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乙女たちの戦い

エサを与えてはいけません!

作者: さくら比古

 リハビリ作品です。

 右や左の老若男女聖女に聖人聖少年少女の皆様御静聴!

 平和が一番!夢はささやかでも愛の溢れた家庭を営みたいと欲せられるならば、ケモノを見てもエサを与えてはいけません!

 いくら憐れに思えても、もふもふ愛らしくとも!飼う(覚悟)も無いのにエサを与えたら最後、ケモノは獣、恩を徒で返すのです。ある日気付けば頭からぼりぼり貪りくわれてしまいます。

 悪いことは言いません。心当たりがおありになれば後ろも見ずに逃げましょう。

 気付かれないようにそうっとそうっと…慌てて逃げたらいけません。ケモノは逃げるモノを追うものですから。







 人生何があるかわからない。

 その言葉が最後の会話らしい会話だった。母よ今となれば貴女は偉大でした。

 天然爆弾という二つ名を学友一同から授与されたという貴女は、思えば常識とはかけ離れた母親でした。

 その死に様でさえ葬式では列席者一同様から『可也らしいわ』と声を揃えられた程の天晴振り。その何とも言えない出逢いの御蔭で、残された私は多くの『あしながお姉様』たちに援助されています。勉強できて御飯(おまんま)も3度3度頂けております。ありがたやありがたや。


 母よ、もういない貴女にだからこそぼやくことができるのですが、求めてもいない求愛にはどう対処すればよいのでしょうか?

 求愛されることによる二次被害(災害レベル)等は毛ほども悩みません。大本のあの凶悪チワワ(現・王子様)の暑苦しさと面倒くささと重さに比べれば、物を隠されたり破損されたり悪評を立てられたりなどは可愛いものです。

 どうにかしてほしい。死んでしまった貴女にもどうにもできないと解ってはいるのですが、アレに対抗できるのはもう地上では存在しないのではないかと…仕〇人に依頼しても裁判で勝てるような気がします。

 もう神様に祈るしかないのでしょうか?今ならもれなく壺を買ってしまいそうです。

 母よ。人を助けてホッとして線路に落ちて死んでしまった貴女に頼んでもせんの無いことでした。寧ろできても何もしないで下さい。なんとか、なんとか明日もやり過ごします。

 卒業まで412日。…頑張ります。



「おはよう!」

 景気の良いといってもいい溌剌な挨拶に、周囲の通勤通学の善男善女が微笑んでいます。

 高校の最寄駅までのこのエリアまでは平和に歩くことができるので、友人の挨拶に和む余裕もあるのでした。

 時間的にも朝練の部活組と通常登校組のはざかいの時間帯なので、私を悪意のこもる眼で見る者は少ない。彼等とて外界に住む人々の目前で行動に出ることは拙い(・・)知っている(・・・・・)のでしょう。


「おはよう希美。忘れ物は無いの?」

 お決まりのように訊く私に、小柄でグラマラスな美少女は可愛く頬を膨らませます。

「今朝、友ちゃん電話してきてくれたでしょ?あつ兄が指さし点検して玄関まで見張ってたよ。信用無いんだから」

 う~ん可愛いなあ。学校指定のバッグも雑誌に載ってるおしゃれアイテムに見えます。可愛げの無い大女の私には到底真似できない仕草も当然可愛い。


「この間下駄箱に置いて忘れたからではないかしら?」

 そう言えばと言ってみます。

 途端にぎゃあっと希美は飛び上がりぷんぷんという幻聴が聞こえそうなアクションで反論します。

「あ、あれは!たい兄がくどくど朝からお説教するもんだから急いで家を出たからだよ!ちょっと寄り道して前の日に遅くなったからって、お父さんでもあんなにくどく怒らなかったのに」

 ああ、あの日は私のカバンを一緒に探していた日でした。希美には悪いことをしたと家まで謝りに行ったのだけれど、私の心配をして下さった。あの後お説教されたのなら希美には悪いことをしてしまったのか。


「あの日の事でそんなに?ごめんね?」

 本当に申し訳ない。

 深く頭を下げる私に希美は、

「や、そういう意味じゃなくてね?連絡入れればいいだろうとか、そういうことで怒ってただけだから私が悪いのは分かってるんだけど頭ごなしで言ってくるから、友ちゃんがわるいんじゃないよ?」

 とフォローしようと慌てて手を振る。校舎も見えてきた辺りで、周囲の男子生徒の群れから感嘆の声が上がる。目立っています。

 それと共に悪意のある視線と囁きが波のように押し寄せてくるのを感じ、二人の間で暗黙のルールが発動しました。


 何を言われても反応しない。何をされても動じない。尚、言われたことされたことは必ず証拠を残す。

 それが希美と私、それからあと3名の間で決められたルール。テープレコーダーやらカメラやらというツールは私が持っていれば取り上げられる可能性があるから、私以外のメンバーが携帯するようにしています。始まってから半年以上。その間にかなりの証拠資料が蓄積されているのでした。


