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私の愛した世界を、あなたにも

作者:鮎のユメ
私、小波心彩(さざなみ・こころ)は、小説が好き。だから書いてる。
クラスじゃ内気で友達もいない私だけど、物語を書いている間だけは、とっても幸せだった。
キャラクターの声がして、物語に寄り添って──大事に作品を育てていた。
……そんなある日、ある配信者に言われた一言がきっかけで、その子たちの声が、聞こえなくなって、私は書けなくなった。
悩んでいた私の心を少しずつほどいてくれたのは、クラスの中心的な存在の高柳好美(たかやなぎ・このみ)さんだった。

気付けば私は、彼女に私の秘密を、書いてるってことを、打ち明けていた──。

これは、私の、私のためだけの、痛みと再生の物語。
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