表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界を巡る  作者: 秋野伊月
入学編
12/24

夜の仕事

寮の中の誰もが寝静まり、静寂が訪れた頃。

あたしの部屋にはキーボードを叩く音が響いていた。

杏ははもう寝ているが、あたしは少し調べ物をしていた。それはもちろん石原氏についてだ。

石原氏が今まで行ったこと。そして、裏で行っていたこと……など、洗いざらい全て調べるつもりだ。

そのためにまず正魔獣師連合のデータにアクセスしなければならない。もちろんこんな一学生が、こんなことをしていると不審に思われるので、不正アクセス……ハッキングを行う。そっちに関しての知識も能力もトップレベルらしいので、今まで見つかったことはない。もちろん細心の注意を払っていてのことだが……。

 何重ものロックを解除しながら、次々と出てくる石原氏の情報に目を疑う。そのすべての情報をUSBと魔獣に記憶してもらう。

 2匹は一度見たものを忘れないほどの記憶力を有しており、証拠を残さないためである。

USBに入れることにも理由はある。これだけたくさんの情報であれば、仲間にこのことを伝えるのは難しい。そして、情報をばらまくのも難しいのだ。なので、すぐに量産できるように、一つのメモリーに入れておくのだ。


 ロックの数がますにつれ、だんだんと怪しい情報が露わになってきた。そして、最後の一つを解除したとき、画面が大きく切り替わった。「チッ」と小さく舌打ちをし、画面の文字を確認する。

そこに書かれていた文字は「緊急事態発生」だった。その字の後ろ側に、暗号のような字が書かれているが、魔獣には読めるのでその内容を伝えてもらう。

 大まかにいうと、魔物が大量発生した現場に正魔獣師と闇がほぼ同時刻に到着。だが、範囲が広かったため遭遇することはなかった。だが、魔物が少なくなるにつれお互いの存在を感知していまう。だが、両者とも魔物を全滅させることが任務のため、何もなく魔物を全滅させる。

問題はここからだ。魔物を全滅させた後、近くの支部に帰還しようとしたとき正魔獣師から攻撃を受けたのだ。闇のルールには「黒伊様くろいさまの許可が出るまで、正魔獣師に攻撃してはならぬ。たとえ、正魔獣師が何をしたとしても。」

 黒伊様というのは闇のトップの者の呼び名。

正魔獣師に攻撃してはいけない理由は、無闇矢鱈むたみやたらに正魔獣師と衝突して、世界に混乱を引き起こさないためだ。

すぐさま、ヘッドフォンを着用し、マイクを用意する。本部からの呼び出しにこたえると、慶太さんの声が聞こえた。

「すまないね、こんな時間に」

「いえ、ちょうど調べものをしていましたから、大丈夫です。で、そちらの詳しい状況を教えてください」

「わかった。……魔物討伐に行っていた、人数は2人。正魔獣師も来るだろうと予測しての人数だ。そして、発生した魔物もさほど強くないため、魔獣師のレベルも高くはない。それに比べ、正魔獣師のほうはいつもの通りかなり高レベルの魔獣師だ。人数は5人。人数でもレベルでも優っているから、2人では対応しきれていない。どんどんダメージを受けている。防御のために応援部隊5人向かわせたが、ほかに正魔獣師がなぜか10人出てきて、応援部隊の進路を邪魔している」

「……そこまで、つぶしたいのか…組織を」

血がにじむほど、唇をかみしめなる。

「命令だ。攻撃は一切するな。その代わり、慶太が準備しておけ。私が今からそちらに向かう。杏と梓は連れて行かない。もし何かに気づいて、ここから出て行こうとしたら、すぐさま阻止をしろ。絶対に2人の安全を確保するように」

「御意」

 乱暴に電源を切り、杏が起きないように外へ出る準備をする。と言っても、上着を羽織るだけだが。


「スカイ、フィノ、頼む」

「りょーかい」

「わかった」

2人の声とともに、私は部屋を後にした。

次の回でやっとバトルシーンを描きます。

いやー、今から自分でわくわくです。

変になるかもしれませんが、大目に見てください。


では、また次回。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