表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄とざまぁを繰り返すことに意味なんてあるのでしょうか? そうすることで幸せを掴める、と、神は言っていましたが……。  作者: 四季


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

26/68

25.

 エリーミネはのんびりとお茶をしながら生きて亡くなった。

 それなりに悪くない人生だった。


 そして私はまた生まれ変わる。


 婚約破棄とざまぁの無限の繰り返し、これから逃れることはまだできそうにない。


 私は一体どうすれば良いのだろう……。


 そんなことを思っているうちに、私はまた転生する。



 ◆



「おはよう」

「あ、おはようございます」


 そこそこ歴史ある家の娘であるフィリーナに生まれた私には美男子な婚約者がいる。


 彼の名はリクル。

 爽やかで整った容姿の人物である。


「元気かい?」

「お気遣いありがとうございます」

「良かったらさ、今度お出掛けしないかい?」

「あ、はい、構いませんよ」


 リクルとの関係はそれほど悪いものではなかった……が。


「ごめんね。君との婚約だけど、破棄することにしたんだ」


 ある冬の日についに終わりを告げられてしまう。


「婚約破棄……どうして、ですか……?」

「君のことは嫌いじゃないんだ。でももっと好きな人ができたんだ。しかもその彼女、とっても条件がいいんだ。だから、さ。君よりそっちの女性を選ぶことにしたんだよ」

「条件……」

「酷いことを言ってごめん。でも自分が幸せになるためなんだ、許して。……じゃあね、さよなら」


 終わりは突然やって来た。

 あっという間に崩れ去ってゆく、二人の関係。


 ああ、また、終わってゆく……。


 その後リクルは言っていた女性と婚約しつつ実家に残って暮らしていたようだが、春になって間もない頃のある日家に隕石の欠片が落ち、それに巻き込まれたことで落命した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