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神の能力

ちょっと遅れました。

前回のお話


神様に協力します




「さっき聞きそびれたことを聞いてもいいですか?」


俺はリティに尋ねる。


俺にはまだまだ聞きたいことがあった。


「まだあるの〜?まぁいいけどね〜。これから協力してもらうから私達のことはちゃんと知っておいてほしいし。」


「じゃあ....デスさんの能力はどういうものなのですか?」


デスの方を向きながら尋ねる。


デスは無表情のままで俺の質問に答える。


「私の能力は『死を司る』というものです。その名の通り生物に死をもたらす能力です。」


リティの持っている能力も恐ろしい能力だがデスもとんでもない能力じゃねぇか....


「ですが私は神。無闇に能力を使用したりは致しません。

然るべき時に使う。ただそれだけです。」


「そうなんですか.....答えてくださりありがとうございます。」


「いえ、また聞きたいことがございましたらお聞き下さい。」


「それにしても『神は無闇に能力を使用しない』ですか、どこかの神様とは大違いですね.....」


ちらっとリティに目線を送る。


リティは最初の方はポカンとしていたがしばらくすると言葉の意味と目線に気がついたようでぼっと頬を赤らめた。


「ま、真面目な神様もそうでない神様もいるんだよ!人間だってそうでしょ!?」


「人間だって、ですか....人間は私しかいませんけどね。」


「あっ.....ごめん、秋人....そんなつもりじゃ......」


それを聞いて俺は首をふる。


「ううん、いいんです、気にしてません。だって今の暮らしも楽しいですから。

気にしても他の人たちは戻ってきませんし。」


「......」


リティは自分を責めるような様子で俯いた。そして空気が冷えきってしまった。


やべ、どうするかなぁ、俺のせいみたいになっちまったなぁ....

うつ


「じゃあこうしよう!」


ぱっと顔を上げ、元の様子でリティが言った。

「私の本当の力を取り戻したら人類を元に戻そう!」


「!?」


その発言に俺とデスは驚く。


いくらあんな能力を持っていてもでもそれはできないだろう...


それにいくら神でもいきなり世界を変えるようなことは許されるのだろうか?


だがもしも。もしもそんな事が出来ることなら人類を取り戻してほしい。


人間が俺だけっていうのは寂しいし、何よりも恋をしてみたい。


種族を超え、結ばれるカップルもいるがそれはごく希なケース。


やはり恋は同じ種族同士で起こるものだ。


....うん、可愛い子とイチャイチャしたいなぁ.....


そんなどうでもいい事を考えながらリティとデスのやり取りを聞き流す。


「ダメです、リティ様。そんな世界を動かすような事をすれば『あの方』が黙っていませんよ?」


「それはそうだけど....人間が滅ぼされたのは魔族が好き勝手したからじゃん、世界を動かしたのはむしろ魔族のヤツらだし....」


「しかしあの方がいくらリティ様を気に入っているとはいえ、そのような事に許しを出すとは思えません。」


「そうかな.....」


リティは曇った表情を見せる。


あの方....?誰だろう、言い方的にこいつらの上の立場の奴だろうか。


「リティちゃん、『あの方』とは?」


「『神を統制する』能力を持ってる事実上の神のトップ、『ロルコ』ちゃんだよ。」


「ロルコ『ちゃん』....ということはその方は女の子ですか?」


リティは頷いて話を進める。


「ロルコちゃんの能力の『神を統制する』っていうのは神はロルコちゃんの言うことに逆らえないってことだよ。逆らったらいつでもどこでもお仕置きが飛んでくるからね。」


「そうなんですか....じゃあ結局人類を取り戻すのは無理なのですか?」


「それはロルコちゃんに聞いてみないとわかんないかな。今度聞いてみるよ。」


「わかりました、お願いしま....うっ!」


ドサッ


俺は椅子から滑り落ち、床に突っ伏した。


「ど、どうしたの!?」


「大丈夫でしょうか?」


リティとデスが慌てて駆け寄ってくる。


いきなり俺が倒れ込んだことで大分驚いているようだ。


「だ、大丈夫です....これいつもの事なんで....」


「いつもの事って....うわぁ!?」


ぼふん!


俺の体から煙が発せられる。


「あ〜、やっと戻ったか。」


そう、さっき倒れ込んだのは女体化が解ける時の兆候だ。


「これが俺の本当の姿だ。さっきまでと口調とか性格は変わってるが記憶はあるから今までの話を説明しなくても大丈夫だ。」


「ん、分かったよ〜!」


リティは元気に手を挙げそう言った。


「驚かないのか?」


「神様だからね!」


胸を張りドヤ顔でリティは言う。


「お、おう....」


(...かっこいい.......)


「んどうした?デス。」


デスがこちらをボーッと眺めていたので尋ねる。


「な、なにもありません。」

先ほどまでの様子とは一変し、慌てた様子で首を左右に振る。


それにしても首振るのはえーな。首細いし、ポッキリ折れちまいそうだ。


「どうぞ話をお続けください。


「ん?そうか。じゃあ続けるぞ。」





それから話は小一時間続いた。


どんな暮らしをしているか、人間関係(こいつらは神様だが)など自分の身の上について様々な話をした。


要約すると


・デスはリティの従者


・リティはほかの神からあまりよく思われていない


・今は2人でひっそりと暮らしている


・デスもリティも魔族の事は嫌い


・俺の事を調べ尽くしている


という感じだった。



そして話も終わり、リティとデスは帰路に着こうとしていた。


あたりは薄暗く、日は地平線に沈んでいる。


「じゃあこれ、私の携帯の電話番号と家の住所だから何かあったら電話するか家に来てくれればいいよ〜

今日話しそびれた事も色々話さなきゃならないしね〜!」


「分かった、というかドアいつの間にか直ってるじゃねえか!」


迅速な対応に俺は驚く。


「神ですから。」


ドヤ顔でデスは答える。こいつらドヤ顔好きだな.....


「便利な言葉だなオイ....本当にどうやったんだ?」


「さっき電話して知り合いの神様に直してもらいました。」


「そんな便利屋みたいな感じで呼ぶなよ....」




そしてリティは満面の笑みを浮かべながら言った。


「じゃあ改めて、よろしくね、秋人!」


「おう、宜しくなリティ、デス!」


「宜しくお願いします、霧丘様。」

最近寒すぎて辛いです。

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