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11、そこに至る道を探そう〜エンディングのお話〜

更新再開いたします。

もう少しお付き合いくださいませ。

 攻略キャラクターとのラブ甘で幸せなEDを目指す……乙女ゲームの醍醐味です。

 もちろん、そこに至るまでの過程も無視はできませんが(恋愛過程の描写は大事)、ハッピーエンドを見てニヨニヨしたり、ほっこりしたり、床をピカピカにしてみたりして萌えを噛み締める……味わった苦労も切なさも焦ったさも全てこの幸せのためと言っていいかと思います。



 乙女ゲームのEDは大きく分けると二つ、即ちGOODとBADです。

 これに加えて誰とも恋愛しなかったり、友情に止まったりするノーマルEDと呼ばれるのものの三種類が基本でしょう。

 中には攻略キャラクターとのGOOD EDとBAD EDしかない作品もありますが、EDの種類が少ないほど全体的な攻略難易度は低い傾向にあるのではないでしょうか。

 分岐の数が多くないので、比較的迷わずEDまで辿りつけます。

 例えるなら整備されたハイキングコースと言ったところでしょうか。もっと簡単なものだと公園の散歩コースで済んでしまうかもしれませんね。



 乙女ゲームのEDに至る道は様々です。先に上げたハイキングコースのようなものもあれば、地図を片手に場所や目印を確認しながら目的地を探すもの、複雑で嶮しい山道のようなものと難易度は作品によって違います。

 攻略キャラクター一人につきED4種、その他ノーマルED複数、BAD ED複数、全キャラ攻略後に解放される真相EDなどなど、プレイヤーは時に手探りで、時に地図(攻略情報)を片手にEDを目指すのです。



 ハッピーエンドだけ見たい場合は多少道が嶮しくともそれほど苦労はしませんが、全EDコンプを目指す人もいるわけで。

 ボリュームによってはプレイ時間が限られている人の心を折ってしまうような攻略制限の掛け方をされていることも無きにしも非ず。

 吹けば飛ぶ紙のように内容がペラッペラなのは商業作品であり、お金を出して購入している以上腹立たしいことこの上ないですが、ボリュームがあればあるほどいいと言うわけでもないので何事も『程度』というのは大事ですよね。




 話が逸れましたが、乙女ゲームのEDについて、例を上げつつ、もう少し触れていきます。



・TRUE ED


 恋愛EDの中でも最上位のEDをこう呼ぶことがあります。

 好感度100%、フラグ・イベント全回収、選択肢による分岐などが条件になっており、抱えている問題や謎が全て解決されます。作品によっては後日談や結婚などのご褒美エピソードが追加になる誰憚ることのないハッピーエンドです。

 とは言いましても、何事も例外があるわけでして……タイトルは出しませんが、TRUE EDが死別EDだった時の衝撃は忘れられません。他にフラグがあるのではと、何周もして検証してみましたが見つからず死別EDがTRUE EDなんだと認めざるを得なかったときの敗北感と言ったら……幸せになってほしかったのに。

 ですが大多数の作品に於いては、TRUE EDは極甘ハッピーエンドですのでご安心くださいな。




・GOOD ED

 

 こちらも恋愛EDのことで、TRUE EDなどの上位設定がない場合はTRUE EDと同義です。

 上位EDが設定されている場合は好感度100%未満だか高い数値(例・99%〜85%など)、フラグ・イベントに未回収のものがある、選択肢による分岐などが条件になっています。

 上位EDとの違いは追加されているエピソードがないだけで他は同じ場合もあれば、展開が異なる場合もあります。

 展開が異なっても恋愛EDなので、多くは恋人になれるEDですね。

 例外としては想いは通じ合うものの、問題が完全解決していないために離別してしまうけれど、未来に希望を残す形に描かれるためBADではない扱いです。

 攻略キャラクターに告白されるEDをGOOD1、ヒロインから告白して成就するEDをGOOD2という風にGOOD EDには分岐があるものもあります。




・ノーマルED


 作品によってはないこともあるノーマルEDですが、何種類かあります。

 よく知られているのが、誰とも恋愛しないで物語が終了するパターン。

 乙女ゲーム的にはBADなんじゃ……と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。

 そもそも恋愛が始まっていない状態が多く、それでいて攻略キャラクターとは顔見知り以上なこのEDは逆ハーが殆どない実際の乙女ゲームでもそちらに繋げやすいせいか二次な創作方面では重用されていたりします。

 なろうで乙女ゲーム物を書こうとされている書き手の方にも、割と都合のいいEDなのではないでしょうか。

 また、ファンディスクや続編など派生展開はこのノーマルEDから繋がっていることが多々あります。



 次に攻略キャラクターとのノーマルED。キャラクタールートからの分岐で友情ED、友達以上恋人未満なEDであることが殆どです。はっきり恋愛に至っていなくても攻略キャラクターと良い関係を築いているのでBAD扱いにはなりません。



