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29  作者: 葵 しずく
2章 導かれて
21/155

第14話 お祭り!浴衣デート act 1

迂闊だった。


18歳になる女の子相手に一瞬だが、完全に見惚れてしまった。

そもそも今まで女性に見惚れるなんて事あっただろうか・・・


そんな俺が29歳にもなって高校生に見惚れるなんて・・・


浴衣に着替えを済ませ部屋を出て、自分の視界に飛び込んで来た浴衣姿のその女の子は、

俺の固定観念や社会的立場、それに年齢差による壁を一気に突き抜けてきた。

それ程の衝撃だった。


・・・・・・・・・・俺は


 

い?


せい?


んせい?


先生?


「間宮先生!?」


!!


「え!?」


我に返った間宮は呼ばれてる方を見ると

「どうしたんですか?ボ~っとして・・」

隣に並んで立っている瑞樹が間宮を上目遣いで見上げながら問いかける。


そんな瑞樹と視線が合うと心臓が何かに鷲掴みされた様な痛みを感じた気がした。


「え?あぁ、すみません。何でもないですよ。」

思わず視線を逸らしながら誤魔化した。


「あ!わかった!お祭りで何食べようか考えてたんでしょ?」

そう言って瑞樹は楽しそうな笑顔を間宮に向けた。


この心理状況でその笑顔は反則だと訴えかけたくなる程、綺麗な笑顔だった。

何とか必死にいつもの間宮先生を保ちながら

「ははは、バレちゃいましたか。」


「お~い!志乃~~!!」

加藤達が瑞樹を呼んでいる。

「は~い!今行くね!」

そう言って加藤達の所へ向かおうとした瑞樹は、再度間宮に視線を向けて

「それじゃ行きますね。メロンパンはないかもですけど、美味しいもの沢山食べてきて下さいね。でもでも!お腹壊さないように気をつけて下さいよ!」


「はい。瑞樹さんも気をつけて楽しんできて下さい。」

ニッコリと微笑んで応えた。


「はい!失礼します。」

瑞樹は軽く会釈して加藤の元へ向かった。


それからすぐにスタッフから案内の指示があった。

「それではバスの手配が完了しましたので、祭りに参加される方は順に乗り込んで下さい。それと浴衣を着ている人は、バスの中ではかなり動きにくいので、最後の方に乗り込んで前の方に座って、私服の人は奥から詰めて座って下さい。」


案内された通りに皆、速やかにバスに乗り込んで行く。


順番待ちをしていた瑞樹達浴衣組みは私服組みが乗り込み終えるのを談笑しながら待っていた。

私服組みが乗り終えたのを確認してから浴衣組みが動き出した。

その時、加藤と神山が目線で合図して頷きあった。


二人は直ぐに行動を起こして、神山は瑞樹の隣に座る順番を確保して、

加藤は最後尾で並んでいる間宮の前で順番を待つ位置に待機した。


最後に間宮がバスに乗り込むと

「間宮先生は私の隣ですよ!」

と加藤が隣の席をポンポンと叩きながら間宮を呼んだ。


これで瑞樹達が浴衣組みの一番奥の席、加藤は一番前の席の確保に成功する。

ここまで全て加藤の作戦通りに事が進んでいるようだ。


3年生を乗せた数台のマイクロバスが走り出す。

車中ではこれから向かう祭りの事で盛り上がっていた。


そんな中加藤は後方に座っている瑞樹の様子を目線だけで確認すると、

神山と楽しそうに談笑していた。


こちらに意識が向いていない事を確信すると、加藤は隣に座っている間宮に話しかける。


「あの、間宮先生。」

「はい、なんですか?」


「これからお話する事を、なるべく小声で返答してもらいたいんですけど、いいですか?」


「??小声でですか?まぁ、よく分かりませんけど、いいですよ。」


「ありがとうございます。実は・・・」

加藤は小声で話を始めた。



それから30分程して祭りの会場に到着した。


皆ワクワクした表情でバスから駆け下りてきた。


全員降りた事を確認してから、同行していたスタッフが拡声器を使って、

連絡事項を伝えた。

「現在18時15分です、20時30分にここを出発して施設へ戻りますので、それまでに必ずここへ戻って来て下さい。もし遅れるような事があれば、容赦なくおいていきます!、頑張って徒歩で戻って頂きますので、気をつけて下さいね。」

そうニッコリと笑顔で話し終えた。

「表情と内容が合ってねぇよ!徒歩で戻って来いとか死ぬって!」

「ほんとそれ!悪魔の微笑みにしか見えないってば!」

あははははははは!

