帝王切開
四人中三人を帝王切開で出産している。一回帝王切開をしていると、陣痛がきた際に子宮破裂のリスクもあり、二度目以降は帝王切開をすすめられる。反復帝王切開というらしい。
二人目出産の頃、Vバックで産むという意思のもと産んだ人の話しや、帝王切開後に普通分娩をして、さらに三人目も成功というのも聞いたり。今は、帝王切開から普通分娩が成功した場合のみVバックといったり、できる病院も限られているようですが。
帝王切開も最初に聞いたときは三回まで、それ以降はという形だったけれど、二回目から六年あいた三男の時は、最後といういわれ方はしなかったので、数年の間に色々変わってきているのかもしれない。四度目の帝王切開は、おすすめはできないから、卵管結さくをすすめられましたが。
帝王切開に対する批判というか意見はあれこれあって、悪露がないとか言われたりするけど、悪露もあるし、術後辛いし、陣痛がないからといって楽でもないと言いたい。母体も赤ちゃんも無事に産まれてくるのに大事な手段であり、産むために自分の腹かっさばくんだぞと言ってやりたいわけではあるが。
私自身の話しになる。長男は普通分娩であったが、陣痛の合間も激しい腰痛に襲われ絶叫しながら、陣痛促進剤だの会陰切開だの吸引分娩だのと大変だったりした。出産後も切開の痛みやらで座るのが困難であったりな感じであった。
次男は逆子での予定帝王切開であったが、手術日前日に元にもどってることが判明し、普通分娩を待つことに。陣痛がくるたびに胎児の心拍数が下がるということで、危険だから帝王切開がよいのではとすすめられる。元々帝王切開を覚悟していただろうしという話もでて、陣痛のたびに警告音なるのはほんとこわいし、無事産まれることが一番と思い帝王切開をお願いしたのであるが、このあと、一件帝王切開があるから、その後でといわれてしまう。
その後一時間ちょっと本陣痛に苦しみ、出すなら早く出しちゃってよと思ってたわけであるが。長男のときほど腰痛はなかったけど。帝王切開を予定してなかったからがっつりお昼食べちゃったんだけどーというオチもあって手術後リバースしちゃったりであった。
陣痛のさなかに、帝王切開の準備ということで、痛みの合間に麻酔されて、麻酔効いてからの手術は陣痛のあとだったせいか、あっという間でもう産まれたんだあという心境。
帝王切開の術後は大変だった。血栓を防ぐために翌日から歩かなければならない。起き上がる、立ち上がる、立つということがこんなに大変なのねという感じである。点滴の台を杖がわりに、背中を丸めながら、一歩一歩踏み出すわけである。日に日によくなるものの、一週間後の退院時もまだ歩くのが辛かった。その後は緩やかに回復するも時折切ったとこがかゆかったり痛くなったりするのであった。
次男は、首のみならず身体中にへその緒を巻きつけて産まれてきたので、帝王切開にしてよかったねと先生にもいわれたのであった。母子ともに普通分娩だったら危なかったんだろうなあと。
三人目の長女は、予定帝王切開。陣痛もなく、手術のために朝から絶食して入院して午後手術。脛椎麻酔のためにかなり丸くなるのであるがそれが辛い。そして麻酔が痛い。二人目のときにいかに陣痛効果で麻痺していたのかを察するわけである。そして手術もよく見えるというか。あ、助産師さんあくびしちゃったとかね。お腹を引っ張られている感じが気持ち悪く、それを押さえる薬をいれてもらったりした。
そして何故か術後とても楽だった。二回目だから体が切られることに慣れたかのごとく、起き上がるのも動くのも痛いけど、おばあちゃんのごとく、背中丸めて必死に動く感じではなかった。これは、個人差があるのかなあ。助産師さんたちにも痛みに強いとか言われたがいやいや、そんなに痛くないんですよという感じであった。カロナール(痛み止め)の世話にはなったが。
ただ、娘であるが、産まれる気がなく産まれてきてしまったがためか、ものすごいよく寝る子でおっぱいより寝るんじゃーという感じで体重の減りが著しくて、危うく退院できないところであったし、退院後二週間後に経過観察の受診もしたのであった。
四人目の三男。とにかく手術がながく感じた。やっと出てきたっていう感覚が強かった。そして手術中のおしゃべりがかなり気になったりしたのであるが。具合が悪くなり術後すぐに動かすことができずに手術室で休んだということもあったり。
術後は、次男ほどではないけどやはり辛かったかなあという感じ。当日は本とにくたばってた感じで、動くのもしんどかったが、退院時には割りとよい感じになっていたのであった。
三男の時は、予定日の算出が一週間ぐらいずれているという認識があったので(前の週のときに生理周期およびサイズで予定日はずれると説明があったのに、翌週の検診の先生は何も気にせず予定日も変えてくれなかったので)、39週で出産(手術日を決めるときかなり止められた)。ただ経緯を考えると、実際には38週であったと思っているし、娘のときのように寝っぱなしでは困るなあといったことでもあった。三男は、娘よりは覚醒していたのではあるが。
余談ではあるが、帝王切開は、医療保険がきくので入院費の一部の負担が減ったり(入院日数は増える)、と月の負担限度額を超えた分があとからかえってきたり、医療保険に入っていると、入院、手術に関する保険が支払われたりするので手続きするとよい。妊娠中は無理かもであるが、女性系の疾患に充実した保険加入もおすすめだったりはする。予定帝王切開の人は医療保険を確認して、前もって申請書類をもらっておくとよいと思う。
基本健康優良児であったし、入院も手術もしたことがなかったので、三回も医療保険のお世話になるとは思いもしなかったのであるが本とにありがたい感じであった。