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とある生産職の戦い方~百鬼夜行とロマン武器~  作者: ジャックFS
私が魔王と呼ばれるまで(配下の方が強いのは秘密)
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霧の都にようこそ⇔吾が輩はミク殿に従うニャ

 私達一行(二人)はマヨヒガを目指して迷子になり続けている。


「にゃかにゃか着かにゃいですニャ」

「私もそう思う」


 かれこれ一時間近くも迷子になり続けているのに。さすがにおかしい。


「ニャニャ!?」

「これは…霧?」


 現在私達は謎の霧に包まれていた。


『霧の都にようこそ』


 無邪気で幼い少女の様な印象を受ける声が聞こえる。


『あれ、おねーさんたちは手を出さないほうがいいみたいだね。ふふふふふ』

「なんで笑われてるの?」

「吾が輩に聞かれても」

「とにかくマヨヒガに行かなきゃいけないからここから出してくれる?」

『だからあの山で迷子になっていたんだね、分かった、私たちがおねーさんたちをマヨヒガに送ってあげるよ』

「いいのですかニャ!?」

「こっちとしては助かるけど…なぜ?」

『秘密ダヨおねーさん。ざんねん、またね』

「え、ちょっと」


 待って。

 霧が晴れていき、古ぼけた日本庭園が目に入る。


「なんだったんだろう?」

「こういうことは検証班に放り投げておけばいいのですニャ」

「ずいぶん遅かったではないか主様?」

「忍!」


 約一時間ぶりの忍に飛び付き抱き締める。


「主様何があったのじゃ?」

「忍は私の精神安定剤だから。それにゴールできたことの証でもあるし」

「しょうがない主様じゃな」


 呆れながらも私の頭を撫でてくれる忍ちゃん。マジかわいい。忍にはネコですとはまた違った魔性の魅力があるからね。


「ミク殿、そちらの方はどにゃたですニャ?」

「あ、そうだ忍。あのネコですっていうプレイヤーを私の配下にしたいんだけどどうしたらいい?」

「ニャ!?」

「ふむ、箱中での出来事が忘れられぬか?」

「あの毛並み、忍も一度味わえば分かるよ私の気持ちが」

「【百鬼夜行:契約】を使うとよい」

「分かった。プレイヤー名[ネコです]を対象に【百鬼夜行:契約】を使用」

「ニャニャ!?クラン[百鬼夜行]に所属しますかと出てきたニャ!?」

「はい押して、ネコです」

「にゃぜですニャ?」

「ココロの要望通りあなたを私が引き取ることにしたから」

「ココロ様の望みにゃら仕方にゃいですニャ。吾が輩はミク殿に従うニャ。今後ともよろしくですニャ。ところでそちらの方はどにゃたですニャ?」

「あ、忘れてた」

「にゃんですとですニャ!?」

「我のことか?我は名は忍。先代の百鬼夜行じゃ。今は同じ主様に仕えるモノどおし仲良くするのじゃな。という訳で、主様を魅了したその毛並み、我にも堪能させるのじゃ」

「情報過多ですニャ」

「そう逃げるでない」

「吾が輩の毛並みはココロ様とミク殿に捧げているのでお断りですニャ」


 二足歩行の光る三毛猫を追いかける金髪幼女。はー、尊い。


「主様こやつに我にモフられるよう命令するのじゃ」

「忍殿それはズルですニャ」


 いつまでも観ていられるわ、これ。

手をギュしてね

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