。
そしてそこにはリティが立っていた。
「よく来てくれたね〜!遠かったでしょ?まぁ入ってよ〜!」
元気な様子で俺に手招きしている。
「あぁ、すごく遠かった。しかし此処は何処なんだ?」
「それは中に入ってから!」
「はいはい、分かりましたよ。」
そう言いながら俺は玄関の扉をくぐる。
おれは玄関の隅を指さし言った。
「キャリーバッグはここに置いていいか?」
「うん、いいよ。それにしても大荷物だね〜。まるで旅に出るみたいだね?」
「あぁ、そうだな。」
旅に出ると言ったのはリティなのに何をとぼけたようなことを言ってるのだろう?
俺は案内するリティについて行く。見た目も大きく見えた家だが、中に入るとより一層大きい家じ感じられた。
「でけぇ家だな...」
「これはロルコちゃんに貰った家だよ。」
「マジでか!?すげぇな....」
「うん、神様が誕生すると家とか生活必需品をプレゼントしてるんだ♪」
「ほぇ〜、それはすごいなぁ.....というか神様ってどうやって誕生するんだ?神様の子供が神様になるのか?」
長い廊下をついていきながら、俺はリティに尋ねる。
「ううん、コウノトリが運んでくるんだよ。」
「は?」
意外な答えに俺は口をあんぐり開けてしまった。
コウノトリ....なにかの童話のようだな。
「ロルコちゃんがコウノトリに『新しい神様が必要になった』って言えば連れてきてくれるらしいよ?」
「え、それは誰かの子供とかじゃないんだろう?」
「多分。」
「多分って....」
「着いたよ、この部屋で話そっか!」
と言いながら
ガチャ
とその部屋のドアを開けた。
「うぉ....広いな。」
リビングにはソファーやテーブル、テレビなど一通りの家具が揃っており、やはり部屋は広かった。
2人暮らしにしてはだいぶ広いだろう。
「そうかな?」
「だいぶ広いぞ.....そこら辺の一軒家より大きいだろ。」
「ん〜、ほかの人の家行かないからねー。あ、そこに座ってー。」
「おう、ありがと。」
促されるまま、俺はソファーに腰掛けた。
「ちょっと待ってて、今デスを呼んでくるね〜。」
「分かった。」
そう言ってリティは部屋から出ていった。
とたとたと階段を上っていく音が聞こえた。
暫く部屋を見渡しながら待っていた。
ドタドタドタ!
「うおっ!?」
2階から大きな足音が聞こえた。
そしてその足音は階段を勢いよく下ってきて部屋の前までやってきた。
そしてバァン!、と扉が開いた。
そこに慌てた様子のリティが立っていた。
リティは開口一番叫んだ。
「デスが消えちゃった!」
「え?」
雪遊び楽しかったです。