完成した鎧
14話目です。
良かったら感想を下さいね。
俺らは宿で起きた後、いつもの砂糖天麩羅屋に居た。
実は、砂糖天麩羅以外の朝食が無いか探したのだが、砂糖天麩羅屋しか無かったのだ。
まあ、仕方なくいつもの場所にいるわけだが。
今日は苺っぽい果物のソースがかかった砂糖天麩羅だ。
ああ、お米が食べたいな。
そもそも、この世界に米はあるのか?
今はいっか。
取り敢えず、あれをやってみるか。
「特殊魔法 ”一致複製”」
また複製をして、亜空間に収納しておく。
何時か役に立つだろうしな。
そう言えば、茜は腹を壊さないのか。
糖分の取りすぎだからな。
俺と茜もな。
そう考えていると、防具屋の店主がやって来た。
「お客さん、案外早く作ることが出来たんだ。良かったら、今来てくれないか? 良い出来具合なんだ。」
「そうか、すぐに行く。」
「うん! 僕もおじさんの自慢作を見たい!」
「いいぜ、お嬢ちゃん。」
「店主、こいつは男だ。」
取り敢えず、暴れそうな茜を砂糖天麩羅で宥め、防具屋に向かう。
そこには、鷲の羽毛で着飾れた外套に薄い鉄で繋ぎ会わされた鎧があった。
これが鷲羽の鎧か……。
色々と綺麗な鎧だ。
「スッゴーい!」
「ああ、本当だ……。」
俺も思わず息を飲むぐらいだ。
「二人分で3000Gだ。」
「分かった、はい。」
俺は懐から3000Gつまり、約30万円を出した。
現金をそのまま出して、な。
店主が一番吃驚していたよ。
「おお、ありがとな。まじか、初めてだぜ、すぐにお金をだすなんて。」
そっか、こっちの世界でもローンとかがあるんだな。
確かに元の世界でも、10万以上を一度に払う奴なんて見たこと無いからな。
試しにこの鎧を着てみるとしよう。
着てみると、まるで服の様に着れた。
しかも、体が軽くなった感じがする。
これなら速く動くことが出来るな。
「ありがとう、店主。」
「うん! ありがとう、おっさん。」
俺らは鎧を受け取り、防具屋を後にした。
取り敢えず、ここでやる事は特にないな。
「茜、もうここでやる事はないから、明日ランヅヒーロ王国を出よう。」
「え、もう出るの!?」
「ああ、特にやることが無いからな。」
「分かったよ。じゃあ、準備をしておくね。」
と言ったものの、ランヅヒーロ王国は近くに国や街がほぼ無いのだ。
一番近い所が100kmはあるのだ。
別に瞬間移動を使っても良いのだが、あまりに長い距離の時に使うと異常な疲労感が襲ってくるのだ。
最大10kmまでが限界だ。
限界とは言っても、あくまで疲れが出ない距離のことだが。
まぁ、野宿する可能性も視野に入れて色々買っておくか。
茜が準備している間に俺は、買い物にいった。
寝袋や天幕をグラウンドシートなどを買っておいた。
Gも結構減ってきたから、ちゃんと稼げるものを考えないとなぁ。
宿に戻ると、茜が待っていた。
「どこに行ってたのさ、朱鷺丸。」
「ちょっと買い物に行ってた。」
「まぁ、それは良いとしてさ。あれを食べに行こうよ!」
「砂糖天麩羅か?」
「違う! 串揚げだよ、串揚げ!」
ああ、そう言えばあったな。
近くの串揚げ屋をウインドウで確認するとしよう。
本当にウインドウって役に立つな。
おっと、防具屋の近くに串揚げ屋があった。
「さて、行くよ。俺に着いてこい。」
「やった~! さぁ、早く行こう!」
本当に元気だな、茜は。