 友人Aは『未成年だからって罰せられないと思ってボーダーラインを割ればぺナルティは受けなけりゃならんだろう?』とのたまい。

 友人Bは『証拠を提示すればボコっていい?いいだろう?』と瞳を輝かせて友人Aに鉄拳制裁を受けていました。

 残った一人は大人です。

 『やりすぎは過剰防衛だからな』と黙認の構えでした。ありがたい。


 一方的に理不尽な暴力(・・)を受けて、悲劇のヒロイン宜しくよよよと泣いて誰かに同情されて助けて貰うという発想は、友人Aに指摘されるまで頭の端っこに欠片もありませんでした。

 金持ちケンカせず(・・・・・・・・)が『あしながお姉様』方の教育方針だったためか、何をされても流していたため精神的被害もありませんでしたし、物的被害は諦めることで解決していました。

『友ちゃんがよくても私が嫌!』と希美の一声で、急遽友人たちを招集しての対策会議にて前述のルールが決められ今に至るです。


 思えば私は恵まれているのですからアレに対しても寛容で対処すればよいのですが、どうにもアレはちょっと私の手には余ります。

 そんなことをつらつら考えているともう校門の中に入っていました。気構えもなくこのような行動をするとどんな面倒くさい恒例行事が待っているか、慣れ過ぎようです。朝から朝食がもたれる様な感覚があまり好きではないのですが(そういうレベルの問題じゃない!:友人A談)仕方ありません。


「あらあ!ここは西條学園高等部ですわよ。親もいない貧乏人が通うクラスの学校ではないのにどこから入ってきたのかしら。さっさとお帰りなさいな」

 嗚呼…なんてステレオタイプなお嬢さんなのだろうか。取り巻きの女生徒の方が余程胸に来る素敵な罵倒語のスキルを持っているのですが、自分たちが前に出る様な頭の悪いことはしない人たちだから神輿には丁度良いのでしょうねえ。

 無反応な私に業を煮やしたのか、ずいっと前に出てきたお嬢様が更に続けようとしたその瞬間、遠巻きに見ていたギャラリーの環が崩れ誰かが近付いてきました。


 アレは実家(フランス)に帰っていたのではないの?怖気と嫌な苦みが口の中に広がりました。余り変わらない私の表情筋の変化に気が付いた希美があっと声を上げました。

 そのことで背後の変化に漸く気が付いたお嬢様が、鬼のような顔を蕩けさせてしまいます。相変わらず美事といっても過言ではないお仕事をしますね。どうかこのままお嬢様と遠くで幸せになってくれないでしょうか。

 例のアレが殊更ゆったりとした動作で近付いて来るものだから、頭の中は目まぐるしく妄想を生み出してゆきます。

 アレのいなくなった生活。いいですね!たった3日の不在では不足です。是非とも永遠にどっかに行ってほしいものです。


「おはよう♡美友先輩。離れているのが辛くて辛くて予定を早めて帰ってきたよ」

 なんでしょう、この誉めて誉めてと言わんばかりの笑顔は。それにそんな頼んでもいないことしないで下さい。

 もう既に身長が逆転して更に20㎝近く差があるというのに、子犬に見上げられているような錯覚に眩暈がします。

 確かにこの元チワワに出会ったときは私の方が大きかったのですが、夏休みを経て再会した時には今のような長身の、もうチワワとは呼べない金髪碧眼の王子様になっていたのです。

 フランス人はあまり背の高い人種では無かったように記憶しているのですが、彼の一族的特徴らしいと風の噂(希美発信)で聞きました。

 

「どうかしたの?遅刻してしまうよ。さあ、行こう」

 分っています。

 その腰に置いた手を離しなさい。リードされなくても歩けますし、学年が違う貴方とは下駄箱のある玄関が違うでしょう。送る?結構です。衆人環視の上その殆どが敵認定(友人Bによる)されているお歴々です。中でも最先方たるお嬢様が茫然自失されてますから介抱してらっしゃい。

 音がしそうな豪奢な笑顔を私の為だけ(・・・・・)に振舞い、過度の接触で周囲の熱がぐんと上がるのもスルーするとは。本当に私の事を愛しているとほざくのならばこんなバカげた騒ぎにはならないでしょうに。自分の感情と私の保身を天秤に掛けた結果がこれだというのならば、私がこの阿呆の求愛に応える義務は無いでしょう?無い筈です。


 ……いつもならばこの駄目駄目な元チワワから救出してくれる希美が静かですね。

 横を向いても居ません。振り返り見ても歯軋りをしている集団しかいません。何処へ行ったのでしょう。


「おいバカ。美友から手を離せ」

 この声は、友人Aです。この時間は道場ではなかったのでしょうか。あ、後ろから希美が息を切らせて走って来ます。呼んで来てくれたのですね、我が友よ!


