ギルド登録
まだやりたいこと出来て無い
「紅茶とミニケーキおいしい」
そう呟きながら涙を流す少女がいた。私の事である。
「ココロの授業はいつでもノンストップで喋り続けるから録音が必須」
まあ、質問すれば24時間いつでも答えてくれるけども。それにしても何時寝ているんだろ、あの子?
「そろそろ、冒険に行きますか!」
「嬢ちゃん、色々と大丈夫か?」
「おかげさまで何とか持ち直せました」
「そうかい。まあ、俺はエジルっつうんだが、嬢ちゃんは?」
「私は、ミクって言います」
「ま、何かあったらいつでも来な。ここ自体は24時間営業でやってるし、それにあの個室は嬢ちゃんたち姉妹専用の個室として扱われてるからな」
「ココロ、何やったんですか?」
「ここの裏手は総合ギルドでな、ココロの嬢ちゃんは住民からの依頼を優先的にこなしてくれるからとても助かってるんだわ。それに付け加えて、事件を未然に防いでくれるしよ。その礼って訳だ」
「とうとう未来予知の領域にまで達してましたか」
「未来予知にはほど遠い精度だけどな。あと、ギルド登録していくかい?」
「ギルドについての説明を聞いてから決めます」
「そうかい。一言にギルドっつてもいくつか種類があってな、メインの冒険者ギルドに近接職用の剣士ギルド、他には生産職のための総合生産ギルドなんかもあったりする。次に依頼はよほどの事がない限り強制されないし、請けたい時に請ければいい。あとは、ギルドカードは身分証だったり、連絡用の手段として扱えるから持っていて損はしないぞ。」
「複数のギルドに登録するのはアリですか?」
「アリだ。いくつ登録しようが構わないがギルドカードはどのギルドでも共通で一人につき一枚のみだ」
「それでは、冒険者ギルドと総合生産ギルドの登録をしたいです」
「わかった。それじゃ、これとこれとこの書類に必要事項を記入してくれ」
「はい」
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ギルドカード
名前:
職業:
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冒険者ギルド
戦闘スタイル:
得意分野:
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総合生産ギルド
習得済み生産スキル:
得意分野:
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まずは、ギルドカードからで、えーと、名前は『ミク』で、職業は『生産職』にしてと、次は冒険者ギルドで、戦闘スタイルは『これから決めていく』にして、得意分野は『まだわからない』と、最後に総合生産ギルドで、習得済み生産スキルは『《鍛冶》《錬金術》《木工》《彫刻》』の四つで、得意分野は『まだわからない』。これでよし。
「書けたよ」
「どれどれ?まあ良しとしよう。それじゃ、これをこの箱にぶっ込んで、登録完了と」
「最後雑だね」
「俺も詳しい仕組みは知らんからな。ほらよ、これが嬢ちゃんのギルドカードだ」
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名前:ミク
職業:生産職
冒険者
戦闘スタイル:これから決めていく
得意分野:まだわからない
総合生産
習得済み生産スキル:《鍛冶》《錬金術》《木工》《彫刻》
得意分野:まだわからない
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うん。キレイにまとまってる感じがするね、これ。
「まずはこの街を探索みてみるのもいいと思うぞ、嬢ちゃん」
「そうしてみるよ。ありがとう、エジルさん」
次回 タイトル(仮)回収その1