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魔王が勇者。勇者が魔王。  作者: 光星 らいらい
第一章「魔王の資格。勇者の資格。」
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2.偶然の遭遇

その頃とおるは似たような話をスライムに聞かされていた。

「魔王様、ジャスロ村のゴブリン達。村荒らしが上手くいってるそうですよ。」スライムがニヤニヤしながらいうと

「なんて事をしているんだ!僕が攻撃を許可しているのはウロウロしている兵士や勇者どもが草むらに入った瞬間だけだろ!」明らかに魔界的には厳しいが結構ゲームなんかじゃ普通だ。

「わ、分かりました。すぐやめさせます…。」スライムは納得いかなそうにいうととぼとぼジャスロ村へ向かっていった。

「待て!僕も行く!」とおるは突然スライムを呼び止めた。とおるは走ってスライムのところに向かい、ジャスロ村まで付いて行く事にした。

偶然にもとおるとサイザーの行く場所は同じジャスロ村だった。まだこの偶然に二人は気付いていない。一匹の魔物を除けば…。

サイザーは一人の男兵士を連れてジャスロ村に向かっていた。どうやらこの兵士はベテランらしく、雑魚程度は余裕で倒していた。

「ちっ、ゴブリン程度俺一人で充分なのによ。」サイザーはため息をつくが、兵士も嫌そうだった。

「勇者様、どうか私を殺さないで下さいよ?」この一言でサイザーに火がついた。

「俺は人間を殺さない契約のうえで勇者になってんだ!殺さねーよ!自重しろカスが!」兵士はサイザーの口が悪いのは気にせずにほっとしていた。

ようやくサイザーと兵士はジャスロ村に到着した。とりあえず兵士の提案で村人に話を聞く事にした。

「おいてめえら!ゴブリンどこにいるかしっ…」突然兵士がサイザーの口止めをした。

「ちょ、何してるんですか!アホですか!馬鹿ですか!クズですか!」

「クズは言い過ぎ…。」兵士はハッと気付いたように

「あ、すいません。」と謝った。それと同時に(この勇者メンタル弱いな…)と思った。なんだかんだでゴブリンの場所を聞きだしある民家に足を踏み入れた。

「誰かいねーのか!」

すると後方のドアが突然開いた。

「!?」


魔王はスライムと一緒に村まで歩いていた。スライムはある事に気付いた。

「魔王様、なんだか誰かに見られている気がしてならないんですが?」とおるは気にせずに進もう。と早歩きをしだした。やはりとおるも感づいているそうだ。

少しとおるが疲れたようでスライムに話しかける。

「そろそろ休憩しな…⁉」

なんとスライムが跡形もなく消えてしまっていた。

「お、おいスライム!?」

とおるは呼び続けるが返事はない。スライムの身になにか起きたようだ。

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