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29  作者: 葵 しずく
4章 錯覚
83/155

第25話 クリスマスプレゼント

「ふっふふ~ん♪ふんふんふ~ん♪」


 あ、それ知ってる・・・タイトルは確か・・・

「Generationだったか。」

「おっ!正解!」

 神楽優希のライブに行く事になって、大ファンの神山からライブに行くなら歌う曲は全部覚えていかないと、楽しさ半減だからとCDやらデータやらを強引に渡されてライブ前日まで時間がある時に聞き続けて勉強をした。

 結局無駄になってしまったのだが・・・

「一緒に行くメンバーの子が優希ちゃんの大ファンで、勉強するように!って言われてたからな。」

「へえ~!それは嬉しいなぁ!で?この曲なんだけど、良ちゃん的にどうだった?」

「色々覚えた中では一番好きかも。」

「そっか!ありがと!私もこの曲は今年一の出来だと思ってるんだよね。」

 その後も車内でライブの内容や、選曲について話したりして楽しい時間を過ごした。

 すれ違う車を見ると、7割がカップルだったように思う。

 流石はクリスマスといったところだろうか。

「で?どこに向かってるんだ?随分と山を登ってるように思うんだけど。」

「うん!登ってるねぇ!もうすぐ着くよ。」


 優希がそう告げると、街灯もない区間を走っていて、辺りを照らす光は車のヘッドライトだけの道を走っていると、暗闇の中から柔らかい明かりが見えてきた。

 その明かりに近づいていくと、明かりの正体が建物だと分かった。

 その建物の前に乗り付けて優希は車のエンジンを切る。

「着いたよ、良ちゃん!」

「ここは・・・カフェか?」

 車から降りた間宮は、到着した建物が落ち着いた雰囲気の良さそうなカフェだと認識した。だが、このカフェには妙に明かりが足りないと建物の外側からでも分かるほど薄暗い明かりが灯っているだけだ。

「良ちゃん!寒いし早く入ろうよ!」

 知っているカフェの雰囲気ではない様子に戸惑っていると、優希が早く店内へ入ろうと催促されて、謎を抱えたまま店内に入った。


 カフェに入ると、やはり外から感じた事は勘違いではなく、店全体が異様に薄暗かった。だが、そんな店だがお客は二組入っていてお喋りを楽しんでいるようだ。

 優希はカフェのマスターに挨拶を済ませて、案内された窓際の席に着いた。

「うわあ!何だよ、これ!」

 間宮が席に座ろうとした時、薄暗い店内の窓側からキラキラとした光が横目に入った。

 席に着席した時、キラキラと光る窓の外に視線を向けて思わず声が出でしまった。


 カフェに到着した時は気が付かなかったが、店は高台に立てられていて入口側は特に気にする事はなかったのだが、反対側は高台の絶壁に沿うように建てられており、窓際の席からは言葉を失う程の絶景と言える夜景が広がっていた。

なるほど!照明等が異様に薄暗かったのは、この夜景を他の光で邪魔させない為だったのか。

納得したら何だか薄暗いと感じていた明かりが、温かい光に感じるから不思議だ。


「超綺麗でしょ。」

 優希がテーブルで頬杖をつきながら、間宮の反応を楽しむように話しかけてきた。

「あ、あぁ・・・」

 本当に綺麗だった。数名しかいない客の方を見ても店内の薄暗さで顔がはっきりとは見えなかったが、自分と同じリアクションをしているように見える。どうやら俺と同じで初見だったのだろう。

 ここで気になる事が出来て、ニコニコとこちらを眺めている優希に聞いてみた。

 こんな凄い夜景が見れるカフェで、しかも今日はクリスマスなのに何故こんなに客が少ないのか気になって仕方がなかったのだ。

 すると、優希が得意げにその質問に答えだした。

 ここのオーナーは珈琲に凄く拘っていて優希的にも、今のところこのカフェ以上の珈琲をまだ飲んだ事がないらしい。

 だが、珈琲を飲むだけで来るのにはかなりの気合いがいる場所にある為、本当に好きな人でないと中々足が向かないのだと言う。

 以前からこの夜景が話題に上がり、雑誌の取材依頼が良くくるらしいのだが、当店の珈琲を愛してくれるお客の為の絶景としているらしく、メディアに踊らされた客には来て欲しくないと断わり続けているそうだ。