そのやり取りで他の参加者の笑いを誘った。


そんな中、間宮は瑞樹達の方を見ていた。

元々いつも元気いっぱいのメンバーがさらに盛り上がっている。


ふと加藤と目が合い、加藤はニヤリと間宮に会釈した。


間宮は後頭部を掻きながら

「まいったな・・・」と呟いた。


「それでは一旦解散します!」

スタッフの合図と共に各々が祭り会場へ散っていった。


「さぁ!間宮先生!我々も祭りに繰り出しましょう!」

奥寺が張り切って声をかけてきた。


「まずはやっぱりビール調達ですね!」

結局講師組みと同行する事にした藤崎が得意気に笑いながら話す。


講師達が盛り上がる中、間宮は申し訳なさそうに口を開く。

「あの、皆さん・・本当に言いにくいのですが・・・」



===============================


瑞樹達は会場へ入って、想像していた祭りと違って規模の大きさに驚いていた。


「うわ~!人が多いね!こんなに大きなお祭りとは思ってなかった。」

加藤が目をキラキラさせながた驚いた。


「ほんとだね!もっとこじんまりしたお祭りだと思ってたもんね!カトちゃんヨダレ!ヨダレ!」

寺坂も冗談を交えて驚いていた。

「おっと!いけねぇ!」

実際ヨダレなんて垂らしていなかったが、ヨダレを拭うふりをして、寺坂のパスを上手くキャッチした。


あははははははは!


皆で二人のプチコントを笑った。



屋台や露店を見渡した瑞樹が思わず

「あ!メロンパン!てかメロンパンカステラがある!これなら邪道にはならないかなぁ!ね!愛菜はどう思う?」

「何の話かなぁ?メロンパンとか話が見えないんですけど?」

加藤はニヤリと笑みを浮かべながら突っ込んだ。

「えあぅ!?ご、ごめん!何でもないよ!忘れてね。」

顔を真っ赤に染めて苦笑いして誤魔化した。


「ふ~~ん・・ま!いいけどね!」

片目を瞑って口を尖らせて冗談っぽく言った。


そんな加藤の背後から男が近づいていてきた。

「加藤!、おまたせ。」

「よっ!思ったより早かったじゃん。」

その男は当然の様に加藤の隣に立った。


「え?佐竹君?ど、どうしたの?」

瑞樹は思わず構えてしまった。


「大丈夫だよ!志乃!佐竹は私を迎えに来たんだよ。」


「なんだ!そっかそっか!愛菜を迎えに来たんだ。」

一旦安堵したが、

「ん?迎えにって?」

慌てて加藤の方を見直すと、加藤だけではなく神山、南、寺坂、田村、後藤、川上達、瑞樹以外の美人部屋の女子全員の相手が迎えに来ていた。


「えっと・・あれ?」

瑞樹は事態が全く飲み込めず唖然としていた。


すると加藤は「パン!」と音を出して両手を合わせて

「志乃!ごめん!私達、全員祭りの誘いを断り切れなくって、こうなっちゃった・・・・」


「え?え~~~~~!?」

驚いた瑞樹は呆然と立ち尽くした。


「じゃ、じゃあ、私はどうしたらいいの?」


すると加藤は

「う、うん。えとね!私と神ちゃんはペアで回る事になってるんだけど、南や、てっちゃん達は全員グループで回るらしいから、志乃さえよければ、そのグループで回ってくれない?」


「そ、そう・・・」


正直ショックだった。皆で楽しく祭り見物出来るものだと思っていたのに、まさかの現地解散になるとは想像もしてなかった。

そうか・・この浴衣はそのお詫びって事だったのか・・・

ショックはショックだけど、考えたら私が自分の都合で、勝手に誘いを片っ端から断っただけであって、だから皆も断って私とお祭りに行くのは当然なんて単なる私のワガママだ。


「う、ううん!私は1人でお祭り見物するから、皆は楽しんできて。」

瑞樹は努めて笑顔を作って別行動を提案した。


「そ、そう?でも何かやっぱり悪いしさ・・」

そう加藤は気まずそうに言うと、グループで回る男子の一人が

「えぇ!?何でだよ!?一緒に行こうぜ!なんなら俺が瑞樹さんと・・・・」


ドン!!


「い!いってぇ!!!」

瑞樹と一緒に回ろうと言い出そうとした男子の足を川上が思い切り踏んづけた。

「あら!ごめ~ん!足元暗いから見えなかったんだ!」

川上が白々しく平謝りした。


「それじゃ、私もう行くね。またあとでね。」

そう言って瑞樹は加藤達に背を向けた。


「ほんとごめんね!志乃!」


そう言った加藤の声は聞こえていたが、もう一度振り返って愛想笑いが出来る自信がなかったから、聞こえなかったふりをして、人混みの中へ姿を消した。


トボトボと俯きながら歩いて考えた。

お祭りを1人で見物するなんて、多分これが最初で最後なんだし、

貴重な体験をすると思って楽しんでみよう!

