6、誰かの地雷は、誰かの萌え……と言う至言
サブタイトルは、Twitterのリツイートで回ってきた一節から。
これは、本当に至言だと思います。
乙女ゲームに限ったことではないですが、漫画や小説、アニメでも人には一つや二つ地雷と呼べる設定や展開があると思います。
どれほど面白い作品でも、地雷があるばかりに楽しめない、見ることさえも放棄する羽目になったりすることも。
もちろん、地雷なんてない、面白ければどんな作品でもウェルカムオッケーさ!と仰る懐の深い方もいらっしゃるでしょう。
かく言う私にも地雷はあります。
精神年齢が低いショタ枠の攻略対象とか、攻略対象からのそこに愛情があるのか微塵も感じられない鬼畜行為とかですね。
前者は実際の年齢はそこそこ分別の付いてる設定のはずなのに、精神年齢は五歳児かよ!っていうのとか最悪です。計算して演技してるならまだしも、それが素とか目当ての攻略対象の制限にでもなってなければ攻略しません。どうしても攻略しなきゃいけない状況ならスキップ全開でプレイすることになります。
ただ、こちらの場合は割と目に見える地雷なのでプレイ前から回避可能です。
が、後者は実際プレイしてみないと見えてこない本来の地雷のあるべき姿であることが多いので回避が難しい。
ルートに乗っかり、ある程度物語も進んで最初は思い入れの少なかった攻略対象にも愛着が湧いた頃に踏み抜いてしまったりしようものなら、そらもうダメージは半端ないわけです。
特に自力プレイが信条で、コンプするまでネタバレNGとかいう方は回避のしようがないですが、そういうリスクを込みで信条を貫くならそれはもう自己責任なので……
私のプレイスタイルは『見たくないものは見ない。地雷は極力事前回避する。そのためならネタバレ上等。ハマればやり込むけど、コンプには拘らない』です。
ハマりこんだタイトルは二次な創作に手を出すこともあるので、設定資料集やファンブックなどを網羅するため攻略してなくてもキャラの設定などにも詳しくなることがありますが。
乙女ゲーム転生物の転生者となるキャラクター……特に主人公は、元となった乙女ゲームをやり込みしてる場合が多いですよね。
プレイヤーが主人公本人でない場合は身内や友人がかなりのヘビーユーザーとか。
当人にとっての地雷キャラや地雷展開、死亡フラグに滅亡フラグを回避するにしても、逆ハーを狙うにしても『やり込み知識』は必須故のテンプレ設定なのでしょう。
たまに漠然とした知識のみで転生先に放り込まれる主人公もいますが、そちらはあまり見かけない分、とても新鮮に感じます。
なろうに掲載されてる小説では、攻略対象の多くがヤンデレで……という物もみかけますが、実際の乙女ゲームではヤンデレは枠の一つで一タイトルに一人か二人いればいいくらいですかね。
ヤンデレばかりっていうのは、物凄く限定されたユーザー向けになるかと。
好き嫌いが分かれる設定なので、地雷としてるユーザーも多いです。
ヤンデレの方向性や描写によっては家庭用ゲーム機ソフトだとCEROに引っかかるっていうのもあります。
まあ、よほど猟奇(物理)に走らなければ推奨年齢を上げる形で発売は可能でしょうが。
ヤンデレに特化したゲームって言うと、自由度の高いPCソフトとしてリリースされる傾向があります。
十八歳未満はプレイできない仕様であることが殆どなので、いろんな意味でかなり際どいシナリオになっているようですよ。
ヤンデレを地雷にしてる人がいる一方、大好物な人もいる……そんな風に誰かの地雷は、誰かの萌えなので棲み分けって大事だなって思います。
乙女ゲームユーザーの中でもよく見かける設定やシチュエーションの地雷には上記にも挙げたヤンデレの他に、攻略対象の女性関係(元カノやゲーム開始時点で他に想う相手がいる、などのケース)、リョナ行為、攻略対象同士の行き過ぎた友情(笑)、攻略対象全員がヒロイン至上の逆ハーレム(特に序盤からそうだと地雷と言うより萎えるという意見)などがあります。
活動報告に藤邑がオススメする乙女ゲームをあげてみました。
よろしければそちらもご一読頂ければ幸いです。