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      7 様々な魔法が身に付く

 ユリは様々な魔法を作り出す。復興支援の準備も出来た。

      7 様々な魔法が身に付く



 歴代の聖女の討伐後の生活を調べる。この国なる前の聖女の討伐後の生活に触れた資料は少ない。どうやら物語のように王子と結ばれることはないらしい。その後の生活に触れているものでも医療に従事したと書かれているだけだ。4番目の聖女については何も書かれていない。多分処刑されたのだろう。

具体的な記述があるのはこの国になってからの5番目から7番目までの聖女だ。彼女達も王族に嫁いだ記述はない。彼女達は教会の治療院で働いたようだ。2人の記述に回復魔法は使用されないとある。こっそり使用したのか、使用する必要がなかったのか、実は使えなかったのか判然としない。しかし、偽魔王なら聖女の力がなくても討伐可能だ。

 呆れた話しだ。わざわざ召喚して聖女の力がなくても討伐して、医療施設で働かせる。記述はないが

修道女のように婚姻も禁じられたのかも知れない。

酷いものだ。

 光魔法と闇魔法で修復魔法と複製魔法作った。小麦粉やいろいろな食料を複製した。アイテムボックスから遠くの位置に転移させる魔法も作った。魔物を討伐する目立たない方法も作った。心臓をピンポイントで貫く攻撃だ。これなら殲滅ではないので食料に出来る。自分の服を沢山複製しておいた。自分以外の服に触れる機会がないし、自分のサイズなら

大人でも無理すれば着れるし、子ども用だからよほど小さな子どもでなければ着れる。小さな子には縫い直せばいい。これで衣食住の復興支援ができる。ちなみに食料にせよ衣類にせよ。材料は土砂でいいらしい。どんな原理か判らないが。

 一番欲しい、魔王騒ぎを起こした連中を見付ける

方法、証拠の品の探し方、懲罰を与える力はない。

討伐後に入手するんだ。意味のない召喚をして国民に国の力を見せ付けるためか。そして聖女は一生修道院で暮らす。どんな宗教か知らないが宗教の押しつけって立派な犯罪じゃない。ユリは自分の将来を悲観した。

 ユリが出発の準備をしている時王子は仲間達と宴会をしていた。王子がいう。

「軍務長官が言うには聖女はいるだけで価値がある。本当に魔王を仕留めるのはあなたですと言われたが、あの聖女を見ていると軍務長官の言葉は嘘に思えるのだがどう思う。」

王子は一回り見た。

「第4回討伐で聖女がいなかったため、討伐に失敗して以降300年の魔王による暴虐の時代があった。以降討伐には聖女も行く今度だ。でも歴代の聖女の記録に回復魔法や殲滅の魔法については書かれいない。聖女が回復魔法や殲滅の魔法を使うと書かれているのは神話だ。今の聖女がそれを使えると言うのは奇跡に近いと思う。聖女と言うより神に近い存在かも知れない。記録を見れば軍務長官の言葉を信じたくもなるが、今の聖女が最も聖女らしい聖女だと思うぞ。」

別のメンバーも発言する。

「記録によると聖女っておばさんばかりだけど。今度の聖女は若いし美人だし、あの年齢なら美少女かな。そして能力が高い。練習通りやれば必ず成功するさ。」

王子は肯定しながら言った。

「彼女は盛んに4回目の魔王と今回の魔王は別の生き物だと言うんだ。誰かが魔王騒ぎを起こしているんじゃないかと。」

魔王討伐の前提を崩すような発言だ。

「彼女異世界から来たんだろ。それなら仕方ないさ

おたまじゃくしとカエルを見せて同じ生き物だと言っても知らない人には信じられないさ。魔王騒ぎか

あるなら誰が何のためと聞きたいよ。4代目は成長し過ぎたから大きく変化しているけど、5,6,7、今回と同じ魔王何だろ。彼女には彼女なりの思いがあると思うよ。無理矢理この世界に連れて来られた

恨みもある。我々が適切に接して理解を深めあえば誤解も解けると思うよ。」

これがメンバーの共通の認識になり話題も変わった。誰も魔王騒ぎとは思わなかった。

 魔王騒ぎ説はメンバーに否定された。

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