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輝く世界を旅して  作者: 藍川秋馬
王都までの道のり
11/13

王都に到着


 レンガ造りの街は目指していた王都。見渡せば賑わう店ばかりで多くの人が楽しげに買い物をしていた。


「ソアレの知り合いが強いんだよな?」

「まぁ仮にも王国騎士の団長のひとりだしね」


 何それ初耳なんだけどと驚く二人。聞かれてないし話してもない。


「中央にあるあの塔が騎士団。僕はあそこにいくけどバルザとロゼはどうする?」

「あたしもついていくわよ。ロゼもそうするわよね?」

「えぇもちろん」


 中央にそびえ立つ騎士団。入り口には二人の衛兵がたちその入り口に立つ見覚えのある人に手を振る。


「おぉ!きたかソアレ!」

「ようやくきたよおじさん」


 見慣れない人もいるが友人かと嬉しそうに笑うガレスおじさん。僕の横でこいつが強いのかと口角を歪めるリオンが少し怖いなぁとか思ったり。


「彼はリオン。ちょっと有名だけど純粋に戦うことが好きな人だよ。おじさんと戦いたいんだって」

「ほぉ?よしきた!!リオンよ、俺とここで一戦やってみるか!」

「話が通じるじゃねぇーか団長様よぉ!!」


 嫌いじゃねーぜと魔導書から慣れた手つきで鎌を召喚した。その鎌を見た瞬間にガレスおじさんの表情が変わったところを見るとおそらく知っているのであろう。


「防壁魔法を使用する!この空間の中でやるぞ!」






 楽しかったと笑うリオンとなかなかいい戦いだったと笑うおじさん。


「どこで出会ったかは聞かんが仲良くやっているのであればいいだろう」

「かなりギャラリーいるけど・・・・そうだおじさん。スキルの取得がしたいんだ、特に鑑定眼の」

「測定眼しか持っていなかったな。そこの二人もスキルを取得するか?」

 

 いろんなスキルがあるから見にくるといいと誘われて騎士団本部に案内される。スキル取得は非常に簡単である。獲得した際外部からのスキルの魔力が入ってくるためちょっとした痛みがあるがそれ以外に特にはない。

 

 無事に鑑定眼をを取得した僕は先ほどからやってくるおじさんの部下とどこか険しいかおで話をしているのを眺めていた。


「前に、加工が好きにできるような場所を、と話したのを覚えているな?」

「いい場所があるからって聞いたけど」

「その、ことなんだが少し手違いが発生してな。孤島ほどの大きさ、の土地の管理をしてくれないか?もちろん色々とこちら側がサポートするし欲しいものは揃える!」


 頼むと頭を下げるガレスおじさん。おそらくよっぽどのことが起きているんだろうなぁと思ったり。


「いいけど・・・・僕一人じゃ無理だよ」

「なーに心配してるのよ!旅は道連れって言うでしょ?あたしも手伝うわ」


 その代わりあたしにも色々と揃えなさいよと指を差すバルザ。便乗してロゼッタもリオンも一緒に来ることになった。


「礼を言う。最初にその場所を見てもらうために移動をしよう」


 

 移動した先はただの広大な荒地だった。遠くに見える山に洞窟、川に海と突っ込みどころが満載な場所。


「どこ、ここ」

「戦争地域だった場所を空間魔法で切り取り魔導師長様が管理している場所だ。見ての通りだが探せば色々なものが出てくるらしい」


 空間魔法は転移とかも含まれるがまさか切り取ることができるなんてと驚きを隠せない。


「家の方もこちらで準備をする。他に必要なものがあれば」

「これ、冒険者ギルドでよく見るやつ?」

「ん?あぁ、飛行艇のことか。島型のものと似たようなかんじだ」


 それって自分で開拓したりするって聞いたんだけどとおじさんを見れば目を逸らす。


「まぁいいよ。管理するだけでしょ?ちなみに目の前から小さな群れでかなりでかいホーンピッグが向かってくるんだけど」

「俺が狩ってくる!」


 走っていくリオンを見送ってあれを保管する冷蔵、冷凍倉庫が必要だなと多分全員が思ったはずだ。



 こうして僕らの王都への旅は終わりまさかの緩やかな開拓物語が始まるとは誰も思っていなかった。



「そうだおじさん。武器の手入れと魔導人形のパーツを作れる人いたりしない?」

「それなら騎士団内部にある鍛冶場にいるやつならすぐにやってくれるだろう」


 魔導人形もバラバラの状態だしと狩りを終えたリオンと共に王都に帰還したのだった。

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