集落に入る
三話目です。
よろしくね。
俺たちは集落に入ったはいいが、文字は読めるのか?
集落は中世ヨーロッパの街並みを軽く弄った様な街をしていた。
「そういえば、あの猿は一体何だったんだろうね。せめて名前を知りたかったなぁ。」
「茜、変なウインドウは開かなかったのか?」
「何の事なのだ?」
どういう事だ?
俺はこの目で確りと変なウインドウを見た筈だが。
「まあ、今はこの変な金貨を、両替をしよう。」
「はいはい、何処かな。」
色々ある看板を見て両替商を探す。
案外、看板の言葉は日本語に訳されていて読める事は出来た。
肉屋、武器屋、防具屋などがあるな。
まるでファンタジーの世界の様だな。
軽くブラブラ歩いて漸く両替商を見つける事が出来た。
「おい、おっさん。この金貨を両替してくれないか?」
「ああ、ちょっと待ってろ。」
今持っていた全部の金貨、30枚を店主に出す。
両替商のおっさんは50代位の髭もじゃのおっさんだった。
経験が深そうな人物みたいだな。
すると、その店主は渋い顔をした後に金貨を返してきた。
「この金貨は両替出来ない。しかし約500年前の金貨に似ているな。なら、この街の長に渡すといい。長は考古学の研究員でもあるからな。」
この金貨は約500年も前の物なのか。
もっと古いと思ったのだが。
「茜、街の長に会いに……」
ありゃ?
茜が居なくなっている。
まさか、どっか行っちゃったのか!?
結局俺は一時間程探して茜を見つけた。
何処に居たかって?
武器屋の前で興味津津で武器を見ていた。
「ねえ、凄いね。武器や防具を見るとウインドウに情報が出てくる~。」
「何の事だ?」
俺にはウインドウは開いていない。
だから、武器の情報などは出てこない。
「ありゃ? やっぱり僕には出てるよ。」
どうやら、何かが原因で能力が分かれている様だな。
何だろうな、この違いは。
「で、何か様?」
「そうだった、金貨が両替出来なかったから、街の長に会いに行くぞ。」
「何で、街の長に?」
「買い取ってくれるからだ。」
「じゃあ、速く行こ! さっき長の家って書いてある看板が有ったよ。」
茜に連れられて着いたのは少し大きな家だった。
茜の言う通り大きな看板に”長の家”と書いてあった。
「街の長殿、用がある。」
俺が家にそう呼び掛けると中から70代位のお爺さんが出てきた。
杖をついているが、まだ衰えた感じではないな。
「何か用か?」
「この金貨を両替商に渡せと言われて。」
そう言ってあの古い金貨を全部渡した。
すると、そのお爺さんは目を見開いてこの金貨を凝視した。
そんなに珍しい物なのか?
「これは……、世界に百枚程しか無い”王位の金貨”ではないか! 何処で見つけたんだ!?」
「普通に落ちていたのだが。」
「うん、めっちゃ普通に落ちていた居たよ~。」
抑こんなに珍しかったのか。
何か、良かったな。
「良かったらこの金貨を譲ってくれ。どうする、じゃあ30000Gで譲ってくれ。」
ん、G?、何だその単位は。
すると、またウインドウが開いて情報が出てきた。
〈ガルム〉
この世界の単価である。
1Gにつき、約100円の価値がある(日本では)。
そうなのか。
「分かった、この値で譲ろう。」
俺らは街の長に約300万近くを貰った。
で、どうするべきなのか。




