目覚まし時計は見守る
三人称練習!
三人称一元点です!
ゆっくりしていってください
チリリリリリリ――
目覚まし時計は鳴り響き、焦らせるが……止められる。
使用してるのは、凪風 桃南という人。何時もの様に、特に装飾が加えられていない。銀の丸く少し傷がついている時計を彼女は、うるさいように止めては寝ていた。
「うぅん……まだ、大丈夫」
根拠も無い言葉を誰かに言っては、寝る。
外は明るく、青い空から黄色い太陽の光が伸びていた。ベットに置かれてる目覚まし時計は、赤くなって怒る親の様に再び、鳴るが……止められる。
止められる目覚まし時計は、溜息の様に静かになった。
あれから数時間、彼女は起きる事がなかった。目覚まし時計は呆れて物も言えない様だ。
突然、乱れた髪を掻きながら……目覚まし時計を見る。見た瞬間、目を見開いて掴む。
「嘘っ……遅刻! なんで、目覚まし時計動かないのよ!?」
そう言いながら、部屋を出ていった。恐らく、髪を整えに行ったのだろう。
この生活も慣れたようで、目覚まし時計はただそこにいるだけ。彼女は大学生なんて事言っていた。親は、早くも亡くなり……なけなしの金で生活している。
目覚まし時計が買われたのは、彼女が生まれる前で。今はいない親の……贈り物だった。
昔から、彼女は朝が弱いようで親からプレゼントされていた。
目覚まし時計はそこからの付き合い。新しく買うことも出来きるのに、検討すらもしていないようだった。
開いている扉から彼女が入ってくる。
「早く着替えないと! 朝食も!」
整えたつもりの髪は、少しはねていた。パジャマを脱いでは、制服に着替えていた。
目覚まし時計は少し照れている様に、陽に照らされていた。何時もの事であるようだが、慣れないようだ。
そして、準備を終えた彼女が……目覚まし時計を持ち上げてこういった。
「いってきます」
目覚まし時計は、いってらっしゃいと言いたげに。チリンッという音が鳴った。
目覚まし時計が彼女を待つ時間は、青い空が安否を心配するように茜色に変わり。心配が不安に変わるような、黒い空に変わる時。
ドアが開かれた。
「はぁ~……また、怒られた」
疲れた様子の彼女は、疲れているようだ。おかえりと言いたげに、部屋の電気の白い光がガラスに反射すして彼女の顔が映っていた。
彼女は、ベットに腰を落としたまま。目覚まし時計に。
「ただいま」
と言った。
彼女はその後、立ち上がり部屋へ出ていった。お風呂に入るようで、着替えも持っていっていた。
目覚まし時計は心配で、気が気じゃない父親の様に黒い空を見上げていた。
戻ってきた、彼女はパジャマ姿で目覚まし時計を掴み。
後ろにある、目覚ましのスイッチをONに変えた。
「明日も、お願いね」
そう言って、目覚まし時計を置いてベットに寝っ転がり布団を被った。
何時もこんな日々が……見守る日々が続くといいな、そう思う様に空に向けられた……目覚まし時計だった。
目覚まし時計って、使う人がいるけど。その目覚まし時計はどんな気持ちなんだろうね。