微睡みのコレクターズショップ開店!!
「みんな、いらっしゃい」
「モノロスの噴水広場って確かここ…でしたよね?」
「鷹取爪子だよね?」
マヨヒガと忍さんからの情報が正しければ彼女が鷹令嬢…鷹取爪子のはずなんだけど。
「えっと?」
「僕だよ…管理人。それでそっち右からがナーラシェフティ、フレン、スウィーティ・アサシンであってるよね?」
「これで五人のまとまり…と言うことは、死神さん、早くお店に案内して」
「マヨヒガ、頼めるかな?また、例の物仕入れておくからさ」
霧が出てきた…これはいいよって認識であってるはず。マスターよりはマヨヒガの感情を理解できるけど、お願い事を聞いてくれるかは気分次第なところがあるからねぇ…。
「この霧は…まさか!?」
「お察しの通り、我らが拠点の霧だよ」
もっとも、今回は僕の店に行く為に僕が微睡みの力を含んだ霧も散布しているけどね。
「さ、着いたよ。ここが僕の店…微睡みのコレクターズショップだよ」
「店…なのですか?」
「というか、名前以外に顔も割れてたのね」
「死神さん、この店何を売ってるの?」
うんうん…みんなそれぞれ反応が違っていいねぇ…人形使い志望者ことナーラシェフティは店かどうかに疑問を憶えて、ダンボールマスターことフレンは僕の店に興味津々で、甘々辛子ことスウィーティ・アサシンは情報の扱いについて驚いている。
いや~楽しいなぁ…本当に。
「この店が何を扱っているかというと、僕と忍さんのコレクションを主に取り扱っているよ。モノロスでは比較的お高い座敷わらし教授こと真宵印の道具等も一部取り扱っているから是非とも活用してくれ。初回来店特典としてこの微睡みの鍵をプレゼントさせてもらうよ。効果は念じて使うと館の中の僕のショップにだけ転移して入ってこれるようになるアイテムだから。ちなみに大切な物扱いで失くせないように対策はしてあるからね。まあ、扉に対して使ってそこの扉をゲートにしてもいいけどさ」
さて、基本的な説明は終わった。後は存分にこの店を堪能してもらうだけだね。
「死神さん…でいいのでしょうか?」
「死神でもザックでも呼びやすい方でいいよ。それこそザッくんとかでもさ」
「死神さん、あそこのショーケースに置いてあるのはもしかして銃でしょうか?」
「目の付け所がいいねぇ!それは僕が目玉商品として真宵から預かっているサンプル品だよ。アレその物は売れないけど、アレを作る為の組み立てキットならモノロスと…いや本場であるエレクトロシティよりも安く提供できるよ」




