3、悪役令嬢とかサポートキャラとか
最近は乙女ゲー転生物の中でも悪役令嬢を主役に据えた作品が特に目に付きます。
悪役ポジションのライバルキャラに転生してしまった主人公が死亡フラグや没落フラグを回避しようと奮闘したり、その過程でヒロインとポジションが逆転していたり……そんな感じのものですね。
小説で描かれる『彼女』たちの本来の設定は、えげつない手段を弄してはヒロインを時に落としいれ、時に蹴落とそうとして没落の憂き目にあったり、果ては死んでしまったりするわけです。
因果応報……『ざまぁ』な扱いが待ち受けている『彼女』たち。
が、実際の乙女ゲームではその手のキャラクターって少数派です。
まったくいないとは言いませんが、これまでの乙女ゲー暦で数えるほどしか見たことありません。
少なくとも家庭用ゲーム機媒体では。
ライバルキャラクターの設定がある作品はそこそこあるんですけどね。
正々堂々と渡り合うか、せいぜいが厭味などを言う小姑的な感じです。
正々堂々と渡り合うライバルとは友情を構築することもありますが、小姑的ライバルキャラはストーリー進行上でフェードアウトして空気扱いになってしまう場合も。
ヒロインと攻略対象の恋の障害になるようなライバルキャラは少数派、あるいは絶滅危惧種と言っても過言ではありません。
ライバルキャラクター自体設定してる作品が少ないんです。
なのになろうで書かれている小説には元・えげつない系悪役ライバルが蔓延っているのは不思議な気分になりますね。
悪役ライバルと同じくらい少数派なのがサポートキャラの存在です。小説ではサポートキャラを主役にした作品も見かけますが、実際の乙女ゲームでは攻略対象の情報を教えてくれるサポートキャラというのはあまりいません。明確にサポートキャラがいる、と言える作品はそれほど多くはないです。
好感度や攻略対象の情報を確認するのは専らシステム画面で、というのが主流ですね。
サブキャラで一番多い主人公と同性キャラは親友ポジションだと思います。