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異世界  作者: ゆっくりさん
3/5

(食べ物系)商人

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───金で信頼は買えないのだよ───






ふー、ジャパニーズヌードル『うどん』身に染みるわぁ…

おっと皆さんこんにちは…汁飲んじゃうんで待っててくださいね…

ご馳走様でしたっと言うことで『セブン・ダイス』です。

今回は『商人』のお話でもしましょうか。

この国自体に商人のギルドなどは沢山ありますが、それらに時折素晴らしい商品を卸すものが何人か居ます。

そんな人達を紹介しましょう。

まずは食品部門から。




野菜卸し…『タメ・ウメ夫婦』

名前から察して貰えて分かるようにご高齢である。

お二人は『場所転移』によってこの世界に来ました。

場所転移とは『その空間ごと異世界に送られる』ことです。

多くは何もない土地に家だけ倉庫だけワープなどで、元の場所には何も残っていないというものですね。


元々夫婦で余生を自給自足して生活したいと思い山に住んでいたが、いつの間にか異世界に飛ばされていた。

最初は二人とも戸惑っていたが畑と共に転移されており、近くに川も流れていたので自給自足をそのまま楽しんでいた。

魔力というものがあるおかげなのか、輪作を繰り返していれば作物が出来ないことはないし、普通よりも速いスピードで成長していた。

ある時道の近くで行き倒れていた男の人にご飯を振舞った所、倒れていた人は異世界の料理屋で、美味しさに感動した料理人が野菜を卸してもらえるようにお願いしたのがきっかけで野菜の販売を始めたのである。


野菜は生モノなので彼らの住んでいる西側の地域でしか販売されない。

時間があるときは周りの農家さんに輪作などの技術を教え、『豊穣神』と崇められている。

不思議と転移者だとは知れ渡っていない。

因みに西に住んでいる『大蛞蝓』とは喋れはしないが仲が良く、出来が悪かった野菜を分ける代わりに、蛞蝓が畑を食い荒らさないようにしてもらっているらしい。




肉卸し…『ガッデン』

こちらもまた西側で牧場を経営している、黒人の外国人留学生。

日本の農業系大学へ留学しに来ていて、疲れて牧場で寝ていた所いつの間にか異世界にいた。

周りの牧場も一緒に来ており、実家も牧場を経営していたことから動物の世話は出来ていたが、次第に土地の調子が悪くなっていき、牧草が減ってきた。

それもそのはず送られてきた時はこの牧場は東側の土地にあり、『東の魔王』が作っていたダンジョンに魔力を吸われていたのだ。

彼は動物のためを思って毎日神に祈りを捧げていた。


暫くして私の友人が遊びに来た時、彼に同情した彼女は土地が肥えている西側の土地と牧場の土地を入れ替えたのだ。

今でもあの能力は恐ろしいものだと考える。

普通なら『よく分からない力』が干渉しないと土地を入れ替えることが出来ないのだが…


まぁそれはともかく彼は元に戻っていく牧草地を見て泣いていたね。

暫くして彼は泣きながら包丁を持って動物の前に立っていた。

牧場主の定め…というよりかは人間の定め…

動物の命を奪い…人の血肉もしくはそれにするための金にする…

彼はやさしい。命を奪う時はいつも『ゴメンね、そしてアリガトウ』と片言の日本語で言う。

そして牧場の端に作ったお墓で黙祷をするのだ。

知り合った老夫婦(前述のタメ・ウメ夫婦)に手伝ってもらい肉を卸している。

子供のいない二人には子供のようにかわいがってもらっているらしい(年齢的には孫だが…)

また、彼も牧場の事で教えられることは周りの人に教えているらしい。(西側の地区では食べる前と後に『いただきます』と『ごちそうさま』でしたが言われているらしい)




スパイス卸し…『つつじ』

スキル『圧倒的自衛的カウンター』を所持している若い女性。

このスキルとスパイスに何の関係があるのかって?

このスキルは自己防衛のために使用者に見合ったアイテムが使用者の勝手のいい場所出てくるのだが、彼女に剣などは扱えないため、ポケットに一味唐辛子や故障などが出てくるのだ。

本当に危険時にはフライパンや包丁が飛び出してくることもある。

今は北東のあたりの料理屋で住み込みで働きながら、たまにスパイスを卸している(振れば無限にスパイスは出てくる)

因みに『北の魔王』が恋をしているのがこの女性である。

色々なゲーム的能力で彼にダメージを食らわない中、唯一ダメージ(一味目つぶし・使用者には効かない)を与えた人間だから気に入られたらしい。

なぜそんなカウンターを食らうことになったのかは不明。

つつじ自体好きな人はいないようだ。




魚卸し…『松竹梅』

当然のことながら本名ではない。

瓢箪とクーラーボックスそして竹竿を常日頃抱えた大男である。

彼は釣り人なのだが、釣り人としての心得があるらしく、『一度に釣るのは最大10匹まで』『一日ごとに釣り場を変える』『ゴミを見つけたら自分のじゃなくても適切に処理する』など生態系に気を使っているようだ。

瓢箪には日銭で買った地域の地酒がいつも入っているらしい。

釣りをしながら飲むのが好きなんだそう。

クーラーボックスはチルドみたいな役割があり、魚を新鮮に保てるらしい。

そして彼の相棒の竹竿『望月』は不思議と川釣りにも使える海釣り用の竿なのだとか。

日々各地の釣り場を転々としているらしく一概にどこに住んでいるとは言えない。

私も詳細が把握できていなく転移者らしいのだが…どうやってこの世界に来たのかは不明だ…




いかがだっただろうか?

私の世界には『通販』とか『スマホ』とかいうスキルを使える人が居ないので、旅する商人というのはそこまでいないのです。

それでは諸君さらだばー!

『農業系転移・転生者 レア度★★☆』

 さっきの牧場の方も含めたとしても転移の方は明らかに少ない気がする。

 転生した後にゆっくり農業をやることは多い様だが…


『防御系転移・転生者 レア度★★★』

 完全に珍しいって訳では無いが、なかなかいない。

 カウンター系の防御は特に。


『釣り系転移・転生者 レア度★★★★?』

 昔、小説で読んでいた話がある程度。

 いつか釣りが大好きな人があらゆる釣り具の紹介をする異世界小説を書いてほしい物です。


『卸売り転移・転生者 レア度★』

 増えすぎてしまったなぁ…

 人間の歴史の中で確かに胡椒が物凄く高くなる歴史はあった。

 だが、みんな胡椒に頼り過ぎじゃないか?

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