『不死者の告白』Ⅱ
すこしグロ要素が登場します。
次の話からは本格的にそういう話になる...かな?
私が20歳の頃。
私は既に拷問されていたのを覚えている。
私たちに人権が正式に無くなったのはほんの30年ほど前のことだが、私たちの人権はその頃既に形骸化していた。
私は不死者という特性を隠して生きていたから、拷問してきた相手は女性なら誰でもいいという殺人鬼の如き人物にたまたま捕まっただけだった。
その頃の私は可愛かった。
見た目ではなくその性格が。
逃げられるはずがないのに男から逃げようと必死にもがく姿。
あれほど嗜虐心をそそるものは無いだろう。
私は男に人通りのない村と村をつなぐ道で夜に声をかけられたと思った時に、顔に袋のようなものを被され馬車で連れ去られた。
男は1人ではなく御者と一緒だったのだと思う。
男は私を馬車に乗せるとすぐに馬車を走らせた。
そして私の腕と足を完全に縄で縛ってから、戦利品を眺めるかのように、私の顔に被せた袋をとって私を眺めた。
私の顔はどうやら男の好みだったらしい。
男は口角を上げ、御者の方に向かって、今回の獲物はなかなかいいぞ!と怒鳴った。
御者は特に返事をしなかったが男は気にしたふうもなく私の方を再び向いて、楽しみは家に帰ってからだ、とだけ言って再び袋を被せた。
それから数十分後、馬車は動きを止めた。
男の屋敷に着いたようだった。
男は私の顔に被せた袋を取ると屋敷の扉を開け、地下室のような所へ私を放り込んだ。
そして男は壁にある蝋燭に火をつけた。
そこは拷問部屋だった。
男は私の服を脱がせて拘束具へ私を固定したあとどこからか奇妙な色の液体を取り出した。
毒だ、飲め。
そう言って男はその液体を私の口へ流し込もうとした。
しかしそんなことをいわれて飲めるはずがない。
私はずっと口を閉じていた。
すると男は10秒も待たずに近くにおいてあったフォークのようなもので私の足に突き刺した。
そのフォークのようなものは先端が異常に尖っており、男が容赦なく振ったことによって骨にすら穴を開けた。
あまりの激痛に声を上げて叫んでしまった時に男によって液体を飲まされた。
味はなかった。
そして体にもすぐには影響はなかった。
男は私に液体を飲ませ終わると、さっきの私の声がうるさかったと怒り、顔を二十回ほど本気で殴った。
死ぬほどいたかったが死ぬことは無かった。
ただ頭蓋骨のあちこちに骨折やひびがあったとおもう。
鼻も折れ、かなり出血していた。
全く容赦というものが無かった。
男はそれによって拳が負傷した様子はなかった。
こういうことに慣れていたのかもしれない。
そして男は今日のところは終わりだと言って部屋を出ていった。
私の拘束を解くことは無かった。
男が去った後、私はなんとか脱出しようと思って体を捻ったりと無駄なことをしていた。
そんな無駄なことを、わたしは六時間ほど続けてから疲れて寝てしまった。