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異世界を巡る  作者: 秋野伊月
入学編
4/24

今回は、早く出来ました。

自分でも嬉しく思います。

ダーク

世界の中心にはおらず、影で動く魔獣師ビーストマジック。正式な名前はわかっておらず、闇に紛れて動くことから、この名前がつけられた。

闇の歴史は長く、今のように強力ではない魔物、いわゆる未確認生命体が現れた頃にまで遡る。

闇は当時から、誰からも見えぬ存在として動いてきた。

闇になったものが正魔獣師になろうとすると、闇についての記憶は消されるらしい…というのが今まで名が明らかになっていない、有力な説だと魔獣師の中では有名だ。


「闇が何ですか?先輩。」

「今から言うことは絶対に守ってもらいます。1つ、「闇」には決して入らないこと。2つ、「闇」について誰にもはなさないこと。3つ、もし「闇」について何か知っていれば私たちか、先生方に伝えること。いいですね。」

有無を言わさぬような口調だった。だがそれに反発するのが私である。

「どうして、「闇」に入ってはいけないんですか?」

「『どうして?』ですって?あたり前でしょう。これ以上とても大事な魔獣師をそんなわけのわからない組織に入れたくないのは、あたり前でしょう?」

『そんなわけのわからない組織』という言葉を聞き私と、杏、梓の眉が少しだけ、誰にもわからないぐらい動く。

「わかり「お言葉ですが先輩『そんなわけのわからない組織』なんかじゃないと思います!!今まで私たちが生活できてきたのは、「闇」のちからもあってこそだと思います!!それに、それに…」

梓が杏の口を抑える。杏も自分が口にしようとしていた言葉の意味をわかったようでおとなしく先輩に謝る。

でも、そんなことで逃がしてくれるような甘い先輩ではなかった。

「あなたたち3人、ここに残りなさい。このあとのことはまた後日。では、解散。」


先輩たちが各自の部屋へ戻り、部屋には私たち3人と石原先輩だけになった。

「先輩、私たちだけ残して何の用ですか?」

「あなた達、もしかして闇について何か知っているんですか?」

私たちは、気づかれないように目を合わせる。2人ともここは私に任せてくれるようだ。

「どうしてですか?私たちは、事実をのべただけなのですが…。」

「ではなぜ、沢木さんが何か言おうとしたとき、止めたりしたのです?」

「『なぜ』…ですか……。「闇」はもともと表舞台でも活躍してきたんです。でもね、いつからか闇は世界の民にのけものにされ迫害され続けた。長いあいだ…。

その中で闇が選んだ道が表舞台には一生立たないことです。だからこうして今でも闇は誰にもわからないよう行動してるんですよ。―――どうして迫害されていたか分かりますか?気味悪がられてたんですよよ、ずっと。魔物に触れても大丈夫なことが、魔獣を操り魔物を倒す闇のことが…。今ではありえないですがね。今、魔獣師として活躍している人のほとんどが、元は闇。闇は表舞台に出ない。それを忠実に守っている人が今の闇。そう教えられました」

私はここで一息つく。石原先輩は、とても驚いていた。これは私たちがしゃべれるギリギリのところ。これ以上話せばどうなるかなんて安易に想像ができてしまう。

杏も梓もこれを知っている。知っているからこそ、何度も聞くのが耐えられないくらい辛い。唇をかんでいる。血が出るんじゃないかと思えるくらいに。

「では、あなた達が闇に所属しているということですか?」

「これくらいのこと、ちょっと詳しく調べたらすぐに出てきますよ」


読んで頂きありがとうございました。


図々しいのですが感想を頂ければと思います。

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