「それは僕の事でしょうか、小杉栄太郎先輩」

 にっこりと振り返り、長身のバカが小柄な栄太郎を威圧的に見降ろします。先輩と呼びながらこの不遜さはどうでしょうか。相手によって態度を変えることにも不信感が拭えません。

『どうして僕の事を好きになってくれないの?』などとふざけたことを度々いうのですが、どこに!好きになる!素因があると!いうのでしょうか。


 対峙する二人に周囲が慄いています。

 私の事はとある不幸な事故の為誤解が生じ、『変態』だの『痴女』だの『性犯罪者』呼ばわりして憚らない面々も、小柄ながら古武術を若くして極め生徒会長としても厚い信頼を寄せられる栄太郎には誰も逆らうことのできない風格というものがあります。夏休みデヴュウ如きの小僧には荷が勝ちすぎるというものです。


「美友先輩の幼馴染だからと言って、そんなことを命令される謂れは無いよ。ね、美友先輩♡」

 私の肩を抱く気ですか!冗談ではありません。

 必死で身を返し、栄太郎の元へ飛びます。運動神経は良い方ですので、素早い手の動きもすり抜けることができました。反復横跳びもトレーニングのメニュウに付け加えましょう。


「美友先輩?どうして?僕よりこんなオチビさんが良いの?」

 本気で言っているのでしょうね。その瞳は本気です。

 いい加減腹が立ってきました。栄太郎が来たということは、ケンカ上等の友人B・来生薫も来るでしょう。その前に引導を渡してしまいたい。薫が来たら収集が着かなくなりますからね。


「アンリ・青磁=デラクワ。いい加減になさい。幾ら求めても私が貴方のモノになる日(・・・・・・・・・)は来ませんよ」

 すっと止めようとした栄太郎の手が引かれます。解ってくれたのですね。


「どうして?その男と付き合っているの?」

 首を傾げて心底理解できないという風情で私を見詰めて来ます。お止めなさい、そんなものが効くのは背後のお嬢さんたちだけですよ。


「違います。

 第1に私はモノではありません。貴方の所有物(・・・・・・)になるつもりはないのです」

 静かな私の言葉に反論しかけたアンリは愕然として口を閉ざします。

 一呼吸置いて続けます。


「第2に、愛しているというのならその対象が謂れの無い悪口雑言に晒されていることに対して、『一人ぼっちになったら僕を頼ってくれる』などと周囲を呷るような言動をするでしょうか?それで貴方に縋る様な私が良いと?」

 蒼褪めてぱくぱくと口を開閉している様は百年の恋も冷めるというものですよ?

 此処までの段階で言い捨てて逃げてもいいのですが、止めを刺して燃やした灰を太平洋に散骨するまでやってしまいたいものです。


「第3に、私が現在の状況になる切欠であるあの事故(・・・・)を仕組みましたね?

 放課後の美術室に呼び出しネクタイを直してほしいとせがんだのでしたねあの時は。何故かよろけて二人して倒れた時に偶然(・・)あなたの上に被さり、偶々(・・)ネクタイを握りしめていた私の姿を、予定外に(・・・)通りがかった新聞部の一年生が写真に収めたと。ヨクデキタでっち上げでした」

 この段階で周囲にいたお嬢様たちは完全に魂が抜けたような顔をしています。その中に怒りや悪感情は見受けられませんね。私の拙い言葉でご理解いただけているのでしょうか。


「第4に、貴方は以前も現在も私の好みでは全くございません

 私の理想とする男性は杉下右京様ですから」

 あ、ノックアウトですか?カウントしますか?希美がレフリー?3カウントじゃありませんよ、10カウントです。

 座り込んだアンリは16歳という年齢相応の頼りない顔で俯いています。

 栄太郎も追い打ちは趣味ではないのか、群衆を追い立てる牧羊犬のように去って行きました。


「貴方は最初から間違っていたんですよ」

 希美がそっと腕を掴んだので、そろそろ潮時ですね。

 鞄を持ち直し、二人で歩きだした時、鞄の中で携帯が震えだしました。

 スマートなモノなど必要ないので今時ガラケー等と呼ばれているものですが、これで十分ですよね。


 相手は『あしながお姉様』の御一人で、当時留学されていたというアンリエッタお姉様でした。

「はい。美友です。は?はい…は?はああ?!そ、それは、そんな!」

 なんということでしょう。衝撃の真実に凍りついた私は背後から忍び寄る存在に対応できませんでした。


「美友先輩。僕は諦めないよ」

 背後から強い力で抱き締められ、唇を奪われた瞬間。遠くで怒声を上げる希美の声を最後にブラックアウトするのでした。




「それで?どうしてこうなった?」

 保健室で目覚めた時。保険医に足蹴にされるアンリとわんわん泣いて私に縋る希美、栄太郎に羽交い絞めされながら暴れまくる薫という現実にもう一度気絶していいかと唸ったら、保険医に却下されてしまいました。