 今時、そんな頑固職人みたいな人種がいる事に驚きと嬉しさが同時に込み上げてきた。

 夜景を眺めながら優希の説明に耳を傾けていると、店内に入った時に事前に注文をしていた物がテーブルに運ばれてきた。

 注文したのはクラブハウスサンドと優希、一押しのブレンドコーヒーのセットだった。


 早速2人は会話を中断して、ゆっくりとカップを持ち上げ珈琲から立ち込める湯気を吸いこんで香りを楽しむ。

 その香りは間宮の想像を超えた香りで、思わず閉じていた目を見開いたが何も発することなくそのまま珈琲を口に運んだ。

 深い香りと共に喉を滑り落ちていく際に感じるコクと苦み、飲んだ後に広がる様に鼻から通り抜ける旨味と香りのハーモニー・・・

 全ての動作にいちいち華を感じる。


 間宮はカップを戻すのを忘れて、至高の一杯に出会った喜びを噛み締める様に、温かい湯気が立つ珈琲を無言で眺める。


 フフフ・・・


 幸せそうな表情を浮かべる間宮を見て、優希が嬉しそうに微笑む。

「気に入ってくれたみたいで良かった。」

「気に入る?そんな言葉じゃ失礼だろ。本当に美味いよ!大袈裟じゃなくて感動してる。」

「良ちゃんも相当な珈琲好きなのは、昔お父さんに聞いて知ってたから、ここの珈琲を飲んで欲しかったんだ。こんなに喜んでくれたのならリスクを冒してでも連れてきて良かったよ。」

「うん、おかげで病み上がりの風邪も完全に完治した気がするよ。ありがとうな!」

「フフ、どういたしまして!」

「大学からこっちに住みだして、車の必要性を感じなかったから実家に置きっぱなしだったんだけど、初めて手元に車がない事を悔やんでるよ。」

こんな山奥では公共機関ではたどり着けそうにない為、どうしても車かバイクがないと通えない事を心底悔やんだ。それだけここの珈琲は絶品だった。

「実家って大阪だったよね?言ってくれれば、いつでも付き合うよ。」

「はは、その時は頼むよ。」


 以前からあった優希に対する警戒心を溶かされた間宮は、その後も珈琲の事が中心だったが、色々な話を優希と交わした。

 優希と出会って初めて楽しいと感じる心地よい時間を過ごせて、さっきまでの沈んだ気持ちが嘘のように晴れていくのを感じる。


 2人は珈琲をもう一杯頼み、クリスマスとゆう事でデザートに可愛らしいショートケーキを追加注文した。

 会話が盛り上がり終始笑い声が絶えない2人。

 周りから見ればどこから見ても立派なカップルなのだろう。

 だが、現実は婚約者を事故で失った男と、その元婚約者の妹とゆう妙な関係の2人だ。

 少なくとも間宮にとってはこの女性とは分かり合ってはいけない、馴れ合ってはいけないそんな存在だった。


 はずなのに・・・いつの間にかこの時間を楽しんでいる自分がいる現実を受け入れてしまっている事に気が付く。


 神楽優希、いや、香坂優希・・・

 彼女はどうゆうつもりでこの場にいるのだろう。

 何を考えているのだろう・・・・

 何が見えているのだろう・・・

 食事と会話を楽しみながら、いつの間にか彼女の事を考えていた。


 夜景と珈琲を堪能した2人は、オーナーに丁寧に礼を言って店を出た。

 店を出ると入る前より更に気温が下がっていて、2人は上着のポケットに手を入れ足早に停めている優希の車に向かった。

「あ!そうだ!ちょっと待って!良ちゃん!」

 車のドアを開けようとしていた間宮を慌てた様子で呼び止めた。

 キョトンとした顔をした間宮を置き去りにして、優希は間宮の方に近づいて開けようとしていたドアを開けて、前かがみに上半身だけ車内に潜り込みグローブボックスを開いて何やらゴソゴソと取り出していた。


