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気持ちの甘さ(改稿版)  作者: 霜三矢 夜新
この幹部は……!
107/112

ゴーレムなど魔物出現 3

 久しぶりにこの物語の特殊設定『適応能力』の値なども出しました。


レベルではなく、こっちが重要!

 弓に小型竜巻のようなものを発生させてメイが打ち込む。

「ウィンドアロー!」

 風の矢がゼリームとドラキュー1匹に突き刺さる。結構なダメージを受けたドラキューだが、お返しとばかりにデュアに襲いかかってきた。

「きゃあー!」

 と悲鳴をあげつつも、ちゃっかり鞭でたたき落とした。ドラキューは気絶したようである。

「てや~~!!」

 グレイも珍しく自分から剣を握っている。そのグレイに手を焼いていた感じのゼリームがピュティアに寄ってきた。

「いやぁ~~!! 気持ち悪ぅーい!」

 と、彼女は本気で嫌だったのかものすごい勢いの蹴りを放ってゼリームをさながら火事場のクソ力を出したかのごとく、どこか遠くまで吹き飛ばす。


一発KO

今回はディリーの出番なし





今までの魔族を倒したことでの能力変化――


デュア  レベル 30 HP186   適応能力 45→50 かしこさ 122 勇者見習い


ジルヴィアを倒した経験値と今の敵を倒したまでの能力アップ


トム   レベル 33 HP249 適応能力 50→59 かしこさ 79 戦士


ジルヴィアを倒した経験値と今の敵を倒したまでの能力アップ。VSクイ戦では努力で適応能力値上昇か



メイ   レベル 32 HP163  適応能力 48→53 かしこさ 130  召喚士


ジルヴィアを倒した経験値と今の敵を倒したまでの能力アップ。そしてこの戦闘で風使いとしての力が少し上がったみたいだ。


グレイ  レベル 34 HP197 適応能力 41→52 かしこさ 129 魔法戦士


 死ぬ間際まで魔族ジルヴィアの呪法にやられての復活。そうした未知の体験が能力値を高めたか。



ディリー レベル40 HP299 適応能力 75 かしこさ 118 孤高の戦士


ピュティア レベル37 HP200 適応能力 58 かしこさ 151 僧侶


※レベル上昇と共に、HPやかしこさも上がっていますが、一番重要な適応能力の上昇値のみをわかりやすくしてみました。


「……ふう。何とか倒したね」

 さっきの風の矢の形態が前より変化していたのに驚いてデュアが尋ねる。

「そういえば、メイのウィンドアロー……。パワーアップしたんじゃない?」

「わたし自身もそう感じたのよね。それじゃあそうなんだ!」

 そんなデュアとメイで喜びあっているところにピュティアがやって来て聞いた。

「ねーねー、私の蹴りはどうだった?」

 まさか魔物を異常な速度を出した蹴りで倒すなんて目を丸くする様な事を目撃するとは――思ったままをデュアは伝える。


「え……ええ。お強いんですね」

「えへっ。でしょでしょ~」

 どちらかといえば20代に近い女がぶりっ子のような言い方をするな、この職業である事も信じられないぞという様な感じでピュテイアに気づかれないようディリーは頭を振る。それからふうっと一息ついた。

 気づかれないつもりで彼はデュア達を褒める。

「お前たちもなかなかやるものだ」

 いろんな意味でディリーに注目しているトムは、ディリーの発言をわざとらしく茶化した。


「え~、何だって~?」

 またトムの奴、ディリーさんに絡んでいるとばかりにまた喧嘩をしないようにと2人の間に入って主にトムをなだめておく。

「いやいや、そうでしょうか? まだまだお2人には勝てませんよ」

 気分を良くしたディリーがデュア達にアドバイスを送った。

「でもまだ難点があるな。術師の威力が足りないということだ。更なる熟練度上げを費やしておけ」

「術師? 一応みんな術師なはずだぜ?」


 精霊の加護をもらっているか、かなりの戦闘経験を積んで始めて「術師」というか『属性』がもらえるのだが。デュア達が精霊の加護を受けているなんて知らないディリーはそれに驚いた。

「何……? まさかとは思ったが……」

 トムがデュアより先に属性について教えだした。グレイ達双子にデュアも後に続く。

「知らねえよな、教えてやらあ。俺の能力は『火』だぜ!」

「あたしは『風』だよ」

「僕は『氷』」


 ――そして「私が『自然』です」と伝える。ディリーは怪訝な表情を浮かべて首をかしげている。ディリーの知るすべての属性に記憶されていなかったので聞き返すしかなかった。

「おい、何だ? その『自然』というのは……」

「え……と……ですね。まぁ、特別な力っていうんでしょうか? 私、一応は土、木、空などを操れたりするんです」

 自然現象を意のままにするということだろうかとディリーが確認する。

「それが……『自然』の力なのか……?」

「ええ、そう解釈しています」


(初めて聞いたぞ……そんな能力……)

 考え事をしているディリーをピュティアがのぞきこむ。どうしたの? とそんな感情をそこまで見せなかったディリーをまじまじと見た。

「な、何でもない!」

 ちょっとばかり焦っているのを隠したディリーに気づかず、ピュテイアは気にするのをやめる。

「そお? ならいいけど」

 誰にも気づかれないようにディリーは『自然』の力というのを目にしたことがないので考え続けていた。


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