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異世界を巡る  作者: 秋野伊月
入学編
18/24

秘密話(1)

今日の分のデータ入力が終わり、杏と梓は買い物に出かけた。買い物と言ってはいるが、それはただの口実でデートに行ったのだろう。嬉しそうに笑っていた杏の姿がすぐに浮かんでくる。私はもともと、この前調べていたデータについて、もっと探ろうと思っていたため、2人が居ないのは都合が良かった。

今は昼間なので前のような邪魔は入らないだろう。


調子良くデータを調べ、模写しているとメールが来た。差出人は慶太さんではない。他に私にメールを送ってくる人など思いつかなかったが、『闇』のマークが入っていたので、とりあえず開けてみた。


「午後5:00、第一小会議室に来てください。」


無名のくせして、人にものを頼むとは…と一瞬思ったものの、私は時計をちらりと確認する。現在午後4:00。多分2人が帰ってくるのは7時ぐらいだろうから、心配されることはない。用がある奴も2時間もかからないだろう。それに指定の時間まで1時間ある。その間ぐらいには差出人を特定することは可能だろう。記録を残さないように後処理をする。それを3分程度で済ませると、スカイにも特定を手伝ってもらう。フィノには一応、杏にメールをしてもらった。

「フィノ、メールした?」

「あぁ」

「それじゃ、手伝って。できるだけ早く見つけたい」

「りょーかい」

短いやり取りの後、私の服の衣擦れの音以外聞こえなくなっていた。


10分もしないうちに、スカイが差出人の端末を発見した。そこからはとんとん拍子で端末の所持者がわかり、現在位置までわかった。

所持者名を見て大きくため息を着くと、体を伸ばす。2匹にはお礼を言って休んでもらった。あと30分程度をどのようにして、時間を潰そうか迷ったが、気分をスッキリさせたかったため、シャワーを浴びることにした。


「はぁ…それじゃまぁそろそろ行きますか」

2匹に声をかけると、すぐにブレスレット型の「魔獣収納端末まじゅうしゅうのうたんまつ」へと、戻っていく。それを確認した後、ゆっくりと――渋々と言ったほうが正しいかもしれない――部屋を出た。



第一小会議室についたのは、4:45。まだメールの差出人は来ておらず、室内は静寂に包まれていた。

差出人の現在位置を確認し、ため息をつく。私はゆっくりとドアに近づき、勢い良くドアを開けた。驚きに目を見開きそこに立っていたのは、2年女子首席(桐原優奈)だった。

「待たせてしまってすみません」

謝ってはいるが、私が早く来すぎただけで別に遅れたわけではなかった。あたりを確認してから、ドアを閉め近くにあった椅子に座る。普通は私があとから座るはずなのだが、2人っきりの今、立場は逆転している。

「突然呼び出したりして、すみません。ご無礼をお許しください」

「待て、まだ防音措置、センサー排除、監視排除が行えていない」

まだまだだという意味を込めたため息を吐き、それらのことを2匹に任せる。まかせてはおけないと思ったからだ。

「なんとお呼びすれば?」

いきなりそれか……、などと思いながら「何でもいい」と素っ気なく答える。だが、この状況で行くと、誰かが入ってきても怪しまれないように、後輩として接するのが正しいだろう。

「じゃぁ、崎澤さんで……。少し話しておきたいことがあってね。せっかくの放課後なのにごめんなさい」

「いえ、お気になさらず。さっそくですが、ご用件をお聞きしても?」

桐原先輩の表情が引き締まり、私はいつもと同じように接する。緊張が走っていたのは桐原先輩だけで私は何も感じない。ただ「またつまらないことを……」そう思っているだけだった。

「この前は突然部屋に押しかけて、2人の前でいきなり……あなたの許可なく話し始めてしまったこと、何も対策が取れていなかったこと、簡単にkんが得ていたことを謝らせてほしい」

「命懸けれるようになったんですか?」

嫌味っぽく問いかけるが、それにも動じず力強くうなずいた。少し感心していたが、手が震えているのが見え考えを改める。だが、何を言うわけでもなく話の続きを促した。

「やっぱりあの2人には…沢木さんと豊川君には話しておいたほうがいいと思うの。そのほうが、これからのことを考えれるから」

「何を訳の分からないことを言っているんですか?先輩。これから何が起こるというんですか……。私たちは今まで通り、闇に潜んで動いていくだけです。2人はすべて知っているうえで、私についてきてくれています。ほかに話しておくことなどありますか?これ以上深くかかわらせるような必要があると考えているんですか?」

「あなたの隣にいる限り、深くかかわることは絶対だと思う。それに、あなたは何かたくらんでいるんじゃない?」

鋭いんだか鈍いんだかよくわからないな……。気づいてるわけでもなさそうだし、ただゆさぶりをかけに来ているのだろう。考える時間はほぼ1秒に等しい。だがわざと間をあけるように、考えるそぶり・・・を見せる。すると案の定、慌てたような表情を見せる。

「そんなことないですよ?2人とも……特に梓は私の言いたいことに気づいているのか何も言ってきません。それに最近では杏も深くかかわろうとせず、私に嫌悪・・を滲ませるようになりました。少し無理やりに引き込んでしまったので、いつか解放しなければならないと思っていましたが、それも近い未来、かなえられるでしょう」

私の言葉のすべては今まで伝えていなかったこと。それに驚いている表情を見せ、頭の中を整理しているようだった。

私が何も言わず、先輩が整理を終えるのを待っていた。



杏にそばにいさせるようにしたのは自分。杏に嫌悪を滲まさせるように仕向けたのは自分。

梓にそばにいさせるようにしたのは自分。梓に深くかかわるなと、小さく拒絶したのは自分。


全て自分で考え・・仕向け・・・起こした・・・・こと。


悪いのは、


梓と杏に罪悪感など、後悔など、抱かせてはいけない。



きっぱりと私を見捨てれるように・・・・・・・・するためにも………

遅くなりました。

本当にすみません。


方向性を見失い、狼狽してました。



ですが!!

新たに方向性が見つかったので、更新しました。

また遅くなりますが、本当の本当に気長に待っていてくだされば、更新いたします。


今回よりは早く更新できるように頑張ります


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