2、未経験を免罪符に使うってどうよ
流行っているせいか、乙女ゲーム未経験な方が他の方の作品に触発されて書いてみよう、と思い立つこともあると思います。
実際、紹介文や前書きで『自分は乙女ゲー未プレイですが……』と自己申告されている方も見受けられますしね。
こちらとしては、それってわざわざ表明することなのって思うわけですが。
別にね、買ってプレイしろとは言いませんよ。
ソフト一本につき廉価版でもなければ正規の値段で6000円前後。お給料を貰っている社会人であれば高くはないですが、安いってほどでもありません。お小遣いを貰っている世代ならかなりの出費です。
選択肢を選ぶだけのノベルタイプのゲームの場合でもプレイ時間は一周するのに、ちゃんと音声を聞いていれば平均的に4~6時間かかるでしょう。二周目以降はセーブとスキップを使うにしてもエンディングを迎えるのに2時間くらいはかかると思います。
お金も時間もかかるので、思いつきで書きたくなったくらいでまずプレイしてみましょうよとは言いません。
でもね。
公式サイトやレビューサイトなどでどのような乙女ゲームがあるのか、乙女ゲームのお約束的な最低限の知識を自分で仕入れるくらいはしてほしいな、とは思うわけです。
未プレイでも書きたいから書く、ということは別に構わないと思います。
ただ人様の作品から『乙女ゲームのイメージ』を抽出しただけの作品は読了後になんとも言えない気持ちになってしまうのです。