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ぷろろーぐ?らしいっすよ。

朝が来て

俺は着替えて

家を出る


…高校生の朝に何を期待しているんだよ、アンタは。


あれか?もっと文学的な表現を使って、日常を詩的に表現しろってか?

ふざけんなよ!こっちは毎日毎日、嫌な思いをしながら退屈な日常に耐えているんだよ。

そんな面白いことなんてあってたまるか…


あ、え、なに?何黙ってるの?ねえ!?

そんなことされたら不安になるだろ?

え、もしかして面白いこと言えないとここで打ち切りですか?


…え、まじ。ちょっと見切り早すぎない!?もうすこし温かい目で見守ってよ!

ほら、あれだ。

いきなり面白いことしろって言われてもできないじゃん?

それに俺しり上がりで調子上げるタイプなんだよ。ホントだよ。ウソじゃない。

あと10行待って、10行だけ。チャンスを…お慈悲を!











ケ、アマちゃんが。

はいはい、嘘ですよ。ごめんねー。許して、お願いよ。

ほんの出来心でございます。お後がよろしいようで


え、意味が分からない?これは落語に出来心って噺が…あーもういやだ。滑ったネタの話をして何の意味があるのよ。アナタキライ!



…はいはい、やりますよ。やればいいでしょ。アンタがいなくなると俺も困る。たぶん。…あれ、よく考えるとそんなことないような…?

バッドエンドでもそれはそれでおいしいよな?日本人ならそういうの好きでしょ?

あれ…もののあはれ?みたないな。あり、おり、はべり、いまそかり。みたいな。


…アンタノリが悪いよ。反応してくれなきゃ、こっちの調子が狂うちゃうじゃないか!

面白くなら面白くないなりに何か突っ込んでくれよ。

こっちがボケているんだから、ツッコミを入れるのは相方の礼儀だろ。例えそれが滑るのが分かっていたとしてもだ。


…えーと文学的で詩的な表現を期待しているんだったかな?

はいはいやりますよ、やります。やればいいんだろ、まったく


一糸まとわぬのあこがれの先輩に迫られるAVめいたシチュエーションに俺の鼓動は高まり、表明的に拒みつつもがっしりホールド。

脳内選択肢は攻める一択になったところで、煎餅みたいにつぶれたクソ重い布団に抱擁されていることに気が付いた俺の心は…ブリザード?

それと同時にパンツの中が白い惨劇に見舞われていることに気が付き、ミーはショックを受け…なにこれ、俺最低じゃんマジ死にたい。


やべよ…俺何してんだよ、先輩に対して、そんな妄想を…自己嫌悪で死にた…くはないな。

しょせん夢だしね。いいよね?いいんだよ!

だって私、男の子だもん、いろいろ出ちゃう。いやん、はずかしい。


…いい加減、俺もしゃべるのに疲れてきたんだよ。たまにはそっちから話題を振るべきなんじゃないのか?

それがコミュニケーションってやつだろ?会話のキャッチボールしようぜ?


なあ、おい。頼むからなんか答えてくれよ!!!


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