守りたい
街にはライト学園の制服を着た生徒たち、それ以外の制服を着た生徒たちがたくさんいた。
ここは世界の中でも、比較的安全で中心的な都市で、人が集まりやすくなっている。
たくさんの店が立ち並んでいるが、私たちはまっすぐに家に帰る。
「そういえば、亜咲ちゃんは?」
私のイメージではいつも一緒にいる感じだったけど、今日はいないことに気づく。
「亜咲は晩御飯作るからって、先に帰ったんだ。」
…律人と亜咲ちゃんって一体どこに住んでんだ?亜咲ちゃんが晩御飯を作ってるってことは、料理を作れる大人はいないってことか、もしくはいるけど自分たちのことは自分でやれってことなのか…。
聞いてみたほうが早いな。
「2人で住んでるの?」
「そうだけど。」
なんで、そんなこと聞くの?みたいに首をかしげないでくれ弟よ!!それ思いっきり普通じゃないから!!どうせなら寮に住んでよ!!…でも、ないのか。中等科と初等科には。まだ追いついてないって言ってたな、先生が。
だから送ってたんだったな、律人を。何大事なこと忘れてるんだか自分。
「どこに住んでるの?」
「そこだよ。」
指を刺されたとこは、とっても豪華な2階建ての家で、2人で住むには広すぎるんじゃなかと思えるくらいだ大きかった。
「ここまできたんだから、晩御飯食べていけば?亜咲だって一人くらい増えても大丈夫な量作ってると思うし。」
まるで、仲の良い夫婦ではないか…こんなんだったら。律人は亜咲ちゃんのこと彼女ではないと言った。
でも律人は、亜咲ちゃんを恋人のように…それ以上のように大切にしている。
そのことを言うと律人は少し頬を赤らめながら、小さな声で「普通だよ…これくらい」と呟いた。
聞こえてないとでも思っているんだろうか?ばっちり聞こえてるのにな。
まだ、この子達は汚れていない。まだ綺麗なままだ。この子たちの綺麗を保つには私が―――汚れるかもしれない。でも、もう私はすでに汚れているのかもしれない。遠い遠い記憶の中で自分がしてきたことがどんなことなのか。そんなことが鮮明に思い出せる。でもそれをやったのは前世の自分。前世の自分はもっとひどかったから。これぐらい大丈夫だ。まだ私は―――汚れていない。弟と周りの人を助けるためだから。
「じゃ、お言葉に甘えようかな。」
私の言葉を聞いて、家の中に入る律人。
守りたいと、強く思った。小さな背中が背負う全てのものを…
遅くなってすみません
これからもこんなペースですがよろしくお願いします




