学校にて7+α
「ジャックくん、イベントの内容教えてよ!」
「え……ぶっちゃけたこと言うと知らん」
「は?」
「いや、フィールド探索型にするとは聞いてるけど限定アイテムとかの交換レートとか何が交換できるとか全く聞かされてない」
イベントの内容全く知らない最高責任者とは一体……
「ねぇ、昨日の浮島はイベントで使えるのか?」
「その質問に対する答えとしてはフィールドが根本的に違うからできないだ、メルト」
そっか。[音無組]のNo.3のメルトってメルトちゃんか。
「……マジックブレードの墓場って何?」
「[百鬼夜行]の農家スケルトン達の出身地」
「あの子達ってそんな名前の場所出身だったんだ」
「まあ、厳密にはスケルトンなった場所なんだがな」
「え?」
スケルトンになった場所って…まさか。
「あの世界ではリリース開始時で千年分の歴史が積み重なってるからな。ご長寿種族に出身地聞いてみ、今は無くなった街の名前とか普通に出てくることもあるから」
うー。なんか嫌な想像をしてしまう言い方だよね。例えばうちのスケルトン達の人だった頃の出身地が滅びてる可能性があるとかさ。
「……今回のイベントでそれが生まれる可能性は?」
「無いよ」
「イベントの内容全く知らないのになんで断言できるの?」
「そういう契約の下でイベントを作ってもらっているから」
なら安心して遊べるね。
「ジャックくん、頼まれた仕事終わったよ」
「サーニャちゃん」
「あれ?ミクちゃんとメルトさん、どうしたの?」
「貴女がソロのバトルロイヤルの優勝者なの?」
「え……」
「本人に変わって答えるけどそれはyesだ」
知 っ て た !
「どうやって勝ったの?」
「かな~り特殊なユニークスキルがあるって事しか言えないね。てか次使ったらマジで家から追い出すぞ」
「ごめんなさい…」
やっぱり使ったらいけない類いのスキルなのか…なんとなく私も欲しいな。
「自が生を全うしろ。アドバイスはそれだけだ」
「………サーニャ、インクが切れたから買ってくるなりして」
ニアちゃん居たんだ……
「……言っとくけどお前がいくらそれを書こうと今回のイベントには実装出来ないからな」
「問題無し。本人と直接交渉して認めてもらえたから」
うっ…普段無表情でポーカーフェイスの感情無しとか言われてるニアちゃんの笑み…破壊力抜群だ!
「昨日師匠からFVOのイベントに参加しろって指示が出た」
「え?」
「そのイベントってまさか」
「ほぼ間違いなく今日からのだと思う」
「で…寝てる二人はどうする?」
「叩き起こして日課を終わらせようか」
「「了解」」
ファンキーバイクWIIが難しいです(ファンキーいねぇしな)




