プロローグ 運命ばっかじゃねぇか
序章
日が沈み、夜になった。
ある崖の上に2人の男女が立っていた。
「あら、そろそろみたいね。」
紫の髪に紫の目が目立つ女は虚空に手を伸ばし、少し楽しげに言った。
「だな。あいつらは絶対に集う。それが、運命。」
もう1人の夜でも輝く真紅の髪と真紅の目をもった男は、悲しげに言った。
「…あなたも行きたくない?″ガイド″としてね。」
「行っていいの⁈」
女が手を伸ばすのをやめ男の方をみながら言うと、男は子供のように顔をパァァっと輝かした。
「あなたが行きたいのなら、私は止めない。それが運命だと思うのよ。」
女は悲しげにだけどすぐに楽しげに。そう言った。
「なら…俺は行く!ガイドとしてあいつらを導く!」
男はそう言うと、拳を天に突き上げた。
「ふふっ。なら行ってきなさい。」
母親のような笑みをみせた女は男の背中を…押した。
「ありがとう!」
男は押されたのに、笑顔で落ちて行く。
女は呆れた顔をしたがすぐにハッとなった。
「ちょっと!まだ扉開いてないー‼︎ロック止まって‼︎」
男が落ちて行った方からカエルが潰れたような音が聞こえた。
「早く扉開いて〜」
と下から聞こえて女は扉を開いた。
「ありがっ⁈」
いきなり扉が開いたため男はお礼と悲鳴を上げる隙がなく落ちていった。
それをみて女は手を合わせていた。
どうも、くにずきです。
小説を書くのは始めてで面白いか分かりませんが、これから連載さしてもらいます!