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とある生産職の戦い方~百鬼夜行とロマン武器~  作者: ジャックFS
私が魔王と呼ばれるまで(配下の方が強いのは秘密)
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マヨヒガの番人

「ところで此処はどこですニャ?」

「マヨヒガじゃよ、ネコ」

「ネコって吾が輩のことですニャ?」

「そうじゃよ」


 あー。忍がネコですを抱えて歩いてる。かわいい×かわいい=最高だね。私ってほんとかわいいモノに目が無いからね。


「主様、今からマヨヒガを攻略する訳じゃが何か作戦でもあるか?」

「存在しないけど?基本的に無計画でノープランであることが多い人で有名だからね私」

「主様に期待した我がバカじゃった。ネコよ、何か作戦はあるか?」

「吾が輩はマヨヒガについて全く知らにゃいですニャ。作戦の立てようがにゃいですニャ」

「ネコはログアウト後、怪異について有名所だけでも勉強しておくのじゃ」

「お断りするですニャ」

「お主はすでに怪異の仲間入りを果たしておるのじゃが?」

「ネコです、ネコの怪異だけでも勉強しておいた方がいいと思うよ」

「分かったですニャ」


『汝ら、引き返すがよい』

「なんじゃ、このマヨヒガは攻略済みじゃったか」

「どういうこと?」

「おそらくじゃが座敷わらしあたりがこのマヨヒガの主になっておるのじゃ」

「やり直しですニャ?」

「いや、座敷わらしを従えれば自然とマヨヒガもついてくるはずじゃ」

『汝ら、引き返すがよい』

「ループ入ってにゃいですかニャ?」

『汝ら、さっさと引き返すがよい』

「こやつ、キャラを作っておるな」

「座敷わらしが?」

「座敷わらしは小間使いの様なものじゃ。威張る様なやつではないのじゃ」

『さっさと引き返しやがってくださいこのヤロー』

「化けの皮が剥がれ始めたのですニャ」

「ほれ主様、適当に【百鬼夜行:契約】を乱発するのじゃ」

「なんで?」

「数撃てば当たるはずじゃ」

「忍、だんだんバカになってない?」

「我は知識はあるがその運用が苦手でな。いわゆる脳筋というやつじゃ」


 マジですか。忍って脳筋だったの?信じられないわ。今日だけで忍のイメージがコロコロ変わり過ぎて混乱してきた。


「【百鬼夜行:契約】【百鬼夜行:契約】【百鬼夜行:契約】【百鬼夜行:契約】【百鬼夜行:契約】ぅー」


 ミクが【百鬼夜行:契約】を叫びまくる裏で


「数撃てば当たるといえど、かにゃり疲れるはずですニャ」

「座敷わらしの契約成功率は約5%じゃな」

「それは渋いですニャ?」

「スキルのレベリングにはちょうどよいわ」

「鬼ですニャ」

「まあ、そろそろ我が交渉するとするかのう」

「【百鬼夜行:契約】【百鬼夜行:契や…え?」


 忍の予想外の言葉に私は驚いた。


『ようやく帰る気になりましたか。さっさと帰ってください』

「のう、お主。主無き家と座敷わらしの末路を知っとるか?」

『知るわけないじゃないですか』

「破滅じゃよ」

『そんなわけ無いですよ』

「そうやって話を聞かぬお主らの同胞を何度も見てきたんじゃがな」

『嘘よ。第一ニンゲンの言うことなんて信じるわけないじゃない』

「我らは全員、怪異なんじゃが?」

『そ、そんなわけ。それに私が仕えるのは******様だけなんだから』

「そんなに我に仕えたいなら主様と契約するがよい」

『え?』

「我の旧き名を知る座敷わらしか。クランマスターが代替わりした影響でクランから抜けた者じゃな?」

『……なんで?なんでなの…』

(今じゃ、主様)

「【百鬼夜行:契約】」

<契約に成功しました>


 おっ、契約に成功したみたいだね。あれ?今までこんなアナウンス流れてたっけ?


「アナウンスについてじゃが本人と交渉して契約した場合は流れんのじゃぞ」

「そうだったんだ。……なんで分かったの?」

「我は主様の知恵袋じゃぞ。疑問があるような顔をしておったから推測で解説をしたまでじゃ」

「さすがですニャ」

『中に入ってきて……直接話がしたいから』

「それじゃ行こっか」

「はいですニャ」

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