第六夜:戦いの基本は有利な場所に陣取ること
第六夜:戦いの基本は有利な場所に陣取ること
進と鷹矢が奥に行くのを見て、すぐに真の字と也の字も行動を起こす。
引きずってきた簀巻きの死体を車内で転がらないように……、絶対逃げ出せないようにガッチガチに捕縛し、車に問題がないかを確認していく。
そんなことをしている暇はないのでは? と思う人もいるだろうが、世の中こういう言葉がある。
急がば回れ
急いでいる時こそ、落ち着いて、考えて、行動した方がかえって早くなるという諺だ。
同じ意味で、失敗するということを表現する諺もある。
急いては事をし損ずる
急ぐ、焦って、物事を推し進めると、変なところでミスをして、失敗するという諺だ。
こういうのは経験があるのではないだろうか?
例えば、朝寝坊して、慌てて支度をしていると服のボタンを掛け違えたり、いざ家をでると、財布を忘れていたり、普通にやっていれば、まず起こさないようなミスを連発して、結局バスや電車に乗り遅れたことはないだろうか?
ということで、2人がしっかりと車の確認や、荷物?の固定をしているのは間違ったことではない。
こういうお約束では、車がぬかるみに嵌ったり、エンジンがかからなかったりというのはお約束だからだ。
それを熟知しているゲームオタクの也の字主導のもと、総点検が行われていた。
「外装は見てきたけど、相変わらずでたらめだな。確か結構、木とかにぶつかったのに、傷1つねえ」
也の字は車体に異常がないか確認していたのだが、車体に傷どころか、この藪の中を走ってきたのに、タイヤに草が巻き付くことはおろか、汚れてすらいない。
この車を作り上げた鷹矢のでたらめさを改めて再確認ししつ、運転席で色々確認している真の字に報告する。
「鷹矢が作ったからな。まあ、物体として変なのは認めるが、現状としてはありがたいからいいだろう」
「まあな」
そう言って也の字は助手席に乗り込みシートベルトつける。
「で、そっちのエンジンとか、ハンドル具合とかはどうだ?」
「こっちも問題なし。流石、暗黒物質とオリハルコンでできているだけあるな」
「うん。それ片方宇宙に未発物質の総称で、もう片方は伝説の金属で、勇者の剣とかの材料だよな?」
「ああ、そうだが? どうかしたか?」
「いつの間に、あいつそんなミラクル物質作ってるの!?」
「いや、未発見物質は佐藤さんから貰ってたろ?」
「ああ、タコの宇宙人な。自分の足をタコ焼きにして食うとは思わんかったわ」
「オリハルコンはこの前行ってきた異世界の魔王から貰っただろう?」
「いや、あれは向こうが土下座して謝ってきたときに出してたから、貰ったというより強奪じゃね?」
「それを言うなら、俺たちに向こうが喧嘩を売ってきたのが悪いだろう?」
「そこまで言うなら、あの戦場のど真ん中で俺たちが出たのが問題じゃね? だって、勇者を車でぺしゃんこにしたし」
「ああ、あの時は流石に驚いた。車で人をひくなんて、免停になるとこだった」
「いや。異世界だし。まあ勇者丈夫だったから生きてたし、だから邪魔した俺たちに矛先が向いたんだろう?」
「邪魔したのは確かに、也の字の言う通りこっちに非があると思う。だが、俺たちと自分たちの実力の差に気が付かず喧嘩を売る方が結果的に悪いだろう? 結局世の中勝ったもの勝ちだ。死体は何もできない」
「……含蓄ある言葉だな。って話がそれてる。とりあえずこれからどう動く?」
……とりあえず、二人の会話にあった不可思議な人物は今回の話には関係ないので忘れてください。
ちょっとだけ話すのであれば、勇者と魔王が人類と魔物、お互いの存亡をかけた、大戦争のラストバトルで乱入して、勇者潰して、魔王を4人でボコボコにした後、人類と魔物の両軍を全て地面に頭から突っ込ませるということした。とだけ言っておこう。