そうだ!そうしよ!

そう自分に言い聞かすように心の中で呟いて顔を上げて歩き出した。


改めて周りを見渡すと皆楽しそうだ。友達同士や恋人、それに家族連れの見物客が皆、笑顔で瑞樹の横を通り過ぎて行く。


本当なら今頃私も愛菜達と・・・・

ハッ!!いけない!1人で楽しもうって決めたばっかりじゃない!


「よ、よし!まずは何か食べよう!お腹が減っているとロクな事考えないしね!」

そう呟いて、目に入ったたこ焼きの屋台に並んだ。


暫く並んで、もう少しで順番が回ってくる所まで進んだ頃、後ろからヒソヒソ話が聞こえてきた。

「おい!前の女ってもしかして1人じゃね?

「バッカ!それはありえねえだろ!あんな超ハイスペックな女がボッチで祭りに来るわけないじゃん!」


「いや!俺もそう思ってたんだけどよ、並び出してずっと見てたけど、連れがいる感じじゃないって!」



ボッチでお祭りに来て悪かったわね!

後ろの男達の会話を聞いてブスっと膨れて呟いた。

それと同時にナンパしてくるかもと警戒モードのスイッチをONにした。


「ね、ねえ!もしかして1人だったりする?」

警戒した通りやはり声をかけてきた。

瑞樹はその声を無視して、浴衣と一緒にセットで借りた鞄からスマホを取り出し、聞こえないふりをしてスマホを弄りだした。


だがそのリアクションが1人だと確信させてしまう。

男達が目線で合図して続けてた。

「な!どこから来たの?俺ら地元なんだけどさ、こんな退屈な祭りなんてやめてさ、俺らとどっか遊びに行こうよ!な!」


男達がしつこいから、いつもの戦闘態勢にはいり

「退屈なら帰れば?私はお祭りを楽しみたいし、ここのたこ焼きを食べたくて並んでるんだから、邪魔しないでくれる?」


男達はカチンときて声を荒らげた。

「なんだと!今なんつった!?」

そう言って瑞樹の肩を掴んだ瞬間!

「はい!おまちど!ベッピンなお嬢ちゃん!何にする?」

屋台の店主が順番が回ってきた瑞樹に声をかけた。

それから店主は後ろの男達に続けた。

「なぁ!兄ちゃん達よ!ウチのたこ焼き買うか、不細工なナンパかどっちかにしてくれや!他のお客にも迷惑なんだけどな!」」


「お、おじさん・・」

目を見開いて瑞樹は呟いた。

すると大将は片目を瞑ってニカッ!と白い歯を見せて笑いかけてくれた。


「あぁ!?オッサンには関係ねぇだろ!黙って糞不味いたこ焼き焼いてりゃいいんだよ!」


「糞不味いってどうゆう事だ!この糞ガキが!営業妨害で出るとこ出たっていいんだぞ!」


段々喧嘩腰になってきて屋台の周りが騒然としてきた。

瑞樹は自分のせいで屋台のおじさんや周りのお客に迷惑をかけてしまった事が怖くなり、ここは自分がこの男達に大人しくついていけば、収まるはずだと決心した。


そして瑞樹がその事を男達に伝えようとした時

肩を掴まれていた手を引き剥がしながら

「あ!大将!たこ焼き6個入りを1舟と焼きそば1つ下さい!」

と男はその口論の輪の真ん中に割って入ってきた。



聴き慣れた柔らかい心地の良い低い声

フワッと香る落ち着く匂いがする。

怖くて固まっていた体が一瞬で解れていく。


声がする方へ視線を向けた。

するとその男も、自分に視線を落としていて、目が合った。


「せ、せんせ・・・」

男は柔らかい笑顔を瑞樹に向けながら

「悪い!遅くなった!大丈夫か?」

「う、うん・・・」


そのやり取りを見ていた屋台の店主はこの子の連れだと認識して

ナンパ男との口論をやめて

「おい!兄ちゃんよ!こんなベッピンなお嬢ちゃんをこんな所で一人にしちゃ駄目だろうが!しっかりしろよ!彼氏!」


そう言われて

「はい!すみません!何かこいつを助けてくれたみたいで、ありがとうございました。」

と間宮は頭を下げてお礼を言った。


完全にハブられた格好になったナンパ男達は今度は間宮に矛先を向けた。

「おい!なんなんだよ!てめぇは!」

そう声を荒らげて怒鳴った。


間宮はその男共に視線を移し、引き剥がして握ったままだった相手の手首を握る力を強めながら

「砕かれたくなかったら失せろ!」

メキ!ゴキ!ゴリゴリ!

