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第2話「互いの道」
実は真結も高校時代、愛とともにカートで切磋琢磨していた。
愛が勝てば真結は2位、真結が勝てば愛が2位と、注目されたレーサーだった。
しかし、高校3年生になった年、真結はレースを辞めることになる。
「愛、ごめん。私もうレースできない。」
「え?なんで。勝って結果も出したじゃん!」
「実は、もう資金的に苦しいの。もう今年残りのレースに出るので手一杯。新品のタイヤももう買えないし…」
「…」
その後、2人は違う道へ進んだ。
愛はそのままレースを続け、20歳でスーパーフォーミュラ・ライツに参戦、21歳からスーパーフォーミュラに参戦を始めた。
そして真結は高校卒業後、経済系の大学に進学。経営の手段を学び、卒業後、起業。成功を掴んできた。
そして様々な事業で成功を掴んだ真結はモータースポーツ事業に参入することを決める。
「じゃあ、来週、鈴鹿サーキットでテストするから来てほしい。これ」
1つの封筒を取り出す。
「新幹線指定席のチケット。待ってるよ」
「うん」
真結が家を出ていく。
足元がふらつく。