 何事かとゴソゴソとしている優希を眺めていると、取り出した物を間宮の目の前に差し出した優希は満面の笑みでこう告げる。


「メリークリスマス!良ちゃん!」


 女の子らしく可愛くラッピングされた包みを差し出された間宮は、慌てて両手をそっと包みに当てるようにして、軽く押し戻した。

「いや、俺はプレゼントなんて用意してないから、受け取れないって!気持ちだけ貰っておくから・・・」

「当日アポなしで強引に付き合わせたんだよ?そんなの当たり前じゃん!」

「いや、でもな・・・」

「別に見返りが欲しくて用意したんじゃない。それにこの前叩いちゃった事のお詫びも兼ねてるから、受け取って貰わないと困るんだけどな。」

「それこそ気にする事じゃない。優希ちゃんを怒らせる事を言った俺に非があるんだから。」

「本当はお父さんの事を馬鹿になんてしてないんでしょ?なのに、私は頭に血が上ってて取り違いして、あんな事をしてしまったのに良ちゃんは怒るどころか誤解を解く事すらしなかったよね・・・・何故?」

「・・・この際だからハッキリ言うぞ。辛いんだよ・・・優希ちゃんを見てるとどうしても優香とダブってしまってさ・・・だから誤解したのならそのままにして、今後会わない方が楽だと思ってたんだ・・・」

 本音を伝えた。彼女がどうゆうつもりで俺に関わってきているのか分からない。でも義務や義理で関わろうとしているわけではないのは分かる。

 だから、この本音は彼女を怒らせるかもしれない、いや、傷つけてしまう事だってあるかもしれない。


 間宮の予想した通り、本音を聞いた優希は沈んだような表情を見せた。

 そんな彼女を見てどう言葉をかければと摸索していると、優希はすぐに俯いていた顔を勢いよく上げて間宮をジッと見つめた。


「うん!分かってたよ!でも・・・でもね!そんな良ちゃんだからなんだよ!」

「え?」

 優希の訴えの真意が見えない。

 こんな状態の自分だからなんだ?こんないつまでも前に踏み出せない弱い俺に理由があるとは思えない。



 昔から姉の優香は優希の憧れであり、妬みの対象だった。

 どんな些細な事でも真剣に悩んでくれて、どんな協力も惜しむ事をしらない。

 そんな底なしの優しさと強さを兼ね備える内面と、妹の私から見ても凄く綺麗な顔立ちに手足が長くスレンダーな体型が高いレベルでバランスが取れている。

どこかか細い雰囲気を漂わせている女性で頭もよくてテストの順位も常にトップクラス。でもその反面スポーツは苦手だったがそんな一面が余計に周りの男共から可愛く見えたのだろう。

