ピーナツバター
こんなに長く二人で暮らしているから
少々不満があったり許せなかったり当然で
朝 2度目の呼びかけでないと起きない僕を君が怒るのも当然で
雑誌持ってトイレに入るのも謝ります
でも逆に君の寝相に抗議する僕は
君の笑顔でごまかされてるっつうのが
情けないっていうか何つうか
スーパー銭湯はジェットの加減が重要で
ピーナツバターは塩味がちょっと必要で
映画の吹き替え版はなんだかイマイチで
そういうところで うまくやっていけるのが僕たちで
それはもちろん30年以上一緒にいたら
顔を見たくもない日や
口をききたくない晩があったって自然なことで
どんどん増える僕の体重のことや 減っていく頭髪に関しても
方向オンチについても謝罪します
でも逆に通販カタログを捨てない君へは
何だかそれは治外法権みたいになっていて
それについては触れない今日この頃で
君の笑顔でごまかされてるっつうのが
情けないっていうか何つうか
今日もスーパーに出かけよう
ポイントカードを持っていこう
ピーナツバターを買ってこよう
君の笑顔と一緒に行こう
読んでいただきありがとうございました。
わりと最近…といっても5年くらい前に破ったカレンダーの裏に書きつけてありました。
本当に不思議なことですが書いた記憶が無いのです。