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Love a Race  作者: 銀乃矢
16/22

第15話「モナコ決勝」

翌日。

モナコ大会は特別ルールが採用され、予選で下位17台は決勝に進むことが出来ない。


37台のうち、基準タイムをクリアした20台がグリッドに集結する。


「愛、モナコはとにかく道が狭いから…まぁ、他の車とか壁とぶつからないようにね」

「ね〜…心配になってきた」


斜め前にはポールポジションのキミ・トゥルーリ。

彼にとっては母国初優勝がかかったレース。

そして、自分にとってはチームにとって初の表彰台がかかったレース。


フォーメーションラップを終えた20台がグリッドにもう一度戻って来る。


5つのレッドシグナルが灯り、そして消える。



弾かれたように飛び出していく。


愛は1コーナーでキミをオーバーテイクしようとする。

しかしオーバーテイクはできない。


愛は無線のボタンを押す。

「ねぇ、真結」

『なに?』

「今日さ、キミの戦略真似していっちゃだめかな」

『ん〜…キミはソフトタイヤなのよね。うちミディアムタイヤだし。』

「でも、なんとかできない?」

『ちょっと待って、戦略担当と話し合ってみる』


愛の眼前にはStorm F1チームと同じカラーリングのマシンが走っていた


『愛、戦略担当と話したんだけど、キミのマネできるらしいよ!』

「じゃあそうする!」



34周目

トンネルストレートを抜けた先でスローダウンするマシンがいた。


Toyota Formulaの安達響希。

左リアタイヤを引きずりながら走行していた。

トンネル出てすぐのシケインのガードレールに激突。

その影響で左リアを破損。


なんとかピットに戻ってきたが、安達はリタイアとなった。


そしてこの影響でパーツがコース上に落下。

これによりセーフティーカー出動が宣言された。



この影響で全チームがピットに流れ込んでくることになった。


『愛!準備出来てるよ!ハードタイヤね!』


38号車がピットに滑り込んでくる。

2.8秒

38号車がコースへと戻る。

このタイミングで2台体制で戦うチームは2台入ってくる事態になり、ダブルスタック状態。

順位を下げるチームが増える。


しかし、Wisteria GPは1台で戦うチームだったため、影響もほぼ受けずにコースに戻ることができた。

『2位ね、2位、キミが前』

「了解」


愛はキミを追い上げようと攻め続ける。


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