分かればいいのは、この車が不思議物質で出来ていて、すごーい。ということだ。
世の中、知らないことは沢山ある。その中の一つだと思えばいい。
深く考えると、パンクするので、なあなあで生きた方がいいという話。
「そうだな。とりあえず、バックして舗装してある車道に戻ろう。車の位置は鷹矢特製の技術で向こうからも確認できるし、こんな動きにくい場所じゃ、車の急発進させるのもつらい」
「なるほどな」
也の字が返事すると同時に、車は動き始めて、バックをしながら元の綺麗に舗装された車道に戻ろうとしている。
「いいか。こういう、周りが木々だと、銃撃は非常に通りにくいし、当てづらい」
「え? いきなりなんの話?」
その間に、なぜか真の字が変なことをいいだした。
運転もしっかりして、周りも確認しながらだから、流石、少年兵で色々な銃器や乗り物を乗っただけはあるので、どこかにぶつかる心配はなさそうだ。
「後ろの人のことだ。恐らく単調な感情でしか動いていないから、普通の人を相手する感じで対応すると足元をすくわれる」
「はぁ、それで?」
「本来、多人数対少数の場合は、こんな森の中の方が身を隠しやすいし、向こうも警戒してくるから、色々都合がいいが、今回は違う、恐らく獣のような思考、いやそれよりたちが悪いな、威嚇や怪我で逃げるようには思えない」
「そらな。ゾンビーって感じだし」
「つまりだ。目標を見つけたら群がってくる。1人2人ならどうにでもなるが、大人数になると、木が邪魔で処理できない」
「ああ。そういうことね。だから、処理もしやすい、逃げやすい、ちゃんとした車道に出ようってことか」
「そうだ。ちゃんと覚えておけ」
「いや、俺、傭兵になるつもりないし」
「逃げるときの判断の1つってことだ。覚えておいて損はない」
「……へいへい」
「まあ、本来そんな時状況になれば、何かを囮にして周り事吹き飛ばすのが少人数での確実な戦い方で……」
「いや、そんなときはねーから。逃げる時の判断から、敵の殲滅に切り替わってるからな」
そんな真面目な真の字の教えに、也の字が話半分でツッコミを入れつつ、車はバックを続ける。
まあ、どこに日本の中で銃撃戦や、陣地ごと爆破する必要性があるかは不明なので、也の字の反応は仕方がないのだが。
「……ということで、慣れた銃器以外は、よほどじゃない限り、使い続けようとするな。聞いてるか?」
「聞いてるって。使い慣れた銃器以外は、その銃の知識や訓練をしてない分、使い続けることが難しいんだよな?」
「そうだ。ゲームみたいに、簡単にリロードはできないし、ジャムったりして、故障もよくある。だから、前線の兵士は新兵器というのは嫌う傾向がある。手慣れた武器のほうが使いやすいし、整備する道具もそろっているからだ」
「話は分かる。だけど、有利な場所の話から、なんで銃器や兵器の話になってんだ?」
「そりゃ、有利な場所に陣取っても、相手を倒す方法がなければいずれ落とされる。何かしらの攻撃手段がいるってことだ。それで一番いい武器は銃だろう?」
「それはお前の専売特許だ。まあ、言いたいことはわかる。お前から教えてもらった銃器を使うようにするからそこら辺は心配するな」
「わかったならいい。也の字は最悪、これから一人で行動かもしれないからな、銃を持たないとか言い出さないかと思って心配だった」
「うん。俺も流石に、この状況で武器無しはねえわ。と、道に無事にもどれたな」
也の字が真の字から戦い方、銃器の選び方などの講義を受けているうちに、無事に元の車道に戻ってこれたようだ。
「特に、変なのはいないみたいだな」
「だな。道路一杯にいたらとか思ったけどそんなことはないみたいだ」
暗い山道に真の字と也の字ののる車だけがぽつんと、脇道を塞ぐように止まる。