 保険医こと希美の長兄・上林大志。私たち4人の保護者的存在です。


「こいつらの言ってることはまあ、置いといてだな。えらく油断していたそうだな誰からの電話だったんだ?」

 直球ですね大志さん。好きです。

「アンリエッタお姉様からでした」

 正直に答えます。大志さんは一番事情を知っていますからそれだけで通じるのが有り難いです」

「あ、ああ、この阿呆の母親だったな。バカムスコの援護じゃあるまいな」

 眉間がぎゅうっとしましたよ?怖いですね。そしてそろそろ死んじゃうんじゃないでしょうかバカムスコ。


「いえ。私がお嫁さんになったら嬉しいけれど、全力で逃げてと言われました」

 むごむごと異音がします。増々危ないのでは?耳が紫っぽく見えるのは気のせいでしょうか?

「え、らく物騒な話だな」

 珍しく大志さんが戸惑っています。そうですよね。私も未だにそうです。

 国際電話ではなく国内からでした。タイムラグも無くダイレクトに聞こえる分、聞き間違いではないことがとても残念です。


「どうもアンリの一族は特殊な身体構造を遺伝するらしく。真実愛した者に出会えるまで大人の男になれないと。つまり成長がある程度で止まってしまうという出鱈目な遺伝子を受継いでいるらしいのです」

 しょっぱいものを含んだような顔をした大志さんんが、一度緩めた足を再びアンリの上に落します。

 蛙男よろしく呻いたアンリはもう気を失っているのでしょうか、反論はありません。


「「「「なんだそれ」」」」

 合唱ありがとうございます。異口同音で皆が端的に感想を言いましたが、確かにそうとしか言えません。


「それと美友とがどう関係する?まさか運命の人なんてオチか?冗談じゃない」

 そうですよね。其処は私も強く主張したいです。


「アンリエッタお姉様は日本の外交官だったお父様とフランス人のお母様の所謂ダブルなのですが、国籍はフランス国籍でしたので、留学生枠で母のいた学校にいらしたのですが、卒業旅行で京都に行ったときに商談にいらしたアンリの父親と遭遇(・・)されたのだそうです。

 そこで標的、いえ、見初められうにゃうにゃがあってご結婚されたのですが、そのうにゃうにゃが聞くも涙語るも涙の地球規模の逃走劇だったそうです」

 皆、何とも言えない表情で開きとなったアンリを見下ろします。


「つまり、このバカの行動は全部父親と母親の悲劇の再来という訳だな?母親は逃げられなかったと」

 冷静に大志さんが問うのでこくりと頷く。

 大きく溜息を吐く大志に、希美がべそをかく。


「え~たい兄!この変態だけは駄目だよ。友ちゃんが幸せになれないから」

 そうですね。私はこのバカさえいなければ概ね幸せに過ごしてきましたから。

「母親の協力は取れそうか?」

 別の視点からの解決策ですか?う~ん。

「『あしながお姉様』たちに援助を要請して下さるそうです。

 アンリエッタ様自身も御主人に私の件に関してだけは援助をさせないと約束させたとのことでした」

 思えば自由以外は何でも手に入る環境らしいアンリエッタ様の最終兵器は、『もう一緒にお風呂に入らない』だそうです。


「それは心強いが、このバカはバカの上にセレブなもので侮れん。

 念のため坂上夫人の所に行っとけ」

 坂上夫人は『あしながお姉様の会』の会長様です。大好きなお姉様ですので一も二も無く頷きました。

「はい」


 私も行きたいと駄々を捏ねる希美を摘み上げ、大志さんが廊下に放り出すので私も教室に戻ることにしました。


「もういいのか?休んで行けよ」

 坂上夫人に電話を掛けながら声を掛けてくれる大志さんに大丈夫と首を振ります。

 疑わしげに見ていた大志さんはそれでも何も言わず他のことを言いました。


「これに懲りて美友も変な生き物に無暗にエサをやるなよ。始末に困るから」

 ………大志さん。無暗に処か一度たりともエサをやった覚えはありませんよ?

 言っても仕方のないことなので心の中で訴えてみました。


 飼う覚悟の無い生き物にはエサをやってはいけません。これは基本です。

 でも、エサをやった覚えもない生き物に子泣きジジされるこの身はどうやって守ればいいのでしょうか?


 あの世の母よ。貴女の娘の明日はどっちでしょうか?

 お目汚しすみませんでした

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