エクスプロージョンモドキ!
「ナイス爆裂ですぅ…」パタッ
「茜ちゃん!?」
茜ちゃんが黒焦げアフロでどっかの誰かがエクスプロージョンを撃った後みたいに倒れてるんだけど!?
「いや、一度やって見たかっただけ。うん、正常に動いたね」
「成功なの?」
「成功」
「で、何が成功なの?」
「ああ…言葉をトリガーにしてシステムを起動するようにした」
「言葉?」
「ミクは癖というか反射的に言えるけど他の人はそうはいかないかもね」
私はできて他の人はできない?
「もしかして"アカネチャンカワイイヤッター"のこと?」
「そうそれ、スキル《茜ちゃんかわいい》の効果の一つかな」
「どんなスキルなの?」
「流石に最後の切り札を教えるほど私馬鹿じゃないよ」
「仲間だしいいでしょ?」
「T.P.O.!!」
「え?」
「いやだって、アカシックとか絶対に《地獄耳》持ってそうだし、ココロダンジョンの連中もいるし」
「あ…」
そうだった。和み過ぎて忘れかけてたけど戦場だったね。それも他軍と合同の。叱られて当然です。
「そう言えば先代様って普通に戦えるの?」
「どうなの?」
「CvCでは攻撃を封じられていたが既に解禁されておるぞ」
実に頼もしいなぁ。
「とりあえず、私とのコール&レスポンスでしか起動ができないって言う量産品として致命的過ぎる欠点があるけど、この子なら一億は生産できるよ」
「そんなに要る?」
「知らないけど、今ある資材すべて使い果たしての話だから実際に運用できるのはその半分程度かな」
「茜さん、そのコール&レスポンスの内容は?」
「ココロは聞いて無かったの?」
「お姉ちゃん…私は聖徳太子じゃないから複数の報告を同時に……修得しておきます」
それって努力でなんとかなるようなスキルじゃないと思うんだけど。
「茜ちゃんかわいいって言って」
「アカネチャンカワイイヤッター」
「これがトリガーになる」
「……茜さんその手に持ってるのは?」
「対象のパンジャンドラム」
「爆発は?」
「エクスプロージョン!!!!」
とてつもない爆音と爆煙がネヴィル・茜を中心とした周囲に広がった。
「なあ、さっきから後ろの方から爆発音が聞こえるんだが?」
「確かにな」
「煙も挙がってるけど?」
「やべーぞ」
「ザックさん、爆発音の原因調べてもらえませんか?無理なら調べに行かせてください」
「ペルセどうする?」
「御姉様の邪魔はさせない…というよりはこの爆音と爆煙の中心は司令本部だから心配いらない」
「どっちも許可は出しませんって事で突撃!!」
爆裂爆裂ランランラーン♪︎




