ココロのこころ
「ところでココロ、何時からどの部門があるの?」
「お姉ちゃん確認してないの?」
「ココペディアさんがいるからね」
お姉ちゃんが甘えてくる!?おかしい、絶対におかしい。心当たりは…
「お姉ちゃん、昨日一昨日と帰りが遅かったけど何してたの?」
「短期のバイトだよ」
どんなバイトだったのかは知らないけど、それだな。
「洗脳されてない?」
「たぶんされてない」
「たぶん?」
「たぶん」
何故たぶんなの?まあ反射的に聞き返してしまったけどさ。
「分かった。質問の答えだけど、現実時間で十二時からソロで十五時からパーティー、十八時からクランの予定になってるよ、お姉ちゃん」
「ふむふむ。バトロワとトーナメントがあるって聞いたけど?」
「一対一か乱戦かの違いだから同時開催だよ、お姉ちゃん」
ネタ振りの前兆だ。
「ココロは何でも知ってるね」
「何でもは知らないよ、知ってることだけだよ、お姉ちゃん」
今回は物語委員長ちゃんの振りだったか。時々知らないネタを振ってくるからさ、がっかりされないようにネタを覚える為に時間をかなり割いてるからね…私。
「私が出場するのはソロのバトロワとCvCだっけ」
「パーティーには参加しないの?お姉ちゃん」
「ネコですとCvCの最終兵器である真宵しか出られるメンツがいないからさ…無理」
「私を誘ってくれれば参加したのに…」
「いやいや、ココロはトッププレイヤーなんでしょ?トッププレイヤーがどこの馬の骨とも知れぬ奴と組んでたら馬の骨のほうが危ないからね」
「お姉ちゃんを馬の骨とかいう奴全員リスキルしてやる」
お姉ちゃんを足枷とか言ってくる奴は貢いでくれる例え金額がでかくても私のファンとは認めない。私の真のファンはお姉ちゃんの為に命を捨てられる人だけだからね。
「ココロもできるんだ…」
「擬似的なやつだけどね、お姉ちゃん」
「ギミックの女王様」
「何でそれ知ってるの!?」
「お姉ちゃんの情報網を侮ってはいけないのだよ、妹よ」
お姉ちゃんに知られたく無い恥ずかしい二つ名を知られてしまったや。死にたい。ああ、でも私が死んだら誰がお姉ちゃんを養うんだって話だから生きなきゃ。
「ココロ、カッコいい二つ名貰えて良かったね」
「うん」
お姉ちゃんからストレートに褒められた。ここ二ヶ月はろくに褒めてくれなかったのに…まあ、妹に養われてるって普通は恥ずかしいか。
「特に女王ってところが」
「お姉ちゃん…」
お姉ちゃん絶対に分かってて言ってるよね?私が気に入ってないところをあえて言ってるだけだよね?お姉ちゃんにいじめられた…でもかまって貰えるだけ嬉しいな…目から汗が出てくるな…
「ごめんごめんココロ…ココロがかわいいからついいじめちゃてさ…」
計画通り…
今日な…イベント直前のステータスチェック書いてたんよ…調合じゃなくて彫刻だってば…分かる人には分かる致命的なやらかしです。(修正済み)




