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Love a Race  作者: 銀乃矢
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第3話「初走行」

鈴鹿サーキット。

すでにWisteria GPのマシンが整備を受けていた。


「もう諦めないか?山野代表」

「いや、今日乗ってくれる人は絶対にレースで勝てると思うんです。」

「そうは言われてもねぇ…」

そう会話するのは監督の長谷部宣孝。

元Dream racing Projectの監督で、SPES racingの監督でもあった。



その時、後ろから声が聞こえた。

「真結〜!来たよー!」

「お、噂をすれば」


「長谷部監督、こちら根岸愛。私の友人です」

「新しいドライバーって、スーパーフォーミュラ注目のドライバーさん!?」

「えへへ」

「今年のセパン大会から乗ってもらうことで話は進んでいます」

「そうかい。私は長谷川宣孝。このチームの監督をしている。」

「根岸愛です!今週末からお世話になります!」

「お、おう」


「じゃあ、愛。早速乗ってみようか」

「待ってましたぁ!」


愛はレーシングスーツに着替え、マシンに乗り込む。

『愛、とりあえず、5周走ってみて。それで一回ピットでタイヤの状態を見て交換してみよう。』

「はーい」


愛が乗る02号車がコースインしていく。


山野たちがピットサイドでホームストレートを通過していくマシンを見ていた。


「やっぱベテランは違うな…」

「愛ならチームをきっと勝たせてくれる…」

「そうだな。彼女のあの走りならきっとうちも勝てるかもな。」


愛は順調に周回を重ねていく。

「…曲がらないわね、このクルマ」

愛はマシンをねじ伏せるようにして周回を重ねていく。



『愛、この周戻ってきて』

「はーい」


02号車がピットに戻される。


「愛、マシンはどう?」

「ヘアピンとかシケインみたいな低速コーナーではオーバーステアで、130Rとかデグナー1個目とか高速コーナーは逆に全然曲がらない」

「そうよね。」

「知ってたの?」

「だって、前のドライバーも言ってた。」

「開発できないの?」

「開発できる人材はいるんだけどね…スポンサーが資金を出さないの。だから、大型のアップデートが投入できないの。」

「じゃあ、私のスポンサーがもしかしたらサポートしてくれるかも。」

「本当?」

「うん、多分OKしてくれるよ」


「じゃあお願いね」

「はいよー」


真結は監督たちと資金繰りなどについて話し合っていた。


愛はパドックのトランスポーターに向かう。



愛がまたふらつく。


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