 小学校からアイドル的な存在でクラス、いや、学年の中心的存在で中学に上がると当然の様にモテて告白ラッシュが始まる。

 だがまだ恋愛をする気がなかった姉は、どんな相手だろうと告白をしてきた相手にしっかりと誠意をもって断り続けた。

 高校生になっても告白をされても断る事がデフォルトになっていたが、断わり続けたと言っても、全て断ってきて間宮と知り合った訳ではなくそれなにり恋愛をしてきてはいた。

 ただ、私には何でも話す姉だったのだが、彼氏が出来てもその報告と名前だけ話すばかりで惚気話なんて一度も聞いた事がなかった。

 それどころかいつも悩んでいるような顔をしていたのをハッキリと覚えている。


 だからこそ、そんな姉だったからこそ驚いた。

 間宮と知り合ってからの姉は完全に別人だった事に・・・


 初めて出会った時から付き合いだすまでの詳細を細かく聞かされ、付き合いだしたらだしたで、惚気話のオンパレード・・・

 正直鬱陶しいと思う事もあったが、それ以上にあの姉をここまで変えた男の存在が気になって仕方がなかった。




「ねぇ、文化祭で初めて会った時、私が間宮さんの事を良ちゃんって呼んでるの変だなって思わなかった?」

「あぁ、でも何故か不自然な感じがしなくて抵抗する気がおきなかったんだよな。」

「そうなんだ。あれって実は知らなかったんだよ、間宮さんの名前を・・・」

「え?それって・・・」

「お姉ちゃんがさ、間宮さんの話をする時ずっと良ちゃん、良ちゃんとしか話さなくて、亡くなった後もお父さん達は間宮さんの名前を口にする事がなかったから、ずっと知らずにきたんだよね。」