「これで、2人が戻ってきてもすぐに乗せて離脱ができる。あとは周囲の警戒しながらこの場の維持だな」
真の字はそういいながら、虚空から銃器を山ほど取り出して、整備を始める。
「……拳銃とアサルトライフル、あと狙撃銃ぐらいでいいと思うぞ。グレネードランチャーとかいるか?」
「千頭みたいなのがいるかもしれないから、整備だけはしておく」
「……千頭みたいなのがそう簡単にいるとは思えないけどな」
也の字の言う通り、千頭みたいな八岐大蛇がポコポコ出現するのであれば、すでに日本はなくなっているだろう。
が、備えておくという真の字の意見には特に反対はないので、兵器の整備を黙ってみていることにする。
グレネードランチャーは序の口で、ロケットランチャー、対人地雷、ミニガン、対物銃、出てくる出てくる、どこで戦争をやるのかと思える兵器群。
ちなみに、これらすべて、真の字は也の字に言ったように、自分でちゃんと扱えるから持っているのだ。
これだけの兵器を覚えて、生きなければけないかった戦場とはどういうものだったのだろうか?
だが、その経験があって、彼は3人の親友の役にたっていると感じているので、何がいい方向に転がるかはわからない。
「で、俺の整備を見ているのはいいんだが、也の字は外部との連絡はどうするつもりなんだ?」
「ああ、真の字が山ほど武器だすから驚いてたわ。とりあえず、携帯で連絡取れないか確認するわ」
「そうか、なら俺は武器を車体に取り付けてくる」
「はい? どういうこと?」
「ん? しなかったか? 鷹矢が車に武装をつけて自動迎撃できるようにしてたんだぞ」
「……あのやろう。こういう意味でも試験評価だったのか」
「みたいだな。弾薬は動きを封じるためのトリモチ弾だから被害の心配はない」
「いや、それだと車の回りがトリモチだらけになると動けなくならないか?」
「そんな基本的なことはクリアしているさ。じゃ、取り付けてくる」
そういって真の字は兵器を車体に取り付けるための車外へ出ていく。
「……ったく。本当に早く事態を収束しないと、山がまじめに吹き飛びそうだな」
残された也の字はそう呟いて、携帯を確認し始めるが、お約束通り電波が出ていない。
イラッとするが、ここで荒れても仕方がないので、とりあえず、電波は出てないにしても、かけるだけかけてみる。
『おかけになった電話番号は……』
お約束のアナウンスが流れて即時切る。
「この手の専門家に連絡とろうにも取れないなー……」
「どうした?」
「ああ、心霊の専門家に電話を掛けようとおもったけど、ほれ」
「圏外か。こんな山中だしな」
「こりゃ、本格的に俺が別行動で下山しないといけないか?」
「一応、カバンとか必要なものはあるぞ。今すぐでるか?」
「いやいや、そんなすぐに出ない。とりあえず、電話帳の全員にかけてみるわ。それ経由で連絡取れてもいいんだし。圏外というより、異界だからな、どれか運よくつながるかもしれない」
「なるほどな。じゃ、俺は引き続き取り付けする」
「おう、がんばれー」
そういって、真の字は再び武器をもって車外へ出ていく。
也の字の正直な気持ちは、このまま自分が下山を開始すれば絶対間に合わないという確信からだ。
現在、この車は戦車を超える何かになろうとしている。
現代兵器はおろか、鷹矢が真の字の意見を取り入れて作り出した、超兵器も取り付け始めたのだ。
2人が戻らないのならば、この車で迎えに行くことになる。
その場合、通り道は焼け野原と化すだろう。
どうせ、この特殊車両は木とか斜面とか気にせず走れるモードが存在するだろうし。と也の字は思っていた。
「……とりあえず、なんとかして外部と連絡つけないと。俺がこの場を離れると、どう考えてもこの山は……」
消し飛ぶ。