手首の骨が鈍い音をたてる。


「グッ!?い、痛え!やめろ!折れる!折れるって!」

そう叫びながら男は間宮を睨む。

間宮の表情は変わらない、ただゾッとする程冷たい目をしていた。

この男は本気だ、本気で骨を砕こうとしている。

男達はそう確信した。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


なんだろう・・・・不思議な感覚だ・・

この合宿で初めて見る間宮だ。

恐ろしく冷たい目をして相手の手首の骨を本気で砕こうとしている。

相手の痛がる姿を見たら、本当に砕ける握力があるかもしれない。


今の間宮は怖い、本当に怖い・・・はずなのに

その間宮の背中を見ていると、いつもの柔らかい雰囲気が消えていない。

それどころか、まるで優しく包まれているような安心感さえある。


その背中に守られながら瑞樹は思う。

この間宮良介とは一体どんな男なのだろうと・・・


「ギャっ!」

とうとうナンパ男は悲鳴に似た声を上げだした。

その悲鳴で瑞樹は我に返り慌てて間宮を止めようとしたが、男達が一瞬早く

「わ、わかった!もう消えるから勘弁してくれ!」

男が根をあげて降参した。


その降参の台詞を聞いて間宮は静かに握っていた手首を離した。

解放された手首を庇うように逆の手を添えた男と、恐怖で立ち尽くしていただけの男は、目に涙を溜めながら無言で立ち去った。


その一連の出来事を見ていた他の客から歓声と拍手があがった。


そんな周りの反応に興味を示さずに間宮は瑞樹の方へ振り向いて

「本当に大丈夫か?怪我とかしてないか?」

と心配そうな顔で見つめながら問いかける。


「う、うん。おじさんが助けてくれたから、本当に大丈夫だよ。」

「そっか!良かった。」

安堵していつもの柔らかい笑顔を向けてくれた。

そのまま屋台の店主へ振り返り

「改めて、この子を助けてくれてありがとうございました。」

そう言って間宮はまた頭を下げて感謝を述べた。

「あ、ありがとうございました。」

瑞樹も慌てて頭を下げた。


「はは!いいって!いいって!気にすんな!

それより、ほら!注文してた、たこ焼きと焼きそばだ!

どっちも盛っておいたから、冷めないうちに二人で食べな!」


「あ!ありがとうございます!おいくらですか?」

そう言って間宮は財布を取り出したが

「金はいいわ!久しぶりに根性入ったいいもん見せて貰ったからな!

その礼って事でサービスにしとくぜ!」

屋台の店主はそう言ってニカっと笑った。


「いや!いや!そうゆうわけには・・」

間宮は慌てて断ろうとしたが、

「いいじゃん!受け取っとけよ!」

「そうそう!私も久しぶりにスカッとしたわ!」

他のお客が各々でそう言い出してきた。


「え?えっと・・・」

間宮は返答に困っていると

「皆さんもこう言ってるんだしよ!

俺に恥かかせるなよ!兄ちゃん!な!」

そう言われてしまうと、もう断り辛いくなって

「わかりました。有り難く頂きますね!ありがとうございます。」

そう言って苦笑いした。

「おう!冷めたら美味くないから、とっとと食ってきな!」

「はい、それじゃ失礼します。」

間宮はそう言って瑞樹を見て

「んじゃ!いこっか!」

と笑顔で歩き出した。


「あ、うん!」

瑞樹は間宮について歩き出そうとしたが、もう一度屋台の店主の方へ向き直り

「あの、私のせいでご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」

深く頭を下げて謝罪した。


「別にお嬢ちゃんが悪いわけじゃねぇよ!あの時、啖呵を切ってるお嬢ちゃん格好良かったぜ!まぁ!次からは彼氏がもっと側にいてる時にした方がいいとは思うがな!はは!」


「ボン!」顔が一瞬で噴火した。

「か、か、かか、かれ、かれ、彼氏じゃ・・」

大慌てで否定しようとしたが、パニくり過ぎて上手く話せないでいると

「イイ奴じゃねえか!優しいだけの奴なんて腐る程いるが、心が強いよな!あんな奴はそうはいねぇと思うぜ!俺の若い頃そっくりだ!ははは!

まぁ!なんだ!あの彼氏にこれからもしっかり守ってもらえ!」

店主はそう言って親指を立てて笑った。


「・・・・・・・・・・・はい。」

瑞樹は顔を真っ赤にしながら、そう言って笑顔で応えた。



・・・・・彼氏なんかじゃないのにな・・・えへへへ

屋台を離れ履き慣れない下駄からカランコロンと軽快な音を響かせながら、勘違いされたのに、妙に嬉しそうな表情で間宮の元へ向かった。



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