 サブキャラクター(親友・サポート・ライバル)との友情EDもノーマルEDと言っていいかと思われます。

 何故かと言うとシーン回想やCG鑑賞などで個別になっていることの多い攻略キャラクターと違い、『その他』の項目で一括りにされていることが多いので。



・BAD ED


 出来れば見たくはないEDですが、EDコンプで見られるオマケがあったり、CGがある場合もあります。

 BADならではの泣けるシナリオも有りますので、切り捨ててしまうにはあまりに惜しいことも。

 一口にBADと言いましても、共通ルート(序盤〜中盤)でのBADや攻略キャラクターのルートに入ったものの中途半端なところで終わってしまうBAD、物語としては完結しているけれど恋愛が完膚なきまでに成就しないBADなど種類があります。

 物語として完結しているBAD EDはCGがあったりしますし、シーン回想に入ってることもあるので正統なEDの一つと数えられます。

 ストーリーとして中途半端な状態で辿り着くBAD EDの多くにはエンドロールが流れず、タイトルに戻ってしまう演出が使われています。



 BAD EDの中にはヒロイン他登場人物が死んでしまうDEAD EDもありますが、普通の現代設定でお目にかかることはまずありえません。

 異世界ものや伝奇・ファンタジーなど非日常要素のある作品などではままありますが。



 受け手の解釈によるメリーバッドEDは一般的ではありませんが、ヤンデレ展開のあるタイトルですとお約束と言った感じですね。




・真相ED


 恋愛EDでは明らかにならなかった物語の謎などが明らかになるEDのことです。

 隠しキャラのルートEDという場合もありますし(この場合は恋愛EDとしての側面もあり)、本編中に新たな選択肢からの分岐ということもあります。オマケなどから別途開くことも。

 ゲーム本編のリアルタイムで追っていくもの、前日譚、後日談として語られるものなどがスタンダードです。

 真相、というくらいなので基本ルート制限がかかっており、作品によってはかなり厳しい制限がかけられている場合も珍しくないです(例・真相以外BADを含む全てのEDをコンプ……など)。



・大団円ED


 真相EDに限りなく近いものや、本編の展開とは掛け離れたオマケシナリオで見られるEDとなります。

『ご都合主義』な要素が濃く、ヒロインと攻略キャラクター全員の関係がそれなりに良好であるもののことかな、というのが私の主観です。

『みんな仲良く』なEDですが、逆ハーレム的な描写はあっても匂わせるくらいで明確なものではないことが殆どですね。どちらかというと友情+aな空気感です。



・逆ハーレムED


 4話でも触れましたが、実際の乙女ゲームには『そういう趣旨』の作品でもない限り逆ハーレムEDは滅多に存在するものではない、と言っていいと思います。

 ヒロインの精神状態が健全で普通ならそもそもそんな展開にならないかと……精神的に壊れてしまったヒロインが白痴化するとかなら18禁乙女ゲームにないとは言えないですが。

 とりあえず、私の乙女ゲームプレイ歴で明確な逆ハーレムEDって見たことありません。未プレイのタイトルの中にはあるのかもしれませんけどね。

 同時攻略=逆ハー攻略じゃないですし。

 ED直前まで同時攻略で進められたとしても、EDで選ぶ相手、システム上EDが確定する相手は一人なんですよ。

 好感度を同時に上げていて見られるとしたら嫉妬イベントやVSイベントでルート中の出来事です。

 最近はプロローグ以降個別に進めるゲームもありますので、同時攻略さえできないものもあります。



 攻略キャラクターが二人しかいない設定で三角関係とか、サンドイッチEDとなから『攻略キャラクター全員とイチャイチャ』は完遂できるのである意味逆ハー達成できるんじゃないですかね。

 なろうで見かける乙女ゲームの逆ハー設定だと攻略キャラクターが三人以上が殆どのような気がするんですけど、どんだけ魔性の女なんでしょうか……

 逆ハーとか複数キャラクターとのEDは乙女ゲームという縛りがある以上、ゲーム中である程度ヒロインがその状況を自覚して受け入れてないと成立しないと思うんですよ。

 そういう意味ではなろうで逆ハー狙うヒロインっていうのは正しい姿なのかもと思わなくもありません。

 私は乙女ゲームで複数萌えできるのは三人で仲良く、までですかね。ヒロインが自覚してるの前提です。

 無自覚ビッチとか勘弁してほしいので。



 乙女ゲーム逆ハー物の起源ってどこから来たのかなって、考えてみたんですが……初めはギャルゲーの影響かと思ってました。

 が、調べてみるとギャルゲーでも恋愛メインだとハーレムEDは少ないようです。

 ギャルゲーでハーレムEDって言ったら『抜きゲー』が殆どだそうな……ちょっと遠い目をしたくなる事実でした。

 ギャルゲーと言えばハーレム!みたいな、これもイメージ故の思い込みが私にもあったようです。

 他にハーレム物がスタンダードっていうので思いつくのはラノベですか。

 ギャルゲーよりも手に取るハードルが低く、より一般的なのでラノベの影響説が私の中で有力になった次第です。

 二次な創作でも乙女ゲームの逆ハー創作は好きな人は好きなので、そちらも影響の一つなのかも。

 二次はあくまでファンの妄想なので気になりませんが、公式にはやってほしくないな〜というのが個人的な意見ですね。



次はユーザーを搾取する(笑)様々な○○商法について触れたいと思います。

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