イベント前の運営
短いめ
「ふざけてるの?」
「至って真面目なんだけど?」
「えーと、何やってるの二人」
「ん?あの二人はどっちの姉が至高の存在なのかでよく揉めてるからほっとけよな」
「ですけど、あの二人から指示を貰わなくては次の仕事が…」
「お二方、そろそろ再開しないと納期に間に合いませんよ」
「はぁ?」
「ジーク仕事は?」
「コラボ系を除けば終わりましたね」
「なら呼び出すか」
「彼女達ログインしてますしね」
パチンッとジークとことねが指を鳴らした音がイベント運営ルームに響きわたる。呼び出す彼女達とはファントムガールズのメンバー全員の事である。
「「「え?」」」
「驚いてるところ悪いけどコラボグッズ作るから協力して」
「ことねさん、何をすればいいのですか?」
「とりあえずサイン色紙用意したからコラボ限定のサインを二つぐらいでいいから書いて。因みになんだけど、その色紙は君達のプレイデータから厳選したスクショを差し込むからそのつもりで」
「それじゃあボクはペンライトとかの応援グッズを作ってくるよ」
「頼んだ」
「……みんなやるよ」
「「「「はーい」」」」
ファントムガールズのメンバーの顔には諦めと呆れを抱えたような表情が浮かんでいた。
そしてそれぞれが書いたサインの内容は、
『我が刀に切れぬモノ無し 魂魄灯』
『仮想にあれど幻想にあらず 魂魄灯』
『遠い遥か彼方なる地を目指して 闇丸焔』
『忍術は一日にして成らず 闇丸焔』
『桜の下でお花見を 闇丸桜』
『私という花を見て 闇丸桜』
『スノープリンセス 黒神雪』
『コンテニュー?できるわけないでしょ 黒神雪』
『魔法は芸術だ! 黒神舞』
『我が舞、我が主に捧ぐ 黒神舞』
となった。
「このスクショかな?」
「こっちの方が映えると思うけど…」
「私のこっちのやつはこのスクショでそっちのやつはあのスクショかな」
「やっぱり灯ってさ、決断速くない?」
「ん?戦場ではこのくらいのスピードで決めて行かないとヤバくなるからね」
「辻切りが言うと説得力が違うね」
「いや、あれは暗殺のクエストだったからやっただけだし」
「私もできましたよ」
「灯と桜は桁が違うからね」
「いえ、私より灯のそうがヤバいですよ。なぜなら時々私の目をもってもみきれないほど速く動きますから」
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