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ランチタイム(16)
続きです。
休み時間。
と言っても次が体育だからほとんど着替えと移動教室の時間だ。
体操服を持って、着替えるために空き教室へ向かう。
その道中、みこが話しかけてきた。
「さっきは大変でしたね」
「ん? ああ、な・・・・・・」
食らった二発の手刀を思い出す。
元より成績が芳しくないのもあって、授業終わりに小言もだいぶ言われた。
その所為で既に時間の余裕があまりない。
「いやでも、当てられてるのに気づかないなんて・・・・・・一体何見てたんですか?」
「え、うそ・・・・・・あたし当てられてたの?」
「え・・・・・・まだ気づいてなかったんですか!? もう・・・・・・ダメじゃないですか、ちゃんとしないと」
「なはは、そうだな・・・・・・」
そうか、当てられていたのか。
そりゃ手刀も食らうわけだ。
自分のことながら、その不真面目さに呆れる。
いや実際どうしてこんなに集中力が無いんだか・・・・・・。
廊下の時計を見て、少し歩調を早める。
わざとらしくため息を吐きながら、みこと並んで空き教室に向かった。
続きます。