「マジでか・・・」

「うん。初めて間宮さんのフルネームを知ったのは、茜さんが間宮さんの妹だって知った時に教えてもらった時だったしね。」

「そうだったんだな・・・それじゃあ・・・」

「それは無理だよ!」

「まだ何も言ってないんだけど・・・」

「これから間宮って呼べって言うんでしょ?」

「あ、あぁ・・・」

「それはもう無理だよ!だって・・・・」

 優希はそこで言葉を切って差し出したままの包みを解いて中身を取り出した。

 包みの中身は温かそうなカシミアのマフラーだった。

 そのマフラーを両手に沿えるように乗せて、間宮に歩み寄りマフラーをふわりと首回りに軽く巻いた。

 呆気に取られていた間宮は、巻かれたマフラーをそっと触れて慌てて受け取れないと返そうとする。

 だが、その行動より早く優希が間宮の胸の真ん中を人差し指で射抜くように突き刺した。

 優希のその行動の意味が分からず、マフラーを握ったまま、また動きを止めるしかなかった。

 優希も突き刺したまま動きを止める。僅かな時間だが2人の間の沈黙が生まれる。突き刺すような冷たい風が吹き抜けたが、何故かこの時は2人共寒さを感じなかった。

 やがて優希が口を開き僅かに白い息が漏れた。


「宣戦布告だよ!お姉ちゃん。香坂優香が愛した人を香坂優希が貰うから!」

 決してふざけているわけではないのは、優希の顔を見れば一目で分かる。

 先ほどまでとは打って変わって、真剣な、いや、少し睨みつけるような眼差しで突き刺している間宮の胸を見つめているからだ。


 ドクン・・・


 一度だけ間宮の心臓が大きく跳ねるのを感じて、思わず一瞬息が詰まる。

 得体のしれない衝撃に戸惑っていると、優希は巻かれたマフラーにそっと触れる。

「どう?気に入ってくれた?」

「え?あぁ、凄く温かいよ。でも、やっぱりこれは・・・それに優希ちゃんの気持ちは嬉しいんだけど・・・」

「私ってさ・・・」

 巻かれたマフラーの感想を述べてから、優希の気持ちを断ろうとした時、また優希が間宮の言葉を遮る様に話し出した。

「お姉ちゃんと違って、色々とガサツなところがあって、順序を端折ったりするんだよね・・・」

 間宮にそう告げると、マフラーに触れていた手を返してマフラーの生地を握って自分の手前に引っ張る。

 引っ張られた間宮は正面に立っている優希の方へ少し前のめりになった。

「え?」

 いきなりの行動に思考が追い付かない間宮は、目の前に真剣な表情をした優希の顔から目が外せない。


「嫌だったら、避けてくれていいから・・・」

 優希は呟くようにそう言うと、元々近かったお互いの顔の距離を更にゆっくりと詰めだした。


 避けないといけない事は分かっている。

 だが、体が思うように動かない。脳からいくら指示を送っても体は全く反応しない。

 原因は分かっている。それは僅か30センチ程まで近づいている優希の顔が、俺には優香にしか見えないからだ・・・


「わかってる・・・」


 更に詰め寄って息がかかる位に近づいた優希が小さく呟くのを聞いた。

 わかってる・・・その言葉の意味が理解出来ずに言葉に詰まる間宮に、優しく、でも強い気持ちが籠った声色で優希は言葉を綴る。


「入口は気にしないよ・・・だから今はお姉ちゃんだと錯覚しててもいい・・・きっといつか私を好きにさせてみせるから・・・」


 人間は微弱な電気で動いていると聞いた事がある。

 体中に流れているその電気が一瞬、脳で滞留して放電したような感覚が走った。

 その痺れで拒もうと抗っていた力が体から抜けていく。

 強張った両肩が下がるのを見て、優希はもう後、僅か数センチの所まで顔を寄せて静かに目を閉じて動きを止めた。


 ごめん・・・・


 小さく、本当に小さく間宮は誰かに謝る言葉を発した。

 そして目を閉じて待っている優希の唇に自分の唇を重ねると同時に間宮も目を閉じた。


 ・・・・・ごめん・・・・・


 唇を重ねている間、間宮の心の中はこの言葉だけがずっと響き続けていた。




これで4章「錯覚」終了です。

相変わらず誤字も多く拙い文章ですが、ここまでお付き合い下さりありがとうございました。


更新日の今日から9月になりました。

実はこの処女作「29」を初投稿して丸1年になります。

正直こんなに時間がかかるとは思っていませんでした。

しかもまだ終わってないとか・・・

連載を始めた当初は3章で終わる予定でした。

でも書いているうちにそれぞれのキャラに愛着が湧いて、それぞれの話を広げていくうちに、気が付いたら4章終わってもまだ続く事態になってました。

書いていて疲れる事も多々ありましたが、皆さんが読んでくれているのだから、いい加減な事は出来ないと頑張ってきました。

これからも自分なりに頑張って執筆していきますので、応援なんてしてもらえると嬉しいです。


ここからは連絡事項です。

初期から順に読んでくれている方々にはもうお馴染みですが、今回も新章を連載するまで暫く休載させていただきます。

なるべく良い作品にする為に、休載期間中に色々と準備をさせて頂きます。

連載再会の日にちはまだ決まっていませんが、なるべく早く再開させていただきますので、

今しばらくお待ちください。


それでは、またお会いできる日まで!

またです(*'▽')


葵 しずく



10月9日 

追記

皆さんお久しぶりです。


9月の頭に5章の準備で休載させていただいている29ですが、

執筆が難航しており、予定していたストック数まで未だに書き終えていません。

書こうと毎日PCの前に座っているのですが、どうしても考えてしまう事があって集中出来ない状況にあります。


理由は、率直に言わせていただくと、少し体調を崩してしまって病院でCTと撮ったのですが、本来の検査目的の箇所は異常なしと診断されました。

ですが、その検査の際に腎臓の形がおかしいと指摘されて詳しく再検査したところ、腎臓に腫瘍がある事を告げられました。

その後更に詳しく検査した結果、9割の確率で悪性であると告げられたんです。

つまり癌告知ってやつです。

幸い早期発見で腫瘍自体じゃ4センチ程の大きさなのですが、腫瘍がある場所が悪く、二個あるうちの腎臓と一個全摘手術を受ける事なったんです。

正直ショックでした。

オペ自体は万全の準備を整えてくださっているので、心配はさほどししていないのですが、長年体内にある臓器を切り離す事にかなり落ち込んでいます。


最近は気持ちを切り替えつつあり、いくらか元気を取り戻していますが、こうしてPCの前に一人で座っていると、どうしてもその事を考えてしまって執筆が中々進まないのです。


なので、大変申し訳ないのですが、休載当初は10月初旬に連載を再開させるつもりでしたが、もう暫くお時間をいただきたいと思いここに書き込みをさせて頂きました。


手術が無事に終われば、残りの入院期間にタブレットを持ち込んで一気に書こうと考えていますので、もう少しお待ちください。

必ず中途半端にする事なく最後まで書き切る事をここでお約束しますので、一人でも多くの方々が29を最後まで読んで下さる事を願っています。


それでは、またです(*'▽')


   葵 しずく

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