駄女神様が来店されました~テイクアウト~
駄女神様が来店されましたの後日談です。タイトルにテイクアウトと付く場合は後日談のことだと思ってください。
駄女神様が帰宅した後のことーー
「あんなあどけない少年が頑張っているのだから、私も頑張らないと」
一人闘志を燃やす女神様がいました。
「これは今までの私から変わるということを、父上と母上にも決意を示さなければ」
「父上ー」
「なんだ、騒がしい」
「女の子なのですから、もう少しおしとやかになさい」
「も…申し訳ございません」
「して、何事か」
「父上、母上、私はこれから今まで以上に精を出します。弱音もはきません。なので、これからも至らぬところはご指導のほどお願いします」ハキハキ
「う…うむ、よ…よかろう」
「では、仕事を済ませてきますので失礼いたします」
「う…うむ…」バタンッ
「な…なんじゃ、あやつに何があったんじゃ」
「まあまあ、何かあったとしても、あの子がやる気に満ちているのならば、いいではありませんか」
「うむ、あやつは今までやる気はあっても空回りした挙げ句、それについて指摘するとすぐに涙目になりおったからな。何はともあれ、あやつが立派になってくれるのならば、それにこしたことはないのだが…」
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後日ーー
「また間違えておるぞ」
「す…すみません」
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二日後ーー
「また間違えておるぞ」
「す…すみません」ズーン
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三日後ーー
「何度言えばわかる、また…」
「…」グスッ
ダッ…
「ハア、やはり変わらぬか」
ーーしばらくしてーー
「父上、先程は失礼しました」キリッ
「…」
こんなやり取りが何回か続きましたとさ。
ちょっとした番外編でした。