表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄とざまぁを繰り返すことに意味なんてあるのでしょうか? そうすることで幸せを掴める、と、神は言っていましたが……。  作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/68

47.

「な! フローリニア! 俺たち、仲良しだよなっ!」


 今回の婚約者ルッツはやたらと距離感の近い人物だ。


 さほど親しくないのに不自然なほど近づいてくる。

 さすがに気味が悪いと思ってしまうほど。


 でも、それだけなのなら、まだいいのだが……。


「な? 仲良しだよな?」

「……え、ゃ、えっと」

「おいいいい!! 何だその態度ぉぉぉぉ!! ふっざけんなああああ!!」


 少しでも反対の意思が垣間見えると急に怒り出すのだ。


「え、え……え……?」

「おいごらあああぁぁぁぁぁ!! 仲良しだろぉがぁぁぁぁ!! 違うって言ってんのか? 言ってんのか? おいごらあああぁぁぁぁぁ!!」


 そういうところが特に厄介だ。

 もう鬱陶しすぎる。

 いちいち絡んでくるのが非常に面倒臭い。



 ◆



 婚約から三ヶ月、ルッツは亡くなった。


 惚れた女性に拒否されて怒りが爆発した際、その女性を亡き者にしようと崖の方へと追い込んだようなのだが、うっかり足を滑らせて彼が崖から落ちてしまったのである。


 彼はこの世界から完全に消滅した。

 そしてもちろん、婚約は自動的に破棄となったのだった。


 私は厄介な男から解放された!


 それはとても嬉しいこと。

 涙が出そうなほどに。

 踊りたくなる、歌いたくなる、それほどに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