作戦会議
「ミク様、お疲れ様でした」
「ん?あ…やっと終わったの?」
「はい」
そう、この特殊機材はデータを正しい手順で入力して、後は待つだけっていうマニュアルをしっかり読みながらやったら安全で便利な機材なんだよね。
「あ、そうだマヨヒガ、この機材を倉庫にしまって置いて。マヨヒガが万が一マヨヒガが燃えたら困るし」
「これがアダマンフライン真の煌めきですか…」
見惚れるのも分かる。うまく表現はできないけどそれでも表現するなら『赤と青の混ざり具合がすごくてキレイである』かな。あれで紫色が見えないからね。意匠として青い炎と赤い炎でキレイに纏まってるし。
(クランバトル開始五分前じゃが、ミーティングとかはせんのか?)
(え?まじで?)
(マジじゃ)
「マヨヒガ、ココロをココロダンジョンに送り帰して、ミーティングに皆を集めて。ああ、スケルトンと鍬は代表を一体だけでお願い」
「ミク様?」
あれ?いつもより霧が少し濃いかな?
「揃ったみたいだね」
「マスター、御姉様は何処ですか?」
「最短で五分後に会えるよ」
「クランバトルの開始が近いですにゃ?」
「ん?あ…居たの?」
「ひどいですにゃ」
女の敵に慈悲など要らぬ。
「とりあえず、ネコですは始まり次第、拠点から出てって、そのまま帰って来ないでね」
「了解ですにゃあ"!?」
「マヨヒガ、空気読んで追放してくれてありがとう」
指示だし終わったし、マヨヒガに追放してもらおうとしていたしね。ちょうど良かったよ。
「で、忍はマヨヒガの中からスケルトンと付喪神の指揮を取るんだったよね」
「そうじゃな。となりにおるスケルトンのシェフちゃんと共にな」
「カタ」
あの料理人の服を着ているのが例の最強スケルトン『シェフちゃん』か。ん?あれ?もしかして……
「シェフちゃんってアダマンフライン持ってたりするかな?」
「カタ」
首を縦に降って肯定してきたし。
「言っておくが、シェフちゃんの所有する調理道具は基本的に何かしらのスキルを持つ特殊鉱石から加工されて作られたモノじゃ。腐っても元王宮料理長の実力は侮れんからな」
「え?」
「フィールドによっては国主がおったりするからな」
「へー」
って今は勉強の時間じゃない!
「真宵はどうする予定なの?」
「私はサポーターとして戦場を駆け巡ります」
「で、ペルセとザックは…」
「「どうするの?マスター!」」
「遊撃で」
「「了解!!」」
うん。これで人形への指示だしは終わった。
「マヨヒガと微睡みの館は協力して侵入者を撃退、付喪神達は私についてきて」
元より私の武器達なんだしね。
本日開始の転スラ新作ゲーム楽しみです!!