そして、ちゃんと元通りになって、誰も何も覚えていないハッピーになる。
が、当の本人の俺たちは覚えていて、知り合いからは絶対にこのことを叱られる、正直胃に悪いので、也の字は必死に電話をかけまくった。
そして、願いは通じて……。
『プルルル……』
也の字は思わずガッツポーズをした。
外部と連絡がつけば、進たちが問題を解決するときのリスクを知っているので、すぐに救援がくる。
あとは任せて、さっさと海賊の宝さがしに行けばいいのだ。
「でろー。でてくれー。頼む!!」
コールはするが、相手がでるというの確証はないので、この時間も也の字にとっては冷や汗ものだ。
『は、はい、もしもし?』
「あ、繋がった!! よかったー!!」
『あ、あの、どちら様でしょうか?』
電話はつながったのだが、相手の女性と思しき声には戸惑いが見える。
「あれ? 電話番号でてなかったか? 俺だよ、鳥野和也」
『どこかで聞いたことある声だと思えば、鳥野!?』
「そうそう」
『そうそうじゃないわよ!! 何よオール4番からの着信って、夜中にこんな冗談は洒落にならないわよ!! なに? まだ仕返しが足りないっていうの? あんたほんと鬼畜ね!!』
「いや、そんなつもりはない。少しお願いごとがあって電話をしたんだ。星川』
『……へー。私にお願い事?』
「ああ、お前しかいないんだ。だから、大至急今から言う電話番号に連絡してくれ、俺の名前で言えばつうじ……」
『なるほど、なるほど。この今を煌くスーパーアイドルの私を使い走りにしようとはいい度胸ね?』
さて、このウザい電話の相手だが、ちゃんとしたアイドルの星川 朱里という。
なぜこのような芸能人の知り合いがいるかといえば、春にあることが起こり知り合いになったのだ。
いや、まあ、全面的に星川が悪いのだが。
まあ、そこは今は関係ない、機会があれば話すということで、今優先するべきは、救援を求めることである。
「うっさい!! 高校にもなって魔法少女やって、騒音だして俺たちたたき起こしたのはお前だろうが、星川!! いちいち突っ掛かってくるな!! まだ社長に文句言いに行くぞ!! ああ!?」
『すいませんでした。調子乗ってました。なんでもいうこと聞きますから、本当にやめてください』
……話題にでたので軽く説明しておく、春休みの時、星川はどこかで聞いたことのある、トップアイドルと魔法少女を兼任するという特殊な立場で、これまた特殊な悪事を働いている敵対勢力と戦っていたのだが、その場所が運悪く、進たちの家の近所だった。
普通の人ならば騒音というか、戦闘音は聞こえないのだが、進たち普通の人は魔術をかけられることはない。つまり、魔術は効かないので、騒音により深夜にたたき起こされ、魔法少女(笑)の星川と悪の幹部をまとめてつぶしたのだ。
その後、近所の交番に連行、危うく星川は犯罪者として芸能人生、魔法少女の姿をばらまかれ、人生そのものが詰む寸前で、社長が進たちの知り合いでなんとか事なきを得たという経緯がある。
まあ、会話からわかる通り、本来は勝気な少女なのでだが、この4人にはうかつに強気になれない。
というか、膨大な負債を抱えているといっていいだろう。
「よし、それでいい。頼むから、今から言う場所に連絡を……」
『ねえ。あんたたちが困ってるのよね?』
「そうだよ。だから今から……」
『なら、私があんたたちに借りを返すチャンスじゃない? どうしようもないのよね? 助けられたら魔法少女を見返すわよね?』
「は? いや、そんなことより……」
さっさと連絡を、ということはできなかった。
なぜなら銃声が響き渡ったからだ。
「電話中すまん。団体様が来たぞ」
気が付けば、車の前方からわらわらと、後部座席に積んでいる人のお友達が集まってきていた。
真の字はオート銃撃が作動していることを確認しつつ、束縛が甘いやつに狙いを定めて、的確に撃ち抜いて、行動不能にしている。
「くそっ、バカなことは言わなくていいから連絡を……って切れてる!?」
「なあ、也の字。今電話していたのは星川だよな?」
「ああ。そうだよ!! ちっくしょー!! はずれにしか電話はかからんのか!!」
「いや、目の前」
「あ?」
すぐに次に電話こかけようとするが、真の字の声で前に再び視線を向けると、なぜか、キラキラ☆の形をした光が舞っていて……。
「スターライト参上!!」
……魔法少女(笑)星川がいた。
ちゃんと、魔法少女の格好で。
手には携帯電話が握られていることから、魔法でここまで飛んできたんだろう。
「なんつーか、ミスマッチっていうんだろうな」
「そうなのか? こういうのはありそうだが」
「真の字はあまりアニメみねーからな」
余りにも空気が違いすぎるので、変な方向に2人とも話しているが、状況は変わらない。
いや、魔法少女(笑)をちゃんと兵器が攻撃対象外と認識しているので、星川の後ろから、団体様が近寄っていた。
「食われそうだな」
「武器振りかぶってるな」
「ねえ。あんたたちなんでそんなに冷たい目してるのよ!! 腹立つわね!! 助けに来たのよ!! お礼とか感謝の言葉ないわけ!?」
ガンッ!?
「ガン?」
運よく憤慨した星川が前に出たおかげで、団体様の攻撃をかわしたのだが、それで後ろを振り返った先には……。
「「「うおぉぉぉぉおおお」」」
ちょっと怖い団体様と目が合い。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」
魔法少女(笑)星川は走り去ってしまった。
そのあと、迎撃機能がちゃんと稼働し、目標は綺麗に沈黙する。
「何しに来たんだあいつ?」
「いや。さっきの会話から察するに助けにきたんだろう? 逃げたけど」
「……これだからリアルの女はだめなんだ」
「……也の字、将来結婚できないぞ?」
「いいんだよ。のんびり独身つづけるわ」
「で、それはいいとして、星川は放っておくのか?」
「あ、それはまずい。一応呼びかけたのこっちだし」
「ほれ」
真の字はそういって、いろいろ詰まったカバンを也の字に渡す。
「俺は車を確保しないといけないからな。一応、星川はここに来れたんだから、出る方法も持ってるんじゃないか?」
「くっそー!! 結局、真っ暗、山中冒険かよ!! おーい、星川、いや、痛い魔法少女(笑)どこだー!!」
そんなわけで、こっちも別れて行動を開始することになる。
何度も言うが、ホラーというものは、受け取り手が怖いと思うからホラーになるのであって、怖くないのであれば、それはギャグにしかなりえないのである。
さてさて、この物語はいまだホラーの様相を保っているのだろうか?
現在のグループは以下の通り
進と田中さん、それとおまけ2人チーム
鷹矢、モルモット獲得ソロチーム
也の字、魔法少女を探そうソロチーム
真の字、車を守りますソロチーム
星川、迷子の魔法少女ソロチーム
陰陽師チーム
元凶チーム
さあ、生き残るのは誰だと思う?
あ、ごめん。誰が無事にでられると思う?
さて、うん調子に乗っています。
ですけど、こんなペースは長く続きません。
ご了承ください。
そろそろ、この物語の趣旨がわかってきたと思いますが……。
見ての通り無茶苦茶です。
本来であれば、メインを張る陰陽師をそっちのけで、事態をひっかきまわす奴らの話です。
なんで怪異現象の中に、超科学や魔法少女がはいらないと思っているのか。
そういうのを、ご都合主義っていうんだよ。
え? 違う?
だって、お約束どおりに進むのはご都合でしょ?
現実はこんなもんだよ? え、これも違う?
いやー、難しいわ。
ね、そう思うでしょう